真・超絶!!きりん返し

俺は何度でも立ち上がるッッッ!!

雪中惨劇

2005-01-31 00:29:11 | Weblog

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凍える列島、31日から2月1日にかけて全国的に大雪 (読売新聞) - goo ニュース


雪が降るんですね。今年はなんだか降雪が少ない気がするのですが、気のせいであろうか。
もともと貧乏一家であるおだぎり家は、小生が6歳ぐらいの時を最後に、スキーに行くことが無くなった、金銭的な理由で。冬はスキー・スノボーをたしなまれる方にとっては雪が降らなきゃはじまらないといったことを口走る方がいらっしゃるが、小生にとっては別になんてこと無い、できれば降ってほしくない代物である。


小生の育った今も尚過疎化が進行し4月には隣町と合併をする村は、それはたいそう田舎であり、下界の町々では雨が降っているが、標高が若干高い小生の地元の山村は雪が降っていると言うおかしな現象が度々発生していた。
小生の地元の山村には中学校が1校しかなく、村の奥の方に住んでいる生徒たちは1時間に1本あるかないかの路線バスで登校せざるをえないのだが、雪が降ると当然登校が遅くなり、授業の開始も遅くなる。
さらに、ふもとの町から出勤してくる先生方は雨→雪のトリックに見事はまり、出勤が遅くなり授業の開始が遅れる。
あるときなんか、とうとう国語の先生が事故(といってもごく小規模だが)を起こしてしまい、1時間目の国語が無法地帯と化し、自分が修羅の国にいるのではと勘違いしたほどであった。

つまり、小生にとって雪が降るということは授業が1時間だけ無くなる程度のメリットしかなく、事故を起こした先生に関して言えば雪などというものは迷惑以外の何ものでもない。




ちょうど一年前。
当時の小生は世界第2位の販売台数を誇る某自動車メーカーの関連会社の輸送センターのライン作業員として勤務していた。
その輸送センターというのが小生の実家から少々距離があり、また朝の出勤ラッシュと相まって出勤に時間が掛かる為、朝の6時半には家を出なければならなかった。
ある日、朝起きれば雪が降っており、それだけで小生のやる気は完全に萎えてしまい休む気リンリン120%になるのだが、それまでに2回も降雪のため欠勤しており、勤務先の班長から「雪降ったぐらいで休みやがって」とたびたび毒をはかれることとなった。
しかし、前述したとおり雪が降ったらとてもノーマルタイヤで走ることは非常に危険であり、自殺行為に等しい。でも、いくらなんでも感じが悪い・・・・。
意を決した小生はとにかく出勤することにした。まぁなんとかなるだろうと。


小生の村からとなりの市との境目付近は樹木が生い茂り、昼間でもなかなか日の差さない場所であり、死体の一つや二つは隠されていてもおかしくない場所である。すでに雪が積もっており、小生よりも先にその道を通った車が積もった雪を踏み固めており、大変に危険な状況をつくりあげていた。
さらにその道をノーマルタイヤのFRの自動車で進む小生。自分でもなかなかの猛者であるなと思う。

しかし、猛者とかどうとかいっている場合ではない。マジですべるのだ。
道はゆるいのぼりからいつしか下りに変わっていた。
小生の前には車は走っておらず、すぐ後ろにはランクルが走っていた。
なんとかそれまではうまく走行することができたが、突然すべりだす小生の車。

「!?」

操作もブレーキもきかない。反対車線に飛び出してしまったと同時に、いろいろなことが小生の頭のなかを走馬灯のようにかけめぐった。

・やべぇ、仕事まにあわねぇ・・・
・やべぇ、車両保険はいってねぇ・・・支払いがぁぁぁぁぁ!!!
・やべぇ、死んだらどうしよう・・・・
・その他

その間わずか0.5秒。変な汗が小生の背中をぬらした。
しかし、常に冷静な英国紳士を意識する小生はクレバーなドライビングテクニックでなんとかそのピンチを切り抜けた。
ルームミラーをみると、小生のいまの混乱をうけ、後ろのランクルが操縦不能になっていたが、さすがに四駆の車だけあってすぐに体勢を立て直した。












が、




問題はそのうしろのラウムである。
小生の混乱をうけ後ろのランクルが混乱した。さらにその後ろのラウムもその混乱をうけ操縦不能になってしまったのだ。
ランクルは簡単に体勢を立て直すことができたが、そのらウムは雪にハンドルを取られ谷底へ落ちていった。


それをみた小生、それは焦りました。
そのあと狂ったように「俺は悪くない、俺は悪くない」とブツブツいいながら出勤したとかしないとか。

その日の晩、小生の父親が、

「今日雪で滑って事故ってたなぁ。あれ〇〇さんじゃなかったか?」

といいだし、冷や汗が猛噴出の小生。その〇〇さんというのは小生の同級生の父上であり、小生も幾度と無くお世話になった人である。確かにラウムに乗っていた気がする。




そして後日。
〇〇さんの車は新車のハリアーにかわっていた----------。


以上



↓車が谷底に落ちたら・・・・・・



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仲間さん 第5話 ~アスファルトのした~

2005-01-30 11:08:56 | 仲間さんシリーズ(完結)
====前回のあらすじ====
ルール無用の残虐ファイトが小生の目の前で繰り広げられたにもかかわらず、鶏氏の新たなマシン「ディーゼルターボ」のベンツに乗せられ呑気に遊びに出かける小生。
しかし、連れてこられた先はワケアリな香り120%のフィリピンパブであった・・・・・・・。
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フィリピンパブ・・・・・・・。

そう、なにを隠そう、小生の地元・愛知県にはやたらとフィリピンパブが多いのである。一体どんな理由や背景があるのかわからないが、とにかくフィリピンパブの件数が半端じゃなく、名古屋市以外の市町村でうっかり夜の店に入ったら外人さんいらっしゃ~いであり、そのエキゾチックなサービスに男性の欲望で欲の棒がすっかり元気になってしまう。そうなったら「こいつぁうっかりだ」とかうっかり八兵衛のマネをしたところで手遅れと言う物である。いくら金銭があってもたらないのだ。

とにかく、小生が連れてこられたのは『S』というフィリピンパブ。なんにせよ、小生このような夜のお店と言うのは初めて(当時17歳)であり、一体どんな物なのかという不安と期待が入り混じっていた。これがまだ日本人ならまだしも、いきなりフィリピンかYO!!という気持ちも無くも無かった。

