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架空CMソングの作詞・作曲・制作の経緯、小さなハプニングやイカしたグッズ
についての裏話を書きます!

〈架空CMソング制作秘話〉 「日徳酒造 グレープフルーツバーボン」ができるまで (第8回)

2020-06-05 17:00:00 | 架空CMソング制作秘話
こんにちは!!!!!!!!!
キシリ徹のあのタニケンです!!!!!!!!!!!

制作秘話第8回は、「日徳酒造 グレープフルーツバーボン」です!!!!!!!!!


かなり初期の楽曲ですが、全楽曲の中でも屈指のシャレオツソングです!!

【着想】

 この曲の着想については、そもそも我々がCMに興味を持ち始めたきっかけと深く関わりがあります。
 
 キシリ徹結成前、2010年ごろ、やなせは、サントリーなどの広告のアートディレクターを務めていた葛西薫さんの作品展示会を観にいきました。
 
 広告デザインのほか、舞台や映画、装丁のグラフィックデザインなど、幅広い活動の作品が展示されていました。

 その展示会がきっかけで、サントリーのCM、ひいてはCMそのものに興味を持つようになりました。

 なので、サントリーのCMは、我々のルーツとして重要なものの一つとなっています。


 サントリーのCMと一口に言っても色々ありますが、まず我々が特筆して語りたいものは、サントリーオールドウイスキーのCMです。

 サントリーオールドのCMでは、このブログではもはやお馴染みの小林亜星さんが作曲した「夜が来る」という楽曲が使用されています。

 イントロと8小節の主旋律の繰り返し、見事なまでに郷愁を誘いますね〜。

 複数のバージョンがありますが、付随するコピーやナレーションも素敵なものが多いですね(後年のものは狙いすぎててあまり好みではないですが)。

 オールドの他には、サントリーホワイトのCMでは、ハービー・ハンコックなどがジャズミュージシャンが多数登場しており、音楽はもちろんのこと、映像も粋で且つお洒落で非常に魅力的です。

 また、サントリーローヤル ガウディ編では、スペインの建築家アントニ・ガウディが手掛けたバルセロナの建築作品を舞台にした幻想的な映像が目を引きます。

 紹介した他にも、音楽映像ともに芸術性に富んでいて、魅入ってしまうCMがたくさんあります。

 当時のやなせは、しばしばこれらのCM群を観ながらウイスキーとチョコレートを嗜んでいたそうです。
 
 そういった経緯から、キシリ徹で楽曲を制作し始めた当初から、サントリーのような酒類のCMソングを作りたいと言う想いは念頭にありました。

 日徳酒造グレープフルーツバーボンについては、やなせがほぼ全て作曲を完成させた状態で持ち込んできました。

 やなせの持ち込みなので、商品名等に私のアイデアは含まれていません(現在となってはかなり珍しい)。

 改めてやなせに着想の経緯について尋ねたら「柑橘が好きだから」程度の答えのみでした。

 まぁグレープフルーツバーボンって本当にあったら美味しそうですよね〜!!!

【楽曲解説】
 コード感、歌詞ともに、どこか懐かしさを感じさせながらも爽やかな仕上がりになっているかなと思います。
 
 この曲は、私もかなり気に入っています。シンプルにいい曲だよな〜!!

 曲中盤の「昨日よりも綺麗に見えた」のところのドラムのタメ感のあるフレーズがいいですね〜。曲の盛り上がりを小気味よく演出できているなと思います。

 ドラムに関していえば、スネアドラムのスナッピーを外して叩いています。曲全体を通してもそうですが、タメの後のスネアのストロークが軽快に跳ねる感じが出ていて曲の雰囲気にマッチしているかと思います。

 この曲の歌い方に関しては、やなせは曽我部恵一を意識して歌っているそう。

 レコーディングの際、立って歌うと曽我部感があまり出なかったので、いろいろ試した結果、膝立ちの状態で歌ったらしいです。

 「おっ、膝立ちだと曽我部感でるな」って気付いた瞬間があったんだなと思うとなんか不思議な気がします。

 アレンジに関していえば、ビブラフォンは必須だと考えたため、ライオネルハンプトンを聴き込んで、フレーズのアイデアを練った上で打ち込んだとのことです。

 実際、シンプルなアレンジに、ビブラフォンのフレーズが彩りをあたえていますね。

 そこに着目して聴き直してみると一層素敵に聴こえるかもしれません。

 ただ、この曲の音源に関しては、聴くたびにやなせがミックスがうまくできていないと口にするので、いずれ音源を発売をする際にはミックスし直して、より良い状態で皆さんに聴いてもらいたいですね〜。




 【その他 裏話】
 デザイン、コピーについて
 
 この広告は友人のマロニーに依頼してデザインをしてもらいました!

 背景の曇り空に、グレープフルーツが花開いている感じで素敵ですね。
 
 コピーと右下のデザインも相まって懐かしさを感じさせる柔らかな印象がありますね。

 ちなみにこのコピーや、上部の文章もやなせが考えたものです(現在となってはかなり珍しい 2回目)。
 
 サントリーウイスキーの広告の影響もあるかと思います。

 なかなか素敵なコピーですね!キシリ徹のコピーライター担当として負けていられないな〜。

 日徳酒造代表 増田さん直伝!グレープフルーツバーボンの美味しい飲み方
 からくりナイスキャッチ!第9回には、日徳酒造代表 増田忍さんがゲストとしてお越しくださいました。


 放送内では、日徳酒造とグレープフルーツバーボンについては下記のように紹介されています。

『幕末の時代に増田恥骨が故郷の渓谷にて酒造業を開始。
大正時代になり、二代目の増田紅蓮がバーボンの製造に着手。樹齢千年の一本の大木から削り上げた樽を、大事に大事に守り続け、その後、2代、3代に渡り改良を重ねていきました。
現在の代表である五代目 増田忍さんがグレープフルーツの風味を加えたグレープフルーツバーボンを開発し、これが幅広い年代に大ヒット。バーや居酒屋の定番のお酒の地位を獲得しました。』

 増田さんは、この番組のゲストの中では比較的謙虚でまともな人だな〜と思ってけど、やっぱりちょっとアレな人でしたね…。

 グレープフルーツバーボンを美味しくするための熟成方法の秘訣を教えていただいたんですが、これがかなり奇抜な方法でめちゃくちゃ驚きましたね…。

 また、ご家庭でグレープフルーツバーボンをより美味しく楽しむための秘訣を増田さん自ら語っていただきました。

 「常温にしておく」とかはいいんですけど、他の準備の工程があまりにも複雑すぎるんですよね…。未だに私も実践できていません。

 この回は、私が収録途中で退室してしまったので、進行がやなせ一人なんですけど、私としても一番気に入っている回なので、グレープフルーツバーボン片手にぜひ聴いてみてください!!!!!!!!



 今回は以上です!!!!!!!!!!!!!!!!!
 さようなら!!!!!!!!!!!!
 次回もよろしくね〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 またね!!!!!!!!!!!!!!!!!!






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