罪を憎んで人を憎まず

つい先日のことである。
その日は午前１０時から閉店までという超ハード勤務の小生。
夏ということもあり、いくら店内にエアコンがしっかりかかっていようとも、店内を走り回る（厳密にはドムのごとく滑りまわる）小生たちにはエアコンなどほとんど意味がなく、客は客でエアコンが寒いだの暑いだの勝手なことをいいだすわ、当たりもしないリーチに勝手に興奮して変な汗をかくわ、デフォルトでワキガが設定されているオッサンとかもうホントカンベンしてほしい。


今日も今日とて超激海には、どこで覚えたのか知らないがしっかりパチンコを理解しているそれはナイススメルな外人（東欧系）が激臭を発しつつ一人激出ししており、スロットコーナーでは「俺ってオシャレ」と勘違いした若者がタンクトップの脇からワキ毛を猛烈にアピールしながらまた一枚１０００円を突っ込んでいたりと、その日も数百人のトチ狂ったお客様を朝の１０時から相手しており、すっかり辟易していた小生。いったいどうすればこの日本は小生のようなジェントルマンのあふれる国にすることができるのか、こうなりゃ今度の総選挙に出馬するしかないのかとか考えていた午後８時半、小生のインカム（無線機）に物騒なメッセージが入る。


「おいアドリブ、ボディチェックするからちょっとこい！！」

声の主は社員のＳリーダーである。
このＳリーダー、普段は女子スタッフにセクハラギリギリ（というか普通なら訴えられてもおかしくない）シモネタばっか言う気のいい３０代なのだが、何かあると額に青筋が浮き出て鬼の形相に変わる怒らせてはいけない人なのだが、インカムの声がすでに怒りのオーラに満ち溢れている。
ボディチェックというのは、スロットコーナーの吉宗の客に限って行っていることだ。体感機という不正な機器を使用して不正にコインを得るという輩が後を絶たないため、怪しい客にはボディチェックしてしまえということなのだが、いまだかつて発見されたためしはないが、どうもこのＳリーダーの様子からすると相当に怪しいらしい。
頭のおかしいお客さんに完全に辟易しきっていた小生は野次馬根性丸出しで吉宗コーナーに向かった。

シマの外から吉宗コーナーの中を覗いてみると、ちょうどＳリーダーがその怪しいとにらまれているお客に話しかけているところである。
そのお客が電話を片手に立ち上がったかと思ったその瞬間、こっちに向かって走り出した。


まだアドリブサブリーダーは現場に到着していない。この逃げてくる男を捕まえるのは・・・ゲェーッ、俺しかいない！？











どうする・・・







どうする・・・？









どうすればいい！？



①　タックルしてテイクダウンを奪う。

②　三沢ばりのエルボーでＫＯを奪う。

③　クローズライン・フロムヘル

③　逃がす


うーん、ここは①しかないだろう。しかも奴は体感機などという怪しさ１２０％の裏アイテムを入手できるのだからきっと真性ＤＱＮに違いない。小生から逃げたいがあまり刃物で刺された日にゃ目も当てられない。

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不正機器使用男　店員を刺し逃走

店員は全治１ヶ月の重症。

○日午後８時ごろ、愛知県岡崎市のパチンコ店で、不正機器の使用の疑いがある男性に男性社員が身体検査を要求したところ男はそれを拒否して逃走。
さらにそれを取り押さえようとした男性アルバイト（２３歳）を刃渡り１５センチの刃物で太ももを刺し、走って店外へ逃走した模様。
刺された男性アルバイト（２３歳）はそのまま同市内の病院に運びこまれ治療を受けており、全治１ヶ月と診断。
逃げた男の行方はいまだつかめておらず、警察がその行方を追っています。





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とか何とかなっちゃったら大変である。こんな事件は３面記事のホントに隅っこにしか載らないつまらない事件で、「物騒だねぇ」の一言の感想で終わってしまう程度のものにしかならない。
こんな記事にならないようにするには、ただタックルするだけではダメだ。低い体勢から相手の腹を狙っていかなければならないだろう。