堂々と入店していく鶏氏。おずおずとそれについていく小生。
入るや否や、手厚い歓迎を受ける鶏氏。どうやら鶏氏はここは初めてではないらしい。

「ママ、こいつはじめてなんだ。よくしてやってよ」
「マァーソウナノ?アナタカワイイワネー」

「ママ」とよばれたその女性は妙なテンションで、且つ無表情で小生を席につかせた。
いつのまにか鶏氏には女の子がついていて、さっそく楽しくやっている体であった。
ほどなくして小生の横にも女の子がつく。

「コニチワー、イレナーデス」

名札には「イレーナ」とかいてある女性。ぶっちゃけかわいいです。
しかしやっぱり妙なテンションであり無表情なのが気になってしょうがない。

とりあえず下戸である小生、ウーロン茶でなんとなく話をしはじめる。最初は戸惑いながらもその内元気になってくる小生(の肉棒)。そりゃブラジャー丸見えなんですもんそうなりますわい。
今となっては何を話したか思い出せないが、ものの20分ほどで「イレーナ」は指名が入り、他の席へいどうしてしまった。なんとも少し残念な気がしてしょうがなかったが、すぐに他のタレントが小生の横に。

「ハジメマシテ、エリカデス」

これまた小柄のセクシーフィリピーナがつくわけですが、妙なテンションと無表情は勘弁してくれ。

しかし、そんなことはこの際どうでも良くなっていた。目の前にいるのが日本人だろうがフィリピン人だろうがそんなことは関係ないのです。小生の横に超薄着の女性が、というか女体が存在する。その事実だけでよいのです。

テンションがすっかりあがってしまった小生。気が付きゃアルコールを摂取し軽い酩酊状態であり、あげくおっさんとか知らない人とかの目の前でカラオケを始める始末。鶏氏やエリカチャンに「上手!」と誉められればいい気になったりしてホントもう手がつけられない。ただのバカである。

いつのまにかエリカちゃんの年齢の話になっていた。

「ワタシ16サイ」
「えー、まじでーぎゃはははははは!」


いや。ぎゃははははじゃねーだろ、俺。
齢16歳で単身日本に渡ってきて夜の仕事をしているのである。並みのことではない。
だからもっとマトモな反応があるだろうと。結構シャレにならないことをきいてもバカ騒ぎを頭の弱い小生。当時17歳。

「よし、そろそろ帰るか!」

鶏氏がそういうと、先ほどのママが伝票をもってきた。

「おお、4万か。お前2万だせ」

ああ、そうですよね、よのなかそんなに甘くないですよね・・・・・。一気にテンションの下がる小生。思い起こせば「おごってやる」なんて一言もいってないですもんね。ほんとにおバカさんな小生。当時17歳。
帰りの車中は結局猛爆睡で、軽く鶏氏の反感を買ったとか買わなかったとか。



それから数日後・・・・・・・。
小生は完全に疲弊しきっていた。というのも、連日「エリカちゃん」から猛烈なラブコールが掛かってくるのだ。

「キョウオミセキテヨー、ネェオミセキテヨー、エリカサビシー」

と妙なテンションでかかってくるのだが、

「ネェキリン、ケッコンシテヨーーー!!」

ムチャクチャである。そうこれはラブコールではなく当然営業であるということに気が付くのに少々時間がかかった小生。
あげく結婚してくれだなんて・・・・・。
そんな電話に辟易している小生。季節は夏を迎えていた。


アスファルトの照り返しの熱が小生の体力を奪っていく。
車のとおりが極端に少ない、田舎の国道からさらに一本入った道を歩く小生。日曜日、いつもの作業着で一人真夏の炎天下、会社から車で10分少々の現場に来るように紫氏からの指示が小生に下った。
車で10分程度なら大したこと無いと思うが、実際歩いて見るととてつもなく遠く、さらに山間部の田舎のアップダウンの激しい道と正午近くの猛暑、さらに連日のフィリピーナのわけのわからない営業電話で小生の体力は限界であった。後にも先にも熱射病で真剣に倒れそうになったのはこのときぐらいである。

1時間ほどあるいてやっと現場に到着した小生。その現場とは、田舎の町に新しくできる幹線道路の予定地であり、まだ舗装はされておらず土の地面が露出している状態であったが、両脇の山々の法面をすでにかためてもうすぐ舗装をはじめるといった雰囲気であった。
広大な工事現場だが日曜日のため人気はなく、いかにも山のど真ん中に作ったと言う道であたりの人気はまったく無かった。ときおり鳥の鳴き声や風が木々を揺らす程度の音しかなかった。

「おい、きりん。おまえ、あっちから人がこないか見張ってろ」

そういわれた小生は、西側の法面の上にある細い道へ行き、人がこないか見張った。それが一体どういうことなのかもわからずに・・・・。
下を見ると、紫氏の操縦するパワーショベルが丁寧に整えられた道の部分を掘り返している。紫氏は今日も長袖の紫シャツだ。ある程度掘り返された後、鶏氏の運転する10tダンプがバックで入ってくる。
そして、












荷台のゴミ(産廃)を穴に流し込んだ。



そして、













埋めた。












つづく。




====次回予告====

同年代の人間はその夏のあいだに童貞をすてるだの開通するだの言っている時に、健気に日曜日も出勤する小生。しかし、小生の休日出勤はとんでもないことをしていることにまったく気づいていない。
そして小生に新たな指令が下る!

次回、真・超絶!!きりん返し
仲間さんシリーズ 第6話 ~岐阜へ~

おたのしみに。

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↓イカした男になりたいんだろ?


