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架空CMソングの作詞・作曲・制作の経緯、小さなハプニングやイカしたグッズ
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〈架空CMソング制作秘話〉「ファッションステーション吉崎」ができるまで(第7回)

2020-05-29 17:00:00 | 架空CMソング制作秘話
こんにちわ!

キシリ徹のタニケンです!

今回はファッションステーション吉崎です!


初期から存在する激アツソングですね!

その曲調とは裏腹に、我々の切なる想いが込められた一曲です!

【着想】
 この曲は、最初期の楽曲で、キシリ徹結成当初に作られた「原初の6曲」のうちの一つです。

 グレープフルーツバーボンを含めて「七つの大罪」や「神7」と称されることもあります。


 嘘です。両方とも全然詳しくないので、早めに回収しておきます。

 「原初の6曲」って呼んだこともないですけど、遺跡から発掘されて古代文明のテクノロジーを巡る争いの引き金になりそうな感じがしてカッコいいですよね〜。

 発掘家だった父の形見「ファッションステーション吉崎」の譜面を狙う謎の組織「SHIMAMURA」に追われるんだろうなぁ〜。

 追われる最中、謎の双子の少女「ユニ」と「クロ」と出会い、双子が所属する謎のレジスタンス組織「GU民主党」に保護されますよね〜。

 そこで、少年サンキは「原初の6曲」の存在を知り、SHIMAMURAとGU民主党の古代テクノロジーを巡る戦いに巻き込まれていくんですよね〜!


 実際には、この曲はキシリ徹結成当初にやなせが作ってもってきたんで、妙な因縁は一切ありません。

 「ファッションセンターしまむら」をイメージして作ったものと思われますが、特にCMソングでモチーフにしたものはないんじゃないかな。

 「ファッションステーション吉崎!」とがなりながら連呼する部分が先に思い浮かんだので、その部分に合わせてパンク寄りのハードロック調の曲にしました。

 かなり昔に作った曲なので、あんまり覚えてないんだよな〜。

【楽曲解説】
 前述の通り、ハードロックを意識して作られた楽曲ですが、やなせも私もハードロックっぽい曲をやったことがなく、ハードロック的素養がないために、苦戦する点も非常に多かったように思います。

 ハードロックの素養がないので、仕方なくパンク的要素を足して曲を完成させましたが、そもそもパンクもあまり通ってきていない(せいぜいセックス・ピストルズくらい)ですね。

 学生時代に銀杏BOYZを全然聴いていなかったのですが、作曲時期の前後にフェスでライブを観て、遅ればせながらハマり、アルバムを聴き込んでいたりしていたので、アレンジの際にも聴き直して参考にしています。

 あと、最初のサビの4周目の「ニーズのオールラウンダー」という部分は、私が歌っていますが、やなせに「鈴木慶一っぽく歌って」と言われました。
思いの外うまく再現できていたので、練習やリハで歌う際、この部分でやなせが笑ってしまい歌えなくなることが多々ありました。急にマンキンで鈴木慶一のものまねするのウケちゃうんだよな…。

 最初のサビが終わってBメロに移る際のブレイクと、その後のハモりはなかなか聴きごたえがあって我々としても気に入っている点の一つです。

 ただ、Bメロの終盤で「だって店主がAEONで英会話やってた!」と歌っていますが、普通に考えてCMソングの中で「AEON 」とか他社名入れていい訳ないですよね…。
そういった整合性がない点も初期の楽曲ならではでしょうか(最近の曲でも別の意味で無茶苦茶な歌詞を書いていますが…)。

 他にも歌詞について言うなれば、基本的に歌詞はやなせが全て書きましたが、最後のサビの歌詞に関してはいまいちしっくりきていなかったため、二人で相談して書き直しました。

 やなせから「フランス人のセンスをGET!」、私から「この世のトレンド発信地」「ファッション雑誌を火にくべろ」出て3つは決まりましたが、
あと一つがなかなか決まらず、悩んだ挙句「『一糸纏わぬその姿』しか出てこないわ…」と私が言ったら、なぜかやなせも「俺も裸系で考えてたわ」と言うため、これで決定しました。

