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訪問販売員にとってオートロックのマンションというのは『ウマイ』と考えられている。
オートロックとそうでない物件とでは、圧倒的にそうでない物件は堂々と商売できるが、やはりオートロックをかいくぐっての商売というのはどこか後ろめたいものもあり、出てきた人には「どうやって入ってきたんですか!?」と追求されるとやはりいいものではない。
つまり、訪問されにくいことは確かなのである。
だからこそ『ウマイ』と思うのが小生のいた『S社』の方針であった。
このメカニズムを簡潔に説明すると、
訪問されにくい
↓
訪問販売があまりきていない
↓
断りなれていない
↓
断れない
↓
売れるじゃないか!!
↓
ウマーイ
となるわけである。
現実小生のお客さんもオートロックのお客さんは多かったし、慣れればどんなに追求されようが怖くもなんともなくなってしまうのだ。
ただ、そんな小生でも裸足で逃げ出すようなことが数回あった。
オートロックの侵入方法は前回(真・超絶!!きりん返し 実録!!寝具訪問販売の実態~オートロックは当てにならない~ 参照)いくつかの方法を紹介したが、まだあるのである。
それは、ボタンである。
外からオートロックを1発であけることができる秘密のボタンがあるのだ。
というのもこのボタン、非常用のボタンであり、火災などがあった場合に消防隊がオートロックで入れませんなどとつまらないことを言わせないためのボタンであると思える。
これを押せば簡単にオートロックを破ることができるのだ。
ただし、このボタンも大変注意が必要である。
ほとんどの場合、このボタンを押すと、普段の日常生活ではまず聞くことのないような甲高く大音量のサイレンが鳴るため、近所の住人やそのマンションの住人に怪しまれること必至である。
さらにこのボタン、1回押すと引っ込むわけだが、もう一回押せば音が鳴り止むかといえばそうではない。
押したボタンを、今度は引っ張らなければならないのだ。
大体素人がこのボタンを押すと聞きなれないサイレンと体験したことのない構造のボタンの二重苦によって大いに混乱し逃げ出すことがほとんどであるため、警察の厄介になりたくない人にはお勧めできない技である。
しかし、小生ぐらいのベテランになればこのボタンさえあればしめたもんである。間違いなく入れるのだから。むしろこのボタンがないか一番最初に探すぐらいである。
このボタンをつかって何棟のマンションに侵入したかわからないぐらいだ。
が、しかし。
訪問販売も2年半に差し掛かったぐらいのころ、名古屋市のとある幹線道路ぞいのマンションを同じ年齢のY先輩と訪問することになった。
名古屋市はオートロックのマンションは腐るほどあるのだが、必殺ボタンのついているマンションも同じぐらい存在していた。
さすがに幹線道路沿いのマンションで『ルパン』をするわけにはいかないので必殺ボタンで入ることがお互いのアイコンタクトで決まった。
カバーを外し、何のためらいもなくボタンを押す小生。
すると、
ビポービポービポービポービポー
という、明らかにいつもと違う、そして危険な香りが猛烈にする音が鳴り響いた。
聞きなれない音に面食らう小生とY先輩。
あわててボタンを引っ張り、元の状態に戻すも
ビポービポービポービポービポー
鳴り止まない。
まるで小生とY先輩の侵入を拒んでいるかのようだった。(事実そのためにあるのだが)。
あせった小生は革靴であるにも関わらず、脱兎のごとく逃げ出した、Y先輩を置き去りにして。
その後、幾度となく似たようなトラップにかかり、CD屋さんで万引きしたあのころぐらいのスピードで走り去った。大家がきて疑われたこともあった。
今となっては懐かしい思い出である。
====追伸====
前回の投稿に対し、心無いコメントが寄せられていたので削除いたしました。
コメントひとつでどのような事態が発生するかわかりません。また『S社』に対し多大な損害を与える原因にもなりませんので、遺憾ながらコメントは拒否させていただきます。(マジで)
ご了承ください。
==========
訪問販売員にとってオートロックのマンションというのは『ウマイ』と考えられている。
オートロックとそうでない物件とでは、圧倒的にそうでない物件は堂々と商売できるが、やはりオートロックをかいくぐっての商売というのはどこか後ろめたいものもあり、出てきた人には「どうやって入ってきたんですか!?」と追求されるとやはりいいものではない。
つまり、訪問されにくいことは確かなのである。
だからこそ『ウマイ』と思うのが小生のいた『S社』の方針であった。
このメカニズムを簡潔に説明すると、
訪問されにくい
↓
訪問販売があまりきていない
↓
断りなれていない
↓
断れない
↓
売れるじゃないか!!