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騒音考察

2005-01-27 07:59:44 | Weblog

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UEFAチャンピオンズリーグの行なわれているピッチ。満員の観衆、白熱する試合、ぶつかり合う選手と選手。
時間は開始から50分ほど、ハーフタイムが終わり、後半がはじまったばかりのそのときだった。
相手チームのクリアボールがタッチラインを割り、スローインとなるところで、ライン際の監督が小生を呼んだ。なにやら手には電話をもっている。どうやら小生に掛かってきた電話らしい。
おいおい、監督。いまはチャンピオンズリーグの試合中だぜ?非常識にもほどがあるぜ、といぶかしみながら電話を手にとる小生。電話の向こうは親父だった。

「え・・・?ななちゃんが、死んだ・・・・?」

はっ・・・・・!
われにかえる小生。ななちゃんというのは小生の実家で飼っているそれはもうぷりぷりプリキュアな猫なのであり、小生が大変に溺愛している猫である。
しかし、おかしな夢であった。そもそも小生がUEFAチャンピオンズリーグに出場していることがそもそもおかしいし、しかも試合中の小生に掛かってきた電話をライン際に呼んで小生に出るように促す監督。でてみれば親父が「猫が死んだ」と。まったく不条理な夢であったなと思い、もういちど眠りにつこうとする小生。


しかし、どうにも眠れない。最初はへんな夢で起きてしまったからだと思ったが、どうもちがう。
そとから猛烈な音が聞こえてくるのだ。
どうやら小生がおきてしまったのは変な夢ではなく、このそとからの騒音が原因のようだ。
その騒音と言うのは、















「ぎょうざ~、ぎょうざ~、おいし~ぎょうざ~」





それはもう爆音でぎょうざのアッピールをしているわけですよ。
まぁ、こうやって爆音でアピールするってことは移動ぎょうざ販売だろうと思った小生。放っておけばその内どこか行くだろうと思い再び眠りにつこうとする小生。
しかし、


「ぎょうざ~、ぎょうざ~、おいし~ぎょうざ~」


一向に鳴り止まないぎょうざのアピール。これは絶対に騒音の条例だか法律だかに抵触しているはず。
いったいどういうことなのかと思い、自室の窓をあけ外の様子を伺う小生。そこには驚愕の光景が繰り広げられていた。



なんと移動ぎょうざ販売自動車が小生の住まうアパートの狭い駐車場の隅にぴったりマンマークしているのである。
そんなアッズーりもびっくりの粘着マークをされたうえに、右翼団体もびっくりの大音響でぎょうざアピールをされたんではたまったものではない。
これは一つもの申してこねばなるまい、そう思い立った小生は悠然と移動ぎょうざ販売ににむかって歩を進める。
そして目の前まできた小生。そこで小生のとった行動は・・・・・・、












「・・・・・・・・・・・・・・・・・・にんにくぎょうざ、ひとつ」














「あいよ~」



はい、ひとつ買いました。
文句?言うわけないじゃないですか。だって時間は夕方の5時なんですから。
そそくさと部屋に戻り、寝起きにぎょうざを食す丈夫な胃袋の持ち主の小生。
そのぎょうざを口に入れると、うん、んまい。

ええ、おいしかったですよ、ぎょうざ。
皆さんもぜひご賞味アレ、林林餃子。




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アクセス解析の怪

2005-01-27 07:10:02 | Weblog

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gooブログアドバンスについて


年も明け、今年はブログを真剣に書こうと気も新たにアドバンスブログにしたのです、小生。
ブログアドバンスにすることにより、アマゾンのアフィリエイトであったり、画像容量の大幅増量など大幅な機能のパワーアップし、ブログの更新のし甲斐があるというものである。

とくにそのなかでもアクセス解析機能というものが大変にすばらしい。
それまではアクセスカウントのみであったのが、アクセス解析が利用できるようになりどこからきてどのページを見たのかが一目瞭然であることだ。

特に小生のお気に入りが検索ワードである。
どんなキーワードで小生のブログが検索されたかが分かる機能なのであるが、これで一つわかったことがある。googleで「レッドスネークカモン」で検索すると、なんと小生のブログがトップに来るのである。試しにやってみていただきたい。

しかし、この「検索ワード」の項目を見るたびにいつも疑問に思うことがある。
小生、ほんブログ内でたびたび官能小説について執筆しているのであるが、おかしな検索ワードで小生のブログがひっかかっているのである。
そのキーワードというのが、











「おばあさん 官能小説」















「おばあさんのSEX」












まあ、確かに性癖というのは人それぞれであり、他人にとやかくいわれる筋合いは無いとは思います。小生の『メガネ』とか『ナース』とかも理解できない方はいらっしゃるであろうが、この人は一体インターネットに何を求めてたんですかね?(いや、おばあさんのSEXか・・・)



以上。





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マメ太郎物語 第7話 ~逡巡~

2005-01-25 01:42:51 | マメ太郎物語
====前回のお詫びと訂正====

前回公開されました マメ太郎物語 第7.1話は、本ブログ執筆者であるおだぎりきりんとは一切関係がございません。

今回の掲載はマメ太郎物語第6話からの続きになります。そのため、文中に前回との違和感のある表現となる場合がありますが、当方の『嵐行為』には応じない体勢を貫かせていただきますので、予めご了承くださいますよう、読者諸兄の皆様にお願いさせていただく限りです。

今後ともよろしくおねがいいたします。

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夏--------。
照りつけるスタンド、ノブ太は観客席からマウンドを凝視していた。
9回のウラ、ツーアウトランナー2塁。緊張がタツヤを押しつぶそうとしていた。

「たっちゃん・・・・・」

ミナミはノブ太のシャツの袖を強く握った。スタンドから見ても、タツヤは疲弊しているのが分かる。
キャッチャーは外角、一球はずそうというサイン。首を横に振るタツヤ。

「へ・・・、わかったよ。」

キャッチャーはミットを真中に構えなおす。
タツヤは大きく振りかぶった。

「バカな、ランナーがいるんだぞ!?」

渾身のストレートがタツヤの手から放たれる。

「おいドンには、守るべき家族がいるとですタイーーーーー!!」
「しまった!!」

白球は乾いた音をたて、スタンドへ一直線に伸びていく。
湧き上がる場内、目を覆うミナミの帝王。しかし、

「まだだ、まだ終わっちゃいない!!」

間一髪、SGGK若林がこのボールを渾身のジャンプでキャッチした。

「若林君!!」
「翼、俺たちの目標はこんなとこじゃないはずだ!!」

若林は手にしたボールをそのまま前方へ力強く蹴り出した。そしてその場に倒れこむ若林。
ボールは一度大きく跳ねた後、翼の足元に納まった。

「若林君、君の思いをムダにはしない!!」
「とめろ、奴をとめるんだー!」

全力で追いかけるドイツDF陣。しかし、トップスピードに乗った翼を止めることはできない。
華麗なステップでGKをかわし、がら空きのゴールマウスに渾身のドライブシュートをぶち込んだ。
ボールはネットをつきやぶり、大空たかく飛んでいった。
そして、