 服屋なのに「一糸纏わぬその姿」って歌うのどういう意味?とは思いますが、謎の説得力があるんですよね…。

 それと、サビの部分のリズムは、たぶんダウンタウンDXの『視聴者は見た!』で、浜ちゃんが「この前〜で○○さんを見ました」と言った後の、デッデッデデデッデデデデッ!っていうブリッジから来ていると思います。
多くの日本人のDNAに無意識的に刷り込まれているリズムなので覚えやすいのかも知れないですね〜
(調べると、The Bouncing Souls-Say Anythingという曲が元ネタのようで、最後の部分に例のやつがあります)





【その他 裏話】
 ハイパー疲労ソング
 なんと言ってもこの曲は、一度聴けば「ファッションステーション吉崎!」とついつい歌いたくなるような、覚えやすい曲です。

なので、イベント等でもなかなか人気がありますし、繰り返しリクエストしてくれる方がいらっしゃっいました。
しかし、我々としては何度も繰り返しますが、ハードロック調の曲はほとんどやったこともないし、こんなにがなって歌うこともあまりしないので、この曲は全曲の中でも一、二を争う「疲れる曲」です。
人気があるのは大変ありがたいことですが、繰り返し演奏するとだいたい二人とも息が上がってゼーハー言ってしまいますので、間に「金月堂の餅カステラ」とか「メイプル葬儀社」などを挟んでくれると大変助かります…。

 当時の録音事情
 当時は、いろいろと不慣れなことも多く、録音環境も整ってなかったので毎度試行錯誤を重ねながらレコーディングに挑んでいました。
歌に関しては、やなせが住んでいたマンションの風呂場の前にマイクを立てて、脱衣所の戸を締め切って録音していました。

 時間帯などは気をつけていましたが、こんな大騒ぎする曲なので、他の住民の方には多大なご迷惑をおかけしたかと思います。大変申し訳ありません…。
 
 歌い終わるたびに、脱衣所の戸を開けて録り音を確認したりするのめちゃくちゃめんどくさかったな…。

 デザインについて
 
 この曲の広告デザインは我々の友人に頼んでやっていただきました。楽曲の発表が年末だったこともあり、ウィンターセールのチラシになってます。

 セールの開催期間とか、年末年始おやすみのお知らせとか細部までこだわって作られてますし、右下の地図をみるといかにもしまむらと西松屋が並んで建っていそうな立地で、15〜16歳の頃、寮から自転車で1、2時間かけてAvailまで行った記憶が蘇りますね。

 是非その点も着目してみていただければ嬉しいです!

 「すぐ燃やさない?」
 音源を作るようになってから、友人などに聴いてもらって感想を聞いていたりしてました。
 
 当時、スタッフの姉に数曲聴いてもらったのですが、「面白い」などの感想の後に「すぐ燃やさない?」とLINEで送られてきたそうです。

 ファッションステーション吉崎でも「ファッション雑誌を火にくべろ」と歌っています。

 やなせは言われるまで気づかなかったと言っていましたが、我々の楽曲では吉崎以外でも、何かしら象徴的な物を燃やして過去から決別するような歌詞が度々登場します。

 おそらくMOON CHILDの「ミスター・スプラッシュマン」の『気に入っていたシャツも靴もなにもかも全て火にくべよう』という歌詞に影響を受けているものと思いますが、CMソングとしてはやや物騒なので、あまり燃やしすぎないように気をつけようと思います。


 からくりナイスキャッチ!第2回
 からくりナイスキャッチ第2回では、ファッションステーション吉崎の店長 吉崎匠さんにゲストとしてお越し頂きました!


 全人類を対象としたファッションを提供し、「街の服屋さん」として老若男女に親しまれているファッションステーション吉崎。
 
 街行く人全てがファッションステーション吉崎の服を着ている現象が全国各地で起こり、「一億総吉ラー現象」が流行語大賞に選ばれたことも記憶に新しいですよね!!
 
 ファッションステーション吉崎1号店の設立の経緯や、経営理念などについて語っていただいたのですが、吉崎さんがちょっと緊張して萎縮している感じがありますね〜。時折「難しいな…。」と呟いていますし、インタビューに慣れていないんだろうな〜。

 やなせがゲストに対してやや当たりが強いのも、初期回ならではです。

 私はインタビュー収録に参加できなかったですが、興味深いお話がたくさんありますので、是非一度聴いてみてください!


 今回は以上です!!!!!!!!
 また見てくれよな!!!!



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