凍える列島、31日から2月1日にかけて全国的に大雪 (読売新聞) - goo ニュース
雪が降るんですね。今年はなんだか降雪が少ない気がするのですが、気のせいであろうか。
もともと貧乏一家であるおだぎり家は、小生が6歳ぐらいの時を最後に、スキーに行くことが無くなった、金銭的な理由で。冬はスキー・スノボーをたしなまれる方にとっては雪が降らなきゃはじまらないといったことを口走る方がいらっしゃるが、小生にとっては別になんてこと無い、できれば降ってほしくない代物である。
小生の育った今も尚過疎化が進行し4月には隣町と合併をする村は、それはたいそう田舎であり、下界の町々では雨が降っているが、標高が若干高い小生の地元の山村は雪が降っていると言うおかしな現象が度々発生していた。
小生の地元の山村には中学校が1校しかなく、村の奥の方に住んでいる生徒たちは1時間に1本あるかないかの路線バスで登校せざるをえないのだが、雪が降ると当然登校が遅くなり、授業の開始も遅くなる。
さらに、ふもとの町から出勤してくる先生方は雨→雪のトリックに見事はまり、出勤が遅くなり授業の開始が遅れる。
あるときなんか、とうとう国語の先生が事故(といってもごく小規模だが)を起こしてしまい、1時間目の国語が無法地帯と化し、自分が修羅の国にいるのではと勘違いしたほどであった。
つまり、小生にとって雪が降るということは授業が1時間だけ無くなる程度のメリットしかなく、事故を起こした先生に関して言えば雪などというものは迷惑以外の何ものでもない。
ちょうど一年前。
当時の小生は世界第2位の販売台数を誇る某自動車メーカーの関連会社の輸送センターのライン作業員として勤務していた。
その輸送センターというのが小生の実家から少々距離があり、また朝の出勤ラッシュと相まって出勤に時間が掛かる為、朝の6時半には家を出なければならなかった。
ある日、朝起きれば雪が降っており、それだけで小生のやる気は完全に萎えてしまい休む気リンリン120%になるのだが、それまでに2回も降雪のため欠勤しており、勤務先の班長から「雪降ったぐらいで休みやがって」とたびたび毒をはかれることとなった。
しかし、前述したとおり雪が降ったらとてもノーマルタイヤで走ることは非常に危険であり、自殺行為に等しい。でも、いくらなんでも感じが悪い・・・・。
意を決した小生はとにかく出勤することにした。まぁなんとかなるだろうと。
小生の村からとなりの市との境目付近は樹木が生い茂り、昼間でもなかなか日の差さない場所であり、死体の一つや二つは隠されていてもおかしくない場所である。すでに雪が積もっており、小生よりも先にその道を通った車が積もった雪を踏み固めており、大変に危険な状況をつくりあげていた。
さらにその道をノーマルタイヤのFRの自動車で進む小生。自分でもなかなかの猛者であるなと思う。
しかし、猛者とかどうとかいっている場合ではない。マジですべるのだ。
道はゆるいのぼりからいつしか下りに変わっていた。
小生の前には車は走っておらず、すぐ後ろにはランクルが走っていた。
なんとかそれまではうまく走行することができたが、突然すべりだす小生の車。
「!?」
操作もブレーキもきかない。反対車線に飛び出してしまったと同時に、いろいろなことが小生の頭のなかを走馬灯のようにかけめぐった。
・やべぇ、仕事まにあわねぇ・・・
・やべぇ、車両保険はいってねぇ・・・支払いがぁぁぁぁぁ!!!
・やべぇ、死んだらどうしよう・・・・
・その他
その間わずか0.5秒。変な汗が小生の背中をぬらした。
しかし、常に冷静な英国紳士を意識する小生はクレバーなドライビングテクニックでなんとかそのピンチを切り抜けた。
ルームミラーをみると、小生のいまの混乱をうけ、後ろのランクルが操縦不能になっていたが、さすがに四駆の車だけあってすぐに体勢を立て直した。
が、
問題はそのうしろのラウムである。
小生の混乱をうけ後ろのランクルが混乱した。さらにその後ろのラウムもその混乱をうけ操縦不能になってしまったのだ。
ランクルは簡単に体勢を立て直すことができたが、そのらウムは雪にハンドルを取られ谷底へ落ちていった。
それをみた小生、それは焦りました。
そのあと狂ったように「俺は悪くない、俺は悪くない」とブツブツいいながら出勤したとかしないとか。
その日の晩、小生の父親が、
「今日雪で滑って事故ってたなぁ。あれ〇〇さんじゃなかったか?」
といいだし、冷や汗が猛噴出の小生。その〇〇さんというのは小生の同級生の父上であり、小生も幾度と無くお世話になった人である。確かにラウムに乗っていた気がする。
そして後日。
〇〇さんの車は新車のハリアーにかわっていた----------。
以上
↓車が谷底に落ちたら・・・・・・