「ぴっぴっピィィィィイィ」

終了のホイッスルがなった。

「勝った、俺たちは勝ったんだ!!」
「やったぜ、つばさ!!」
「(´<_`  ) 流石だよ」 駆け寄ってくるメンバーに押しつぶされ下敷きになる翼。

「それで勝ったつもりですか?まったくのんきな連中だ・・・・」
「なに!?そ、そんな・・・・ばかな・・・・」

信じられないと言った顔をするメンバーたち。そして、土煙の中から一筋の閃光が放たれた。

「!?・・・・うう、ぐはぁっ!」
「ク・・・・クリリンさぁん!?」







つづく






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最近のヒーロー事情

2005-01-25 00:59:49 | Weblog

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仮面ライダー剣・最終回

「はぁぁぁぁ、きりんちゃん、来週ブレイド最終回やで!あわわわわ絶対見んとあかんで!!」

数週間前から来週が最終回と毎週トチ狂ったことをいうMビル君。一体いつが最終回なのかと不思議に思っていたが、そうか終わったんですか。

と、感慨にふけってみるものの1回もマトモに見たことないんですがね。
とはいっても、基本的には「オタク」に分類される小生、無論仮面ライダーは嫌いではない。というか好きなのであるが、平成仮面ライダーはしっかりと見たことが一度も無い。見たいんだが・・・・。


小生がライダーに初めて触れたのが小学5年生のころ。共同アンテナという都会ではまず見かけられないシステムで、契約もしてないNHKのBS放送を受信することができ、当時BS2で仮面ライダーの再放送が行なわれていたわけだ。

分かりやすい設定に分かりやすい展開ではあったが、たちまちその世界観にどっぷりとはまる小生。仮面ライダー見たさに早々と家に帰った物である。
二人のライダーが力をあわせて悪をくじくその姿に小生は感動しきりであった。
そして、仮面ライダーが終わったかとおもえばウルトラセブンがはじまったり、帰ってきたウルトラマンなど、その時間のBS2は当時の小生にとって全てであった。仮面ライダー、ウルトラマン、そして5歳の時からすでにオタク化していたガンダム。この三つを小学生にして完全にカバーしていた小生は紛れも無くオタクであろう。

しかし、最近のライダーはじつはあんまり見る気がしない。それはウルトラマンにしてもガンダムにしてもそうだ。
その理由はわかっている。それは・・・・・・・・、













ライダー多すぎ!!















ウルトラマン何色あるんだよ!?















ガンダムしかいねーじゃねぇか!!








ということである。
つまり、金のニオイがプンプンするのである。
ライダーは一人だから(2人の場合もあるが)いいんじゃねーか。それをなんかおもちゃ化しやすいためかなんか知らないが何人もライダー出したり色変わったりなんだかんだでんもぅ・・・・!!
ウルトラマンも色を変えてたららいだーとかわんねーし・・・・。


でも、一番ヒドイのがガンダム。
ここ2~3年でね、










何体の『ガンダム』出してんだよ!!
ハッキングから今夜のおかずまで手広くカバーしている日本最大の某掲示板でいえば、まぁ小生は『旧』の方に属するわけですが、種があんなにガンダムだしたら















MS=ガンダムになっちゃうでしょうが!!


ガンダムってぇのはなぁ・・・・・・、












ビームライフルとビームサーベルがあればいいんだよ!!











だからみんなこれを読んで・・・・。
仮面ライダーSPIRITS (1)

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↑コレ。小生コレをよんで半泣きしました。これこそが仮面ライダーなのです。
だから小生、新しいライダー多分見ません。

あんなマラカスが武器の仮面ライダーなんか、絶対に・・・・。




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仲間さん 第4話 ~鶏男とベンツ~

2005-01-24 07:33:04 | 仲間さんシリーズ(完結)
====前回のあらすじ====
冷たい雨が降りしきる土場の隅、ゴミの埋めてある山々の間から黒い水が流れ出ているのを発見してしまった小生。この黒い水がこの自然の多い田舎の土壌を汚染していることは明白である。とんでもない物をみてしまい戸惑う小生の後ろから、今すぐにでも人を殺さんとばかりの怒声が聞こえてきた------。

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「テメーーーーーーーーー!!」








「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」


あまりの怒声に振り向く小生。やはり小生が見てしまったものは見てはいけない物だったんだ。きっと小生はこれまでだ。ひどい目にあわされて命を奪われ、このゴミの山の中に埋められ黒い水と一緒に小生の体液が流れ出るんだ・・・・。とおもって振り向いたその先には・・・・・・・・



誰もいなかった。
不思議に思った小生は立ち上がってあたりを見回した。どうやら怒声は小生に向けられた物ではないらしい。どうもゴミの山の向こうからだ。



小生がはじめてWWEを見たとき、それは衝撃的だった。満員の会場、ド派手な登場シーン、そこに現れたのはとんでもない大男がアメリカンのバイクに乗って現れるのだ。まず日本のプロレスでは考えられない光景である。
その大男ジ・アンダーテイカー。そしてその対戦相手">スパイク・ダッドリー

その圧倒的な体格の違いから試合はアンダーテイカーの圧勝であった。こんな不条理な試合が行なわれていいのか!?と疑問に思う小生であったが、小生が怒声のあるほうへ近づいていくとそんな不条理な光景が繰り広げられていた。
32歳の紫氏が35歳のおさむさんを猛烈に罵倒しているのである。
紫氏に罵倒されすっかり小さくなってしまっているおさむさん。
その光景はアンダーテイカーとスパイクダットリーのそれとまったく相違ない。

「テメー、シートかけたって言ったじゃねーか!」

どうやら、紫氏がおさむさんにゴミの山にビニールシートをかけろと指示し、めんどくさがったおさむさんがそれを後回しにし、やったと紫氏に嘘をいったからこんな事態になったらしいのだが・・・・。

「いや、紫さん・・・・・ああああああああとでやろうとしたんだよ・・・・」

「ぁあ!?てめーやったつったろうがぁ!!」

そういったあと、




右フック → 左ボディ → 右ローキック

それはみごとな3連コンボが炸裂しその場にうずくまるおさむさん。

「あー、嘘ついて紫を怒らせるとああなるからな。お前も気をつけろよ」

ゲームでしかあんな見事なコンビネーションをみたことがなく、恐怖に呆然としている小生の横にはいつのまにか鶏さんがたっていた。この鶏氏も例外にたがわず、元・そのスジの方である。