↓
ウマーイ
となるわけである。
現実小生のお客さんもオートロックのお客さんは多かったし、慣れればどんなに追求されようが怖くもなんともなくなってしまうのだ。
ただ、そんな小生でも裸足で逃げ出すようなことが数回あった。
オートロックの侵入方法は前回(真・超絶!!きりん返し 実録!!寝具訪問販売の実態~オートロックは当てにならない~ 参照)いくつかの方法を紹介したが、まだあるのである。
それは、ボタンである。
外からオートロックを1発であけることができる秘密のボタンがあるのだ。
というのもこのボタン、非常用のボタンであり、火災などがあった場合に消防隊がオートロックで入れませんなどとつまらないことを言わせないためのボタンであると思える。
これを押せば簡単にオートロックを破ることができるのだ。
ただし、このボタンも大変注意が必要である。
ほとんどの場合、このボタンを押すと、普段の日常生活ではまず聞くことのないような甲高く大音量のサイレンが鳴るため、近所の住人やそのマンションの住人に怪しまれること必至である。
さらにこのボタン、1回押すと引っ込むわけだが、もう一回押せば音が鳴り止むかといえばそうではない。
押したボタンを、今度は引っ張らなければならないのだ。
大体素人がこのボタンを押すと聞きなれないサイレンと体験したことのない構造のボタンの二重苦によって大いに混乱し逃げ出すことがほとんどであるため、警察の厄介になりたくない人にはお勧めできない技である。
しかし、小生ぐらいのベテランになればこのボタンさえあればしめたもんである。間違いなく入れるのだから。むしろこのボタンがないか一番最初に探すぐらいである。
このボタンをつかって何棟のマンションに侵入したかわからないぐらいだ。
が、しかし。
訪問販売も2年半に差し掛かったぐらいのころ、名古屋市のとある幹線道路ぞいのマンションを同じ年齢のY先輩と訪問することになった。
名古屋市はオートロックのマンションは腐るほどあるのだが、必殺ボタンのついているマンションも同じぐらい存在していた。
さすがに幹線道路沿いのマンションで『ルパン』をするわけにはいかないので必殺ボタンで入ることがお互いのアイコンタクトで決まった。
カバーを外し、何のためらいもなくボタンを押す小生。
すると、
ビポービポービポービポービポー
という、明らかにいつもと違う、そして危険な香りが猛烈にする音が鳴り響いた。
聞きなれない音に面食らう小生とY先輩。
あわててボタンを引っ張り、元の状態に戻すも
ビポービポービポービポービポー
鳴り止まない。
まるで小生とY先輩の侵入を拒んでいるかのようだった。(事実そのためにあるのだが)。
あせった小生は革靴であるにも関わらず、脱兎のごとく逃げ出した、Y先輩を置き去りにして。
その後、幾度となく似たようなトラップにかかり、CD屋さんで万引きしたあのころぐらいのスピードで走り去った。大家がきて疑われたこともあった。
今となっては懐かしい思い出である。
====追伸====
前回の投稿に対し、心無いコメントが寄せられていたので削除いたしました。
コメントひとつでどのような事態が発生するかわかりません。また『S社』に対し多大な損害を与える原因にもなりませんので、遺憾ながらコメントは拒否させていただきます。(マジで)
ご了承ください。
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