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ヒョンビン 10asia記事

2012-08-02 15:06:51 | ヒョンビン シークレット・ガーデン

 

ヒョンビン ― その男は泣く

|2012年07月27日19時01分

 

SBS「シークレット・ガーデン」のメインテーマ「その女」は通俗的だ。サウンドもメロディーも、展開に予想がつく。しかし、“このくだらない愛”を耳にすると、ふと足を止めてしまう。それがペク・ジヨンの力だ。“このくだらない恋”を“語る”時も、彼女は嗚咽を漏らしたりはしない。曲のキーが上がっても、声量は抑えたままである。ペク・ジヨンはわかっている。嘆き悲しみたくても、何でもないような振りをして生きていかなければならない女心を。ペク・ジヨンは通俗的な歌に真心を込めた。そして、それがキル・ライム(ハ・ジウォン)の愛だ。

その男、キム・ジュウォン(ヒョンビン)は知らない。キル・ライムが離れて暮らしたがる理由を。しかし、ヒョンビンは分かっている。それでも最善を尽くさなければならないことを。「その女」の別詞版「その男」を歌う時、ヒョンビンは一音一音丁寧に歌う。格好をつけて音を引っ張ったり、粗雑なテクニックを使ったりはしない。29歳という年齢でも、ヒョンビンは教会の合唱団に初めて来た少年のように歌える。愛はよく知らないが、愛のために悲しむ少年の歌。「シークレット・ガーデン」の第17話でキル・ライムが脳死状態になった後、キム・ジュウォンは「そして人魚姫は水の泡となって消えました」という「人魚姫」の中の一文を読んで、涙が溢れそうになる。何とかしたいのだが、どうすればいいのかわからない。大いに泣きたいが、我慢しなければならないのはわかっている。それが、キム・ジュウォンの愛だ。

少年の純情、男の肩

一般男性が“イタリアの職人が一針一針丹精を込めて仕立てたトレーニングウェアを自慢する”と、それはかなりの見栄っ張りだと思われるだろう。しかし、ヒョンビンはまるで少年のように、自分のものを見てほしいと駄々をこねるように話す。だが、彼は分別がまったく無い少年というわけではない。キム・ジュウォンの母(パク・ジュングム)が「愛だけを食べて生きられるのなら、その道を歩きなさい」と、キル・ライムとの別れを求める時、彼は何とか涙を我慢する。彼は悲しい時は少年のように泣きたくなるが、それを我慢しなければならない世の中も分かっている。社会的に大人だが、恋愛に関しては少年。大人っぽいが依然脆くて柔らかく、仕事はできても恋には未熟だ。堅固に見える大人の姿に、時折り少年の脆い本心がこっそり明るみに出て、本当のキム・ジュウォンになる。

それがヒョンビンの力だ。脚本家のイン・ジョンオクとノ・ヒギョンの作品に出演し、財閥2世役を2回演じてどちらも成功させた俳優。さらにMBC「チング‐愛と友情の絆‐」のヤクザ役も演じる俳優。しかし、役柄ごとにまったく異なる演技を見せたりはしない。彼は自分の感性で役柄を解釈するタイプだ。ドンス(チング‐愛と友情の絆‐)も、カングク(MBCドラマ『アイルランド』)も、サムシク(MBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』)も社会で認められるほど仕事ができる。しかし、彼らは仕事を楽しんだり、厳しい状況に耐えたりするのが男らしい、とは考えない。KBS「彼らが生きる世界」のジオは、ひとりの時は涙をボロボロとこぼすが、母親の前ではいつも笑顔を絶やさない。世の中が辛くても、みんなを傷つけないためには自分が黙々と耐えなければならないことがわかっている少年。そして、誰にも言い訳をしない少年。広い肩は一見、頼もしく見える。しかし、傷を顧みない代わりに、どうにか傷に耐え、悲しい目を持つようになった。ヒョンビンはそんな男の姿をテレビで見せてくれる極めて珍しい俳優であり、それが「シークレット・ガーデン」のようなポピュラーな恋愛ドラマの場合、典型的な設定の中で繊細な感性の欠片を残す。彼が映画「レイトオータム」のように、古典をリメイクした恋愛映画に出演できるのは当然だ。少年の純情は、恋ひとつに首をくくる古めかしい恋に似合う。

通俗的な別れの瞬間を“本物”にする

 