「でさ、お前今日の晩、俺に付き合えよ。新しい車来たから遊びに連れてってやるよ」

と、鶏氏は小生にいい、紫氏に歩み寄り「まぁまぁ・・・」となだめてその場は収まった。
紫氏も鶏氏も30過ぎで、17歳の小生はなんだかんだで結構かわいがってもらっていたのかといまさらながら思う。新しく車を買ったから小生を遊びに連れてってくれることは、近くにコンビニ1件無く、すっごいヒマな暴走族がたまにくるぐらいの田舎に住んでる小生にとってはありがたいことであり、見るからに遊び慣れてる鶏氏に遊びにつれてって貰えるのだから心も躍るというものである。
おさむさんが叩きのめされていたことなどすっかり忘れていた。


夜になり、鶏氏の新しく買った車、白いベンツ、ディーゼルターボ。後にも先にも、ディーゼルターボのベンツなんて見ることはないとその時思ったが、いまだに見かけない。

ディーゼルエンジンの古いベンツに揺られること2時間、目的地に到着した。
ついた場所は
















フィリピンパブだった。








つづく。




====次回予告===

2時間揺られて連れてこられたさきはなんとフィリピンパブ。
初めてくる夜のお店がフィリピンパブと言う衝撃。
猛烈な電話攻撃に辟易する小生は、またしても衝撃の現場を目撃してしまう。

次回 真・超絶!!きりん返し 
仲間さんシリーズ 第5話 


~道路の下~


お楽しみに。

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ガッチャマン

2005-01-24 04:29:27 | Weblog

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生活リズムの完全崩壊を向かえている小生。
特に日曜日ともなると昼間なんか寝すぎてしまったりしてしまうもんだから夜の8時に寝て、12時起きてしまったりしてしまうのだ。

そうなったらテレビを見始める小生。しかし、この時間は最近小生が猛烈に気になっているWWEの放送もないので、自然とチャンネルはアニマックスかキッズステーションを見ることとなる。

そしてこの時間、キッズステーションでは








科学忍者隊ガッチャマン VOL.1

コロムビアミュージックエンタテインメント

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↑ガッチャマンがやっているのである。
小生が小学生のころにテレビ愛知で再放送をやっていたり、小生の通う小学校の朝の運動の音楽がなぜかガッチャマンのテーマであったり、なにかとガッチャマンと関わっていた小生。

久々にこれを見てみるとなかなか面白い。
昔のアニメをみるとかなりのびっくり設定で度肝をぶち抜かれることは結構多いのだが、ガッチャマンにでてくる『世界の悪魔』(?)こと『ギャラクター』。
代にも恐ろしい方法で世界の人々を恐怖に陥れるところはやはりビックリ設定のところがおおいのだが、たまに理論的というか納得させられてしまうこうげきをしたりするので、関心してしまうこともあり、改めてみてみるとなかなかおもしろいものなのだ。










だが、しかし











科学忍者隊ガッチャマンのメンバー各々の設定である。
これがホントにひどい。

まず、孤児院出身は基本。親の顔を知らず、自分の誕生日もわからないどころか、自分の本名も知らない。
そのうえ、家族のあるものは幼い時に病死であったりと。
きっと科学忍者隊の採用条件欄に「生い立ちが不幸であること」が必須項目として記載されてるにちがいない。


そんななか、コイツ。こいつだけはどうも違うらしい。のんきに甘いものばっか食べて作ったであろうその体形、その彼には両親が健在なのである。
そして、彼には本名があった。
そのなは、










中西 リュウ











普通!!



以上。



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最近の小学生に見られる遊びの傾向

2005-01-22 04:33:33 | Weblog
電車通勤の小生。電車とは何もせずボーっとしていればつまらないものではあるが、あたりをよく見れば自分の乾ききった日々の生活に潤いでありまた笑いであり、時に考えさせられる出来事があるものだ。


先日、所要で夕方ごろ電車に乗ったときのことだ。
座席に悠然と鎮座している小生の横の出入り口付近に小学生の4人組み、男子2名女子2名の集団がいた。
周辺には小生の超絶過激妄想の餌食になるような婦女子はおらず、つり広告もいかにも平和な祭りやらイベントやらのものばかりで、小生好みの週刊誌の過激な見出し等は見当たらなかったのず一人妄想祭りに入るかどうかのまさに瀬戸際というところで、小学生4人組みから不思議な会話が聞こえてきたため、一瞬その会話に耳を奪われてしまった。

会話の内容をきいてみると、どうやら『冬のソナタごっこ』をしているのである。
最近の小学生はそんな遊びをするのか。小生が小学生のころは学校の裏庭に秘密基地を作って遊んでいたぐらいで、その遊びも謎の怪しいがでてきて、その中に死体
がはいっているとかいうズッコケ3人組みもびっくりのデマが流れ秘密基地の建造はやむなく中止となったぐらいである。

小生、昨今の韓流ブームなどいざ知らず、冬のソナタも一度も見たことはないが、彼らの配役から聞くと間違いなく冬のソナタであるのだが、どうもその配役がおかしい。


男子A:ペ=ヨンジュン
女子A:チェ=ジウ

まぁ、この二人をきいたらそうだろうと思うのだが、ここからが妙なのだ。

男子B:スタッフ

んーむ、この絶妙な配役を見ると、『冬ソナ』ごっこではなく『韓流スターごっこ』をやっているのかもしれない。
だって、「ぺさんおつかれさまです~」とかいっちゃってんだもの。


しかし、小生の予想を覆す、とんでもないアーリークロスがあがってきたのである。

女子B:上戸 彩

もうこうなったらなにやってるのかわかりませんよ。一瞬オロナミンCかと思いましたが、チェ=ジウとスタッフの存在意義が見えなくなってしまう。小生の小学生時代もと同様ではあるが、小学生の想像力というのは誠にふぁんたすてぃっくであるなぁと感心していた小生。

感慨にふけっている小生であったが、目的の駅に間もなく到着するところで席を立ち、小学生4人組みの会話を最後まで聞いていようと思っておったら、男子B:スタッフが











「頼むから俺にもペ=ヨンジュンやらせてくれ!明日みんなの前で土下座するから、俺にもぺ=ヨンジュンやらせて!」」















そんなにやりてーのか!?

