
炉の終わりに近い季節 お客さんに暑さを感じさせないように
炭火が見えないように考えられた透木釜を用いたお手前だそうです
「・・・そうです」と云うのは私の習っている流派にはこの点前はありません
友達が指導している社中さんがお稽古するので拝見させていただきました

床 一休宗純筆 「薫風自南来」

香合 染付 玉堂作 墨田川

花入 備前焼
花 紫蘭 宝鐸草(ほうちゃくそう) 白山吹
我が家に咲いていたのを手折って行き私が生けました

棚 吉野棚
水指 萩 三輪敏之造
中棗 谷口康丙作 山吹蒔絵

釜 羽根付平釜 菊池政光造 遠山のあられ
炉縁 水車の古材





透木を手に取る

環の横に置く


灰入れ




炭組 炉縁の灰を清め 香を置き 透木(すきぎ)を炉壇に置く
透木は多くは桐を使いますが好みがあって利休は朴(ホウ)の木が好みで
宗旦は桐を好んで用いたそうです




釜を元に戻す 炉縁の灰を清める 蓋をきる 透木釜点前完了 茶の点前始める
透木釜炭点前はお客様に対する心遣いのお点前であることが分かりました
四月下旬にもなるとそろそろ火を遠ざけたいような初夏の暑い日もあります
炭火が見えないように平釜の羽根で炉を被う工夫がなされたお点前ですね
他流の珍しいお点前ですが興味深く楽しくお勉強させていただきました
後は美味しいお菓子でお茶一服頂戴いたしました


主菓子 銘:竹の緑


干菓子 薄紅 青楓 兜 菖蒲 (末富製)
追記
友達は先日から東京のお姉さん宅へ古希のお祝いに行ってまして喜ばしい事なので
赤いマニキュアでおしゃれして出かけたそうです
昨日帰って来て今日のお稽古の準備などで忙しくしていて
マニキュアをしていたことなどすっかり忘れていてそのままお点前を始めました
途中で気がついたのですが自宅とお稽古場が違うので除光液が間に合いません
お目だるい不作法をお許し下さいとのことでした
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