だからこそ「シークレット・ガーデン」の第17話は、作家キム・ウンスクの作品全体の中でも独特な展開である。彼女の描く主人公は、常に仕事ができて、自信に溢れ、そして女性をリードする。一方でヒョンビンはキム・ジュウォンを、仕事はできるが内面は、恋と自分の母が与えてくれたものの間で揺れる“21歳”の感受性のつよい男性として演じる。他の男性がキム・ジュウォンを演じたら、キル・ライムと一緒に横になると駄々をこねるキム・ジュウォンの姿がかわいくは思えなかったはずだ。ヒョンビンはこれまでキム・ウンスクの世界に存在していなかった男だ。

二人の男女の体が入れ変わった後、「シークレット・ガーデン」にはエピソードは多いがストーリー性がなくなってしまった。階層問題もゲイ・性同一性障害からの問題も、意味をなさないほどに消えてしまったように感じる。サン(イ・ジョンソク)がゲイではなかったとしても、展開に大きな支障は与えない。階層の凄絶さを見せてくれるものとしても、キム・ジュウォンの母がたまに登場して二人を引き離そうとするのも多くのドラマで見てきたシーンだ。残りはキム・ジュウォンとキル・ライムの“駆け引き”と“愛の告白をするそれぞれの方法100”のようなセリフだ。2話に1回ほどキム・ジュウォンの母が二人の間に入ると、彼らは葛藤・和解・愛情の甘い恋愛を繰り返す。ストーリーはそれ以上進まずに二人のエピソードで小さな面白さを繰り返しては、いきなりピッチを上げる。第17話でスタッフの制止にもかかわらず、設置物をそのまま通過して速いスピードで走り、キル・ライムの車に“ぶつけた”運転者の登場は、必然的な危機で、必要不可欠であった。そして、エピソードで重ねた、登場人物への共感だけが残った。

しかし、まるで“その女”と“その男”のように、第17話は視聴者の目を止めさせた。KBS「雪の女王」でも童話を読んでいたこの男は、「シークレット・ガーデン」でも「人魚姫」を読むその瞬間、嗚咽を漏らすことも、涙を我慢することもなかった。その代わりに泣く直前の一瞬、涙ぐんだ目で、通俗的な悲劇を、本物の、すべてに耐える脆い少年に変えた。キム・ウンスク作家が構築したキャラクターを超えて、ヒョンビンは自分の芝居でキャラクターに真心を込めた。みんなが愛の通俗性を語る時、その男が現れた。自分はそのすべてが、初めて経験する本心だと言いながら泣く男が。

 

 

元記事配信日時 : 2011年01月11日13時41分記者 : カン・ミョンソク、翻訳 : ハン・アルム

 

10asia 2011.01.11

 

 

 

 

 

【PEOPLE】ユン・サンヒョンという人物

10asia|2012年08月02日12時43分

ユン・サンヒョン

「私はこの業界に入り、イメージでやっていこうと思ったことはなく、大スターになったり韓流スターになろうと思ったことも一度もない。私は“生活型演技者”になりたい」――-ユン·サンヒョン「10アジア」インタビューより。
しかし、とてもイケメンだ。ずっと財閥2世役のオファーを受けてきた。歌も上手い。生活型演技者と韓流スター、平凡さとシンドロームのアイロニー。彼はそうして生きていく。粘り強いが、特別に。

 

 

 

X5

ユン・サンヒョンがメンバーとしてデビューする予定だったグループ。
ユン・サンヒョンは歌手になることを希望していたものの、オーディションでは普段の実力を発揮できずに悩んだ末、自身のインターネットカフェに歌声を載せ、それが当時の所属事務所関係者の目に止まった。しかし彼は3ヶ月もの間、歌手デビューを悩んだ。経済的に余裕が無いうえ、30歳という決して若くない年齢だったためだ。幼いころは貧しくて、スジェビ(韓国のすいとん)やカルグクス(うどん)しか口にする事が出来なかったため、今でも小麦粉を使った料理はあまり食べないほどだ。だから、彼は広告会社やレストランなど様々な仕事を経験し、さらには東大門(トンデムン)で自分がデザインした服を売ったり、安全装備無しでアパートの外壁に上ったりもした。母親は彼が歌手を続けると言うと、反対した。それほど彼は歌手になりたかったものの、所属会社側が演技の仕事をさせるため、契約が終わればすぐに商売を始めようと思っていたそうだ。演技をすると言ったのも家にお金を入れるためのことだった。またケーブルチャンネルtvNのドラマ「ブッとび!ヨンエさん」のチェ・ウォンジュンやコ・セウォンもX5だったが、俳優業に専念している。