いや、土下座するなら今やれよ。いやいやそうじゃなくって、彼のぺ=ヨンジュンに対する思い入れとはいったいなんなのか。ぺ=ヨンジュンの役というのは土下座してでもやりたくなるものなのか。彼を土下座まで追い込むぺ=ヨンジュンとは一体何者なのか?

いまさらながらぺ=ヨンジュンという人物に興味を持つ小生であった。




参考資料:1
冬のソナタ DVD-BOX vol.1

NHKソフトウェア/バップ

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参考資料:2
ズッコケ3人組のダイエット講座

ポプラ社

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マメ太郎物語 第7.1話 ~嘲笑~

2005-01-19 12:17:09 | マメ太郎物語

前回までのあらすじ

===========================================================
これは君と僕の秘密だよ、な~んてね。

って、クサイ・・・な。弊社よりもクサイな・・・。

こんにちは、どうも

僕です(Mビル)



今日はどんな貧乏さんにあえるのかな~、なんて貧乏を誇るんじゃない、

貧乏人めぇぇぇぇぇ。


働け、NEETが胸を張るな、夢より現実見ようよ、ほんとに。

オダギリキリンに奉げる詩


序章 ~ ホント生まれてきてすみません ~より抜粋

============================================================




くっ、なんて凄まじい力だ、これじゃ~まるで俺の・・・、キラ~ン☆

キタ━━━━ヽ(☆∀☆ )ノ━━━━!!!!

みたいな感じじゃないか・・・、なんたる醜態、もういや・・・。

なにぃ、セイラムウンともあろう者がなんていうことを!!!

セイラムウン:「私は、あの人には勝てない・・・。」

謎の声:「あぁ、あの人か・・・。」

て、天童よしみ!!!



謎の声:「チキショ~メ~、なんでやつがここにいるんだ~~~~。」

セイラムウン:「・・・。」

















セイラムウン:

「ふふふふはぁぁぁぁっははははは。」


セイラムウン:「私がキャツを呼んだからさ。」

天童よしみ:「あま~ぎ~ごぉぉぉぉえぇぇぇぇ~~~~。」

謎の声:「チキショウ、コブシが聞きすぎている。」

謎の声2:「今日マクドナルドでメシでも食べようか?」

全員:

「賛成!!!」



こうして、一向はマクドナルドへ向かうのであった・・・。




次回予告
==========================================================

トイレ行きたいからまた今度ね。

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仲間さん 第三話 ~梅雨時の庭~

2005-01-19 06:44:35 | 仲間さんシリーズ(完結)
====前回のあらすじ====

小生の新たの就職先の男性、『仲間氏』。彼の小指が無いことに気づいてしまう。
さらに小生の背後に忍び寄る謎の男性。その容姿は明らかにスジ者のそれであった。
はたしてこの人物とは一体何物なのか・・・・!?

===============

「おお、親父。帰ってたのか。」

車から降りてこちらに歩み寄る謎の男性。
当時17歳の小生。たかだか17歳の人生のなかで様々な人と出会いそして別れを繰り返してきたわけですが、はじめてですよ、初対面で恐怖を感じたのは。

その紫男性(シャツが紫の為、以降紫男性と称する)と二人っきりで仲間氏の作業を見つめる小生。
恐怖の為なにも喋れない小生。挨拶することもわすれていた。
すると、仲間氏がパワーショベルから降り、こちらに歩いてきた。

「おお、紫。今帰ったぞ。」

こちらへ来るなり気さくに話かける仲間氏。どうやら紫男性はこの会社の従業員らしいが・・・。

「親父、こいつがあれか?この間言ってた・・・・」
「そうだ。しょうもない奴なんだ。お前が教育してやってくれ」








((((;゜Д゜)))ガクガクガクブルブルブル






やめて下さい。



そんなシャレにならない人に僕のことを







いい加減な奴と紹介するのは。










教育係に任命するのは。



それまでデニーズや引越し屋さんでしかバイトしたことのない小生。デニーズなんかは大学生と高校生のバイトが入り乱れてのなんとものんびりした雰囲気で、そんな中でしかバイトしたことのない小生が紫氏のような修羅場をくぐってきているであろう男性の教育を受けると言うことは、教育される前からとんでもないことであると言うことが容易に予想できる。

「おう、俺は紫っていうんだ。お前は?」

「あわわわわ・・・・・、おだぎりきりんですぅ・・・・・・」

入社初日、危険なファーストコンタクトを無事に終えた小生。
そして翌日、早速現場に出るということになった。
朝の7時、広大な土場の隅にある事務所の前で迎えを待つ小生と紫氏。

「もうすぐ迎えが来るからな。」

相変わらず目にも鮮やかな紫色の長袖のシャツの紫氏。
その眼光と野太い声が醸し出す威圧感にまだなれない小生であったが、普通にしていればそれほど怖がる必要はないのかもしれない、以外にいい人なのかも、そう思い直していた。

まもなくして迎えが事務所の前にやってきた。
林と名乗る白髪の男性だ。

「林さん、この小僧あんたが使ってくれよ。」

林さんは軽く返事をすると小生に車に乗るように指示した。
車に揺られること20分。
事務所の場所もかなりの山間部であるが、その現場は事務所に輪をかけて山間部であった。
愛知県でも有名な心霊スポットである『Iトンネル』を越えてすぐの場所であった。

一体何をするのかと言えば、レールを敷くことだった。昨日仲間氏が言ったとおりだった。
そもそもその現場の作業内容というのが、国道に面する斜面に点在する岩石の除去であり、その作業を円滑に行なうために作業用のモノレールを敷くということであった。
それから数日はとにかく猛烈な急斜面に金属のレールを敷く作業が続いた。

そんなある日・・・・。
時期が6月、梅雨時である。雨が降れば山中の急斜面での作業は危険を極める為、雨天中止となる。
降雨のため作業が午前中で終わった小生は事務所にて待機となった。
事務所には小生と紫氏と林さん、そして『犬』とよばれるおさむさんの4人だった。

「おい、犬。おまえきりんと土場の様子見て来い。」

土場というのはパワーショベルでつくった土の山の集まりのため、梅雨時に降雨が続くと山が崩れてしまう恐れがあるため、様子を見て来いと言うことだった。

「俺あっちいくからお前はあっち見てきてくれ」

その『犬』とよばれるおさむさん。小生とは別の古い方の寮に住んでいるおさむさん。勤続10年のおさむさん。毎日スーパーカブで出勤する35歳のおさむさん。32歳の紫氏に犬呼ばわりされるおさむさん。
そんなことを考えながら土場を歩く小生。いつしか雨はやんでいた。
気が付くと土場のはじまで来ていた小生。

「・・・・・・・・・?」

足元をみると、なにやら地面の色が違う。黒い。
よくみると土の山から黒い水が流れ出ている。
その黒い水を見た瞬間、小生の中の疑惑が確信に変わった。

この会社、ただの産廃処理業者じゃない。
間違いない、










違法産廃処理業者だ。





この土場のあるおびただしい土の山全てがゴミの山であり、そりゃ黒い水も出るというものである。
こりゃとんでもないモノを見てしまったかも知れないと思い恐怖に震える小生。そのとき、





「テメーーーーーーーーーーー!!」





このあと、小生はそれ以上の恐怖を目の当たりにすることとなる。






つづく。



====次回予告====

自分の勤務する会社が違法業者の可能性があることに気づいてしまった小生。
見てはいけないものを見てしまったのではないかと困惑する小生の背後から猛烈な罵声が浴びせ掛けられる。
そして見たことのない阿鼻叫喚の地獄絵図。


次回 真・超絶!!きりん返し
仲間さんシリーズ 第4話 『鶏男とベンツ』

お楽しみに。

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仲間さん 第2話 ファーストコンタクト

2005-01-18 04:37:25 | 仲間さんシリーズ(完結)
====前回までのあらすじ====

高校中退して半年、そろそろ就職しなければいけないと思っていた小生は、憎き「道代」にある人物の会社にムリヤリ就職させられてしまう。その人物の名は『仲間氏』。

つれてこられたその先は、切り立った崖と何かが埋めてあるだろう土の山に囲まれた山の中だった。
さらに、『仲間氏』の左手の小指がないことに、小生は気づいてしまった--------。

=================

「よし、そろそろいくか。」

朝から明るく元気な仲間氏。
身長は小生よりも10センチは低いだろうが、その後姿からはいくら上着を着ていても力強さを感じさせる物であった。

仲間氏について不思議な形をしたトラックに乗り込む小生。
どう不思議かと言うと、運転席しかなく、荷台がないのである。本来荷台があるべき場所には、キャビン部から伸びるフレームと用途のわからないフックであった。

朝早くから、不思議な形のトラックで高速に乗り、目的地へ向かう。場所はどうやら岐阜県のとある村らしい。軽く見積もっても3時間は掛かるだろう。その道すがら、小生は会社のことや仕事のことを聴こうと思って話し掛けた。

「あのー、僕はどんなことをやるんですか?」

「ん?お前はあしたからレールを敷くんだ。

「!!!!!!???????」

何のレールを敷くというのか。電車か新幹線か。全くわからない。小生が見たのは切り立った崖と土の山なのである。それで何故レールを敷くという言葉がでてくるのか、まったく想像がつかなかった。

混乱している小生をよそに、仲間氏は喋りつづける。

「まぁうちの会社はヤンチャな奴が多いからな。俺も昔はいろいろあってな、ほれ、小指ねーんだよ。」


いや、知ってましたけどね。
改めてご説明いただかなくても。

「背中に刺青もはいってるぞ」











あーーーーーーーーーーーーー。ききたくねぇ。
いやね、自慢しないで下さい。

衝撃というかやはりというか、こんな朝早くからそんなカミングアウト聞きたくなかったんですが。
そんなこともありながら、トラックは目的地に着いた。岐阜の山奥、どうやら冬はスキー場として使われている場所みたいだが、今は6月。平日と言うこともあり人の気配はなく、近くに工事現場らしきものがあるような感じではあった。
その工事現場の片隅に大きな金属の箱がある。仲間氏はその大きな箱と直列になるようにトラックを止めると、小生が用途不明と思ったフックをそのコンテナに引っ掛け、コンテナをトラックに載せてしまった。
どうやら産廃回収用のトラックと言うことをはじめてその場で知った。

「よし、帰るぞ」

時間にしてものの15分程度の作業を終え、会社に帰ることになった。
帰りの車中、自分の勤める会社が産廃処理業者と言うことをはじめて知った。
産廃処理業者がなぜレールを敷くのか、小生には余計に混乱する情報であった。


3時間の帰り道を終え、会社に到着した仲間氏と小生。
仲間氏は小生をトラックから降りるように指示したあと、小生が見た土の山へとトラックを運転していき、荷台の廃棄物を土の山と山の間に流し込んだ。
仲間氏はトラックから降りるとパワーショベルに乗り換え、器用に土をすくい、廃棄物を埋めていく。

そんな仲間氏の作業を見ている小生の後ろに、車が1台やってきた。いすゞのビッグホーンだ。

そのビッグホーンから一人の男性が降りてきた。




身長 180cm(目測)・・・・・






鼻の下にちょび髭・・・・・










しっかりとセットされたヘアースタイル・・・・・・










6月と言うのに紫色の長袖のシャツ・・・・・










そのシャツから見え隠れする、金色のネックレス・・・・・










そして、鋭すぎる眼光・・・・・・・・










間違いない・・・・・・・













そのスジの人だ・・・・・・・。











つづく










====次回予告====

明らかにそのスジの人と分かる人と遭遇してしまった小生。はたしてこの人物は何物なのか。
少しずつ明らかになっていく小生の新たな就職先の実態。
そこに勤める人々の驚愕の生態。
そして見つけてしまう、『黒い水』・・・・。

次回、真・超絶!!きりん返し  仲間さんシリーズ第3話

『梅雨時の庭』



おたのしみに。




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マメ太郎物語 第6話 ~欺瞞~

2005-01-18 01:49:37 | マメ太郎物語
「ちくしょーーー!!」
「あ、ノブ太くん!安静にしてなきゃだめだよ!!」

ドラ2翻の静止を振り切り、ノブ太は病室から飛び出してしまった。

「追いかけなきゃ!」

ノブ太を追いかけようとするドラ2翻。しかし、それを死ね男が止めた。

「そっとしといてやれよ。やっこさん、言っても聞きゃあしねぇって・・・」
「・・・・・」


--------------------------------------


「ハァハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」

海岸沿いの道路を、入院者用の寝巻きで走るノブ太。
病院のベッドで寝ていると、アノ瞬間、自分が弾き飛ばされる瞬間がフラッシュバックし、激しい頭痛に襲われる。
じっとしていられなかった。

街灯のないこの海岸沿いの道路を、もうどれぐらい走ってきたのか分からなかった。
抜け出してきた病院のすがたも、もう見えない。

ノブ太はガードレールに体を預けて、暗い夜の海を見つめた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

一体、今まで自分は何をしてきたのだろうか。
ただ戦いにあけくれ、安らぐことのできる時間などなかった。
何かを作り上げるわけでもなく、敵が現れれば血だるまになるまで殴りつづけ、それが終わればまた次の敵を打ち倒す。そんなことの繰り返しの日々・・・・。

一体、自分が何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか。
時折、灯台の光に照らされる夜の海を見つめながら、ノブ太は一人、思考をめぐらせていた。

「・・・・・ん?」

海の向こう、何かが光った。

「なんだ・・・・?」

小さな光は、こちらに向かって飛んでくる。
小さな光は、次第に強烈な光の奔流となってこちらに向かってくる。

「・・・・・・・・・・・・!?」




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「・・・・・・・・・・・!!」

強烈な光の奔流に身をかがめるノブ太。
同時に、自分の背後の崖が爆音とともに崩れ落ちた。
ノブ太は、暗い夜の海に向かって叫んだ。





「ベジーーーーーターーーーーーー!!」


「久しぶりだな、ノブ太。いや、カカロット!」
「ああ、3年ぶりだな・・・・」





3年前--------

ノブ太は、夏の甲子園の決勝戦。アルプススタンドにいた・・・・・・。




つづく。
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仲間さん

2005-01-18 00:55:36 | 仲間さんシリーズ(完結)
ドラマ・ごくせん
ごくせん (1)

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いやーだめだ。小生、これにはもう「you tap out!」ですよ。
いかんよ、仲間さんに




メガネかけさせちゃ。


小生、伊藤美咲がぞうさんより好きなんですが、仲間由紀恵がメガネかけたとあったらその順位も逆転しようと言うもである。


だがしかし、このドラマの内容に触れさせてもらうが、本物のヤクザってのは










こんなもんじゃねえ!!




本ドラマにでてくるヤクザってのは、妙に義理堅く、「堅気さんには迷惑かけちゃいけねぇ・・・」って雰囲気なんですが、










ヤー公ってのは堅気に迷惑かけるからヤー公ってんだよ!!

と、声を大にして言いたい。(本物の暴力団関係の人がみてたらどうしよう・・・・)
しかし、本物の方もこのドラマをみてたら、違和感にかられること間違いなし。
昔からドラマやなんかにでてくるヤクザって、この「ごくせん」にでてくるヤクザみたいに、義理堅く弱きを助け、スジの通らないことはしないという描写で描かれていることが多い。





が、





実際の暴力団と関わる時にその事前情報はなんの役にも立たない。
というか、




命取りになる。







遡ること6年前。
高校を中退し、バイトじゃなくってそろそろ就職しなきゃなと思っていた小生。
ある日、小生がこの世で唯一憎しみを抱いている人物である母親「道代」(真・超絶!!きりん返し 「粋か不粋か」参照)に呼び出された。夜の8時、小生が働いていたデニーズに。

小生がデニーズに到着すると、すでに中の客席で待っていた。
道代と、小生が同じぐらい憎んでいる道代の姉「せつこ」。そしてもう一人、見知らぬ男性が座っていた。

座るやいなや道代(本名)が、

「明日からこの人のところで働きなさい」

全く何の話だかわからない。
その男性を紹介もされず、小生のこともその男性に紹介するでもなく、その男性がどんな仕事をしていて、自分がどんな仕事をするのか全く説明がない。そのうえ命令口調。腹立たしいことこの上ない。
小生にはその男性のことが全く分からなかったが、どうやらその男性は小生の事前情報をキチガイ姉妹からある程度入れているようだが、

「おお、噂どおり生意気そうな奴だ。俺がしっかり鍛えなおしてやるからな。」

いったい、どんな事前情報を吹き込まれたのか分からないが、兎にも角にもその人の会社で働くことになってしまった。
時間は夜の9時。
なんと今からその人の会社の寮に入るという強行スケジュールが組まれた。
その寮があるのが小生の住む現在進行形で過疎化中の村のとなりの、秋には紅葉を身に来る人でごった返す町(といっても山間部のド田舎)のさらに人気の少ないところであった。

最小限の荷物をもってその寮に向かう小生。
そんな山間部の人里はなれた寮とはいったいどんな物なのか不安であったが、意外なことに建物自体はできて2~3ヶ月の新築であった。

「おい、明日はとりあえず俺と仕事するから、7時には起きろよ」

といわれ、とりあえずその日は眠ることにした小生。


・・・・・・翌朝。
起きて外に出てみてびっくり。



小生の目に映ったのは、30mほどの切り立った崖とおびただしいほどの土のヤマであった。

その土の山から見え隠れするゴミ。

「おお、早起きだな。」

いったい自分が何を見ているのかわからないといった小生の背後から、昨晩の男性が声をかけてきた。

「そういえば、自己紹介してなかったな。」

いや、するのマジでおせーよとか思っている小生にその男性が名刺を差し出した。
その名刺には仲間 〇男(本人の名誉を尊重し、名前を一部隠させていただきます)と書いてあった。

よく見ると、














左手の小指がねぇ!!






30mの切り立った崖と、明らかにゴミが埋めてあると思える5mほどの土の山と、左手の小指がない「仲間」と名乗る男と、寝起きの小生をまぶしい朝日が照らし出していた。



つづく




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敗北

2005-01-17 23:39:00 | Weblog
こりゃすげーや

いやー、負けました。






小生、自分じゃオナニー狂みたいな感じでこのブログ書いてたりするんですがね、












女性にこんなこと書かれちゃー商売あがったりってなもんですよ。



なんかこう、トラックバックできそうなおもしれーブログねーかなーと思って巡回してみると、結構女性の、しかも風俗関係のかたのブログが多いんですよ。




でもね、





そんな赤裸々に書かれちゃ敗北をみとめるしかねーやな。




これからも皆様に満足していただけるモノを書いていくよう努力します。





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