ということを考えるその間、わずか０．５秒。

眼前に迫る不徳の輩・体感機使用男。
小生はそいつの腹めがけてタックルを食らわせ、見事テイクダウンを奪った。
が、しかし、不意に小生の鼻を激臭が襲った。













お前もワキガかよ！！




それでも尚逃走を試みる体感機男。
絶対に逃がしてはいけないということと、不愉快な体臭が小生を突き動かし、気がつけば体感機男を締め落とさんばかりのチョークスリーパーが見事に極まっていた。
そこへさっきの笑顔はどこへ消えたのか、完全に鬼の形相のＳリーダーが駆けつけ、体感機男を立ち上がらせると一言。







「テメー、持ってんだろ！？」


いやリーダー、他のお客さんもいますから・・・。

そのあと店に警察が来て野次馬がたくさん現れるわ、警察に出頭せねばならんわ、行ったら行ったで定年間際っぽい老刑事はさんざん吉宗というスロットの説明をした挙句に理解しねーわでその日はホントに長い１日であった。

しかし、その男が体感機を使ったのはやはりパチンコという人を狂わせる機会が存在するからであって、その男だけが悪いのではないし、ワキガにだって好きでなったわけではないのだろう。


罪を憎んで人を憎まず。


以上。

暴けなかった手口

つい先日のことである。


内容はこれと言って珍しくもない、よくある出会い系のサイトからメールが来ていた。


いったいどこから小生のアドレスを入手したのかと、思って開いてみると、それは美人のお姉さま方がヒマとお金をもてあましているから遊んでくださいという女性ばかりであった。

しかも、プロフィールには会社社長だとか役員だとかそれはお金を持っていそうな役職に就かれている方々であり、肉欲と金欲の両方を提供しようというなんとも男衆にとっては都合のいい女性ばかりが見事に集まっているのである。

最初はどうでもいい気持ちで見ていたが、女性の自己紹介のページを見ているうちにマジですか！？と思ってしまい、ここはひとつ登録しておいしい思いでもしてやろうかしらゲヘゲヘゲヘと思った。


















が、しかし









小生の理性が緊急作動した。
自分にまだ理性があった、正確には理性が芽生えたと言えばいいのかもしれないが、この手のウマイ話しには必ず裏がある。
Ｑ＆Ａとか見てみても、完全無料とか言っちゃいるがそんなはずはないのである。












この手のサイトは男のスケベ心を利用してうまいこと金を掠めとるのだ！






世の中じゃ出会い系でうまく言ったという話は結構たくさん聞くが、なぜか小生に限ってうまくいかないというか、必ずといっていいほどサクラにあたって無駄に金を消費するハメになってしまう。キャバクラや風俗、そして出会い系サイトが繁盛するということを身を持って理解することができて、まぁ良かったのではないだろうか。












しかし












それ以上に悪質なものがある。
エロ本やパチンコ誌などに掲載されている広告のほとんどの割合を占める貸金業である。
ここに小生は断言する。









あれは全部、














サギです。












なにせ小生、経験者ですから。




つづく




＝＝＝＝次回予告＝＝＝＝

新手でもなんでもないが、齢22歳（当時）にして少なくとも小生の知っている限りでは同じ体験をしている人間はいないというなんとも情けない手口のサギにひっかかってしまった小生。
あまりに恥ずかしい体験であるためあまり人に話したことはないが・・・。


次回　真・超絶！！きりん返し

暴けなかった手口　第２話

『きっかけ』


乞うご期待。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

夏季に見られる服装の傾向と対策

夏ということもあり、当然暑いわけだが、我々男性陣にとってみれば女性の露出度が格段に上がるこの季節というのはまことにすばらしい季節である。
特に小生ぐらいの人類の革新・ニュータイプにもなってくると、ブラの肩ヒモが見えるだけでイマジネーションは銀河のごとく無限に広がらせることができる。
こと最近ではパチンコ店にも若い婦女子が来店することも珍しくないので、まさか店員の想像の中でとんでもない辱めを受けているとはつゆにも思うまい。
まさに夏サイコー、夏バンザイである。













が、しかし。












小生のニュータイプ能力を著しくジャミングするものがある。













男のノースリーブである。








ノースリーブだけではない、タンクトップもそうである。
なぜそれを恥ずかしげもなく着る事ができるのだろうか？
なぜ閉じている脇からワキ毛がはみだしているのが恥ずかしくないのか！？

