『鹿王院
覚雄山と号し、臨済宗の寺院である。
康暦二年(一三八〇)、足利義満が春屋妙葩(普明国師)を請じて、この地に大福田宝幢禅寺を建立し、その境内に春屋のため開山塔を建て、鹿王院と称したのが当院の起こりである。宝憧禪寺は、京十刹の第五に位し、近在の天竜寺、臨川寺と並び違容を誇ったが、応仁の乱で焼失退転して、当院に合併された、寛文七年(一六六七 )に至り、洒并忠知の子虎岑が当院堂舎を再興し、現在に至っている。
仏殿(開山堂)には、本尊釈迦如来並びに十大弟子像、普明国帥像、足利義満像を祀る。舍利殿には、源実朝が宋から求めたという仏牙舍利を納めた宝塔を安置し毎年一〇月一五日に開扉される。
寺宝としては、夢窓国師画像、明兆筆釈迦三尊及び三十祖画像など、多くの貴な文化財を蔵する。
京都市』 (駒札より)
右京区嵐山にある鹿王院へ行ってきた。
京福電鉄の鹿王院駅に接している。嵐山一帯はもちろん多数の神社仏閣が集中しており、周辺の山も含めて紅葉の名所中の名所と言える。大概のところには既に行っているので、初めての場所である鹿王院を選んだ。
現地について参道を進んで行くと、どうもその景色に見覚えがある。ひょっとしてブログを始める前に撮影に入っているのかもしれない。境内に入るとその感覚は確信に変わった。間違いなく来ている。まぁ数年ぶりだろう。改めて紅葉の庭園を撮ることにしたが、紅葉の 密集度が低く、若干期待とは違った。
有料庭園もやや寂しい感じがする。それでもさすがに嵐山にあるそこそこ有名な寺院ということで、けっこう人は来ている。数少ない紅葉を狙ってシャッターを切っていく。この日は全てが公開されていたわけではなく、多数のを重要文化財を有しているものの、そのごく一部しか見ることはできなかった。
嵐山一帯の中でも、渡月橋周辺のメインの場所ではなく、そこから少し西の方へ行ったところにあるので、観光客は全体としてはやや少なめという感じがする。どうしても皆さん、渡月橋周辺から天龍寺や祇王寺、二尊院などを散策する方向に行くので、鹿王院はちょっとした穴場的な雰囲気だ。
この日はよく晴れていたので、撮った写真はかなりコントラストの強いギラついた感じになっている。それはそれで良しとしよう。
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