木村拓哉

ユン・サンヒョンが演技者としてデビューした時、所属会社側が似ているとしてPRした日本の人気スター。
それほど彼はハンサムで、華やかなイメージとして知られている。デビューもSBS「百万長者と結婚する方法」のお金持ちのプロデューサー役だ。しかし彼は幼いころ、一人で絵を描き音楽を聞くことを好み、小柄だったため体格の良い子に怯えるような性格だった。さらに演技も3ヶ月スクールで習ったのがすべて。当時、3ヶ月間演技指導を受けたものの、台詞をまともに言うことも出来ず、女性の気持ちを読むことが出来ず、過去に彼女とは付き合って4年後にキスをしたという経験を持つため、相手役のキム・ヒョンジュの顔をまともに直視出来なかった。結局、演技の指導者に「ずっとこうなら、あなたの役は次の回で交通事故で死ぬ」とまで言われ、彼が出演したシーンの多くがカットされてしまった。しかしお金は稼がなければならない状況だったので、「どうにでもなれ」と開き直り演技を続けた。


カン・ジファン

MBC「恋の花火」で共演した俳優。
カン・ジファンはヒロインのハン・チェヨンと恋人関係になる役で、ユン・サンヒョンはハン・チェヨンと長い間付き合ったものの自分の成功と同時に彼女を捨てるという役だ。「恋の花火」とSBS「独身天下」はヒットせず、ユン・サンヒョンはこの二つの作品で「百万長者と結婚する方法」と似たような役を演じた。演技に面白さを感じられない時だったため、様々なドラマで“室長専門の俳優”と言われていたが、彼は知らなかった。しかし「恋の花火」でユン・サンヒョンがハン・チェヨンと付き合っていたころ、みすぼらしい姿に鈍い性格の男として出演したのは注目に値する。そのシーンで彼はコミカルな演技を見せ、彼がハン・チェヨンとカン・ジファンに嫉妬する姿もやはり、少し幼稚でオーバーな感じが混ざっていた。MBC「冬鳥」の演技ではスタート地点に立っていたのかもしれない。ユン・サンヒョンは「そのシーンの感情から抜け出せない状況だったら、出来るだけキャラクターを明るくしたいと思う。平凡にやるよりは楽しくやりたい」と話している。


パク・ウォンスク

MBC「冬鳥」でユン・サンヒョンの母親役を演じた女優。
演技の壁にぶつかっていた彼がNGを出しても「気を楽に持ってやりなさい」と言い、まるで息子のように激励した。「台本の指示は気にせず、そのシーンを把握し気持ちを込めて演技すれば良い」とアドバイスした。この時、ユン・サンヒョンは自然に涙を流すことが出来るようになった。また、演出者は彼にシン・ソンイル(韓国のベテラン俳優)のように格好良く演技することを求めたが、自身の演じるキャラクターがあまり成長していない人物だと考え「私も母を愛してはいるが、その気持ちをマザコンのように誇張して」演技した。また、他のキャラクターは皆真面目なので、自分は面白い感じを与えようとし、コミカルな要素を付け加えたとのこと。経済的に余裕があり、格好良くて仕事も出来るが、幼稚で感情のコントロールが出来ない非典型的な男性キャラクターを誕生させた。


ソン・ジェジョン

MBC「クク島の秘密」の作家。
「冬鳥」で「みんな真面目な演技をしているのに、ユン・サンヒョンとパク・ウォンスクだけシットコム( シチュエーションコメディー:一話完結で連続放送されるコメディードラマ)の演技をしたので」ユン・サンヒョンをキャスティングした。「格好の良い役よりもユン代理が良い」と言った彼は、学校に通う時のご飯をおごってもらう姿を土台にして、劇中はケチで汚らしい“イケてないユン代理”というキャラクターを作った。「冬鳥」で「ギョンウのケチ臭い面を1/3ほど入れ、後は他の性格を付け加えた」とし、シットコムに似合ったキャラクターを演じた。しかし「クク島の秘密」で彼の幼稚な姿は、好きな女性に自分の気持ちを伝えられない姿を絡ませ、コミカルでかつ恋愛シーンに合った姿を見せた。「やりすぎと繊細さは紙一重だから、鏡を見て適当な線」を探し、自身の元の性格とドラマで要求される配役の性格を共存させる方法を探したのだ。そして、「僕の妻はスーパーウーマン」に出会った。