小生にはそれが理解できない。
女性がそういった腕を露出する服装をしていて腋毛を処理していないという人をみたことがない（そうでなくとも処理をしているだろうし）。
それに思い出してほしい。
プロレスラーや相撲取りだってワキ毛の処理をしているのだ。
激しく体をぶつけ合って、汗まみれになって、ヘタすりゃ血まみれにもなりかねない、それを恐怖と感じていない人たちがワキの処理をしているというのに、なぜお前たちは腋毛の処理をしない！？




だからこの際はっきり言ってやることにする。














男のノースリーブ及びタンクトップは、ワキ毛の処理をしていない限りオシャレとは認めない！！！






以上。

僻地におけるインターネットの接続状況

小生の家にＩＴ革命が勃発して早２週間になろうとしている。
インターネットが接続される前は、一刻も早く接続しないか、接続したらどんなことをしようかと、あれやこれや考えたものである。





が、






更新状況を見てもらえばわかるのだが、ほとんど更新していない。
その原因は、休日は完全に引きこもっており、職場でもあまりしゃべったりしないし、取り立てて目立った事件等もないため、慢性的なネタ不足ということもそうなのだが、それ以上の問題がある。











想像を絶する低速回線のためである。






あまりの低速回線のために、ＰＣを触ることがものすごく面倒になってしまうのだ。
日常生活の中でいくらネタがないとはイっても、ネットを巡回していれば何かとネタは転がっているものなのだが、そのネタを探すのもうんざりするほど小生の家の回線は遅い。

その原因は単純である。













僻地だから。






小生、おだぎり一家がこの今もなお過疎が進行中の平成の大合併でとうとう某世界第２位の自動車メーカーの本社のある市になってしまった旧Ｓ村に移り住んで１６年、何度も僻地ならではの信じられない出来事に遭遇している。
以下がそのラインナップである。

・　小学校は全学年１クラス。
・　１学年１クラスはまだいい。２学年、３学年で１クラスという所もあった。
・　下手すりゃ、ある学年は存在しない、つまり入学生がいない年も・・・。
・　コンビニは２件あるが、両方とも０時には閉まる。
・　村内最大級のショッピングセンターＡ－ＣＯＯＰ
・　教師は「僻地教育の手引き」なる冊子を持っていた。他と教育方法が違うのか・・・。
・　本屋なんかない。
・　おもちゃ屋さんなんかない。
・　パチンコ店もあるはずがない。
・　風俗店なんてもってのほかである。
・　下界へ行くバスは午後４時にはなくなる。
・　しかも片道１３００円。
・　下界から友人が来ると、まず間違いなく「星がきれいだね」といわれる。
・　下界と比べると、平均１．５倍は虫がデカイ。
・　etc・・・。



もうとにかくあげたらキリがないのである。
小生のＰＣが猛烈に低速なのは、おそらく基地局との距離があまりに遠いためであると思われる。
これではせっかく買ったＰＣが無駄になってしまう。かといって我慢できるほど小生の気は長くはない。
そこで・・・、











光ファイバーはどうなのだろうか？







ＡＤＳＬしかないと思っていたが、つい最近友人から聞いた話では、村内の一部のエリアには光ファイバーが来ているという話である。
これは利用しない手はない！
少々の金は必要だろうが、快適なインターネット環境のためである。早速ＮＴＴに問い合わせてみる。すると・・・。














エリア外。









やっぱりね。
わかってましたよ、ただのデマだってことぐらい。
一部の地域に光ファイバーが来ているだと？






んなわけねーだろ！！








光ファイバーという方法はこれで絶たれた。今後、この旧Ｓ村に光ファイバーを通す予定は今のところないらしい。

では、ケーブルテレビはどうなのであろうか？
某自動車メーカーの本社のあるＴ市にはケーブルテレビの会社があり、当然ネット回線のサービスも提供している。
それまで旧Ｓ村は当然エリア外であったが、今回の平成の大合併で小生の住まうこの陸の孤島といっても過言ではない村も、晴れて同じＴ市になったわけだからサービス対象エリアになったのではないか！？
となったら問い合わせてみるしかない。
するとその返答は・・・、















エリア外。









やっぱりね。
そんな気はしてたんですよ、僕だって。
今後は対象エリアになるんじゃないかって？













そんなつもりはねーんだと！！






以上。