
この椅子。
スパッとさっぱりしてますでしょ。
初めて
この椅子に出会ったのは
この1000chairs という本のなかです。

10年くらい前だったでしょうか.........
まだ 椅子というものについてはほとんど知らなくて
(いまでもそうたいしてしりませんが...........)
イームズやサーリネン、ネルソンなど
いわゆるミッドセンチュリー系の家具ぐらいしか知りませんでしたし、
(ちょうどこの頃、中古ミッドセンチュリー系の家具の輸入がさかんでしたよね。)
別にさほど興味もありませんでした。
なせそんな中で chairs というシリーズを描こうと思ったのかよくわかりませんが
とにかく1000chairs という本をみて
こんなにも多種多彩な椅子があるのだと
そこには自分が知らなかった世界が広がっていました。
なんなんでしょう...........私は椅子を見るとわくわくするんです。
その椅子に座るのを想像して 空間を見たり 自然を見たり
本を読んだり 空想したり..............
外観のデザインや素材
どの国のどの場所で作られて そこにはデザイナーのどういう思想があったのか?
どういうシチュエーションでその椅子が最も生きるのか???..............
椅子というものは(椅子だけにかぎりませんが.......)
さまざまなことが折り重なった芸術作品だと思っています。
人生を豊かにしてくれる最も大切なものの一つだと認識しています。
世界のセレブリティーたちも椅子を大切にしていますよね。
それだけ生活の中で大切な位置を占めているんだと思います。
とくにBrad Pitt さんは椅子好きで有名(もちろん建築大好き)ですよね。
ところでアンジーは一体どの椅子に座っているんだろうか???気になります。
彼は最初の給料で椅子を買い
又次の仕事のあとも椅子を買い
又次も椅子を買ったらしいです............
将来は椅子の美術館をつくりたいとまで思っているようですよ。
日本だと中田さんやAPE(エイプ)のNIGOさん(彼は最初イームズにはまっていましたけれど次第にプルーヴェにのめり込んでいますよね。)あたりかな。
プルーヴェについては私もとてもひかれるところがあるので
後々、紹介したいと思います。
彼らは皆 椅子好きを公言しているので椅子マニアとして知られていますが
まだまだ沢山いるとおもいますよ。 椅子セレブたち..........
ごちゃごちゃいってしまいました。すいません。
まあ、ぺらぺらと1000chairsをめくっていたんです。
ああっ なんか知りませんが この椅子が目に焼き付いたのを覚えています。
ただ単純に きれいで かっこいいな とでも思ったのだと思います。

これが 我が家の椅子。
ちょっと物置になってますけれど..........
座るにはケツがいたいし
背もたれは一見
キラッとしていて美しく
いがいと重厚なつくりなんですが
もたれるとなんか危うい...........
やはりその名の通り危ない椅子な気がしますね。
Follia(1934年) イタリア語で狂気と言う意味だそうです。
(ちなみに狂気という名はこの椅子の復刻時に付けられたらしいですよ。
じゃあ、その前