キム・ナムジュ

MBC「僕の妻はスーパーウーマン」で共演した女優。
彼は急にこの作品に出演が決まり、最初は台本のリーディングさえも上手く出来ず出演シーンも多くは無かった。制作スタッフからパク・シニャンやヒョンビンのように演技することを要求されたりもした。しかしユン・サンヒョンは「テジュンは甘やかされて育った子で、どのように生活するのだろうか」と考え、「格好良く見えなければならないから、遠くから全身を撮る時も腰を伸ばして座って」演技したほど、キャラクターに入り込んだ。いつも問題ばかり起こす財閥2世ながらも自身の正体を隠す時は気楽に接することが出来る街の青年になり、真面目な状況でもキャラクターの持つ愉快さを忘れない彼の演技は、財閥2世のキャラクターに新しい要素を加えた。デビュー前、様々な仕事を経験して作られた自身の性格に、撮影に入る前に一般的に3ヶ月ほど台本を読み、「作品全体で自分がしなければならない役を考えながらその人に入り込む」スタイルの演技者が作り出すオリジナルのキャラクターが完成したのだ。デビューしたてのころ、演技が怖かった彼は、「僕の妻はスーパーウーマン」以降、「演技が楽しい」と思い始めた。


RUI(イ・スンチョル)

ユン・サンヒョンが歌った「Never Ending Story」の原曲を歌った歌手。
自身の歌「10を数えてみる」のミュージックビデオに、まだ無名だったユン・サンヒョンを推薦し、売れた後、「愛は本当に難しい」に出演させた。ユン・サンヒョンは「Never Ending Story」をイ・スンチョルと似通った雰囲気で歌い、スター性を認められた。彼の歌は、オリコンデイリーシングルチャートで11位にランクインした。遅いデビューでどんな作品にもたくさん出演するという“生活型演技者”を自認するものの、人気は韓流スター級だ。それは彼が財閥2世を演じるものの、いつも幼稚だったりケチ臭かったり、同時に自身の純情さを隠す男の一面を表すのと似ている。トレンディードラマの財閥2世だが、平凡な一面を見せ、その過程で恋愛とコメディの境界線を無くす。そうして自分なりに演技をし、人気も出て、少し違った方法で歌手にもなった。ちなみに、彼の父親はのど自慢大会に出演した母親の姿に一目惚れして結婚することになったそうだ。


チョグォン

SBS「日曜日が良い」の「ファミリーがやってきた」で共演した歌手。
彼は「普段山登りもよくする」とし、まるで旅行家のように番組に出演したが、初回の収録を終え「頭の中では面白くしようとしていたが、実際は全く面白く出来なかった」と言うほど、リアルバラエティーショーは、自身が思っていたものとは違った。制作スタッフはチョグォンとユン・サンヒョンを無理に二人で出演させようとするなど問題があり、早期に放送は終了された。またKBS「お嬢さまをお願い!」は、視聴率が悪い方ではなかったが、彼自身も「時間的な余裕が無かった」と言うほど厳しい制作環境により「僕の妻はスーパーウーマン」の雰囲気を続けるのは難しかった。出演が決まっていたKBS「マガジン・アロ」の制作が取り止めになった後、すぐに選択した作品で危機を体験したわけだ。ずっと熱心に活動するのは彼の美徳だと言えるが、このために「ファミリーがやってきた」のように、「僕の妻はスーパーウーマン」でのイメージを即座に戯画化させる状況を迎えたりもする。もちろん、自ら神秘主義とは程遠い多作俳優と話す彼にとっては、大したことではないのかもしれない。失敗した作品は、成功した作品で覆えばいいのだから。


ヒョンビン

SBS「シークレット・ガーデン」で共演した俳優。
彼が演技じた韓流スターオスカーは、キル・ライム(ハ・ジウォン)をめぐりキム・ジュウォン(ヒョンビン)と葛藤し、またユン・スル(キム・サラン)の過去の恋人でもある。ゲイのミュージシャンのサン(イ・ジョンソク)と同性カップルのような雰囲気を演出した彼。そして、彼はヒョンビンとキスもした。ユン・サンヒョンはすべてのキャラクターを繋げる役を担い、彼らと各々異なる姿を演出し、恋愛とコメディをさらに豊かに作り上げた。オスカーは幼稚で面白く、ダサいトラ柄のガウンを着ているが、ピアノを弾き、歌を歌う時は格好良く、ファンには親切な韓流スターという事実を納得させる。ユン・サンヒョンは積み重ねてきたイメージと演技力を結合させて彼だけが納得出来るキャラクターを作り出した。その結果、彼はどんな配役でも自分だけの領域を作り、自身が何かを得ることが出来る幅を広げた。お金のために演技を始め、出来るだけ演技をし、一生懸命に演じた。そうしたら演技力もつき、スターになった。いつか彼は本当に生活型演技者の姿勢を持つ韓流スターになるのではないだろうか。

 

 

元記事配信日時 : 2010年12月06日09時01分記者 : カン・ミョンソク、翻訳:平川留里

 

10asia 2010.12.06

 

 

 

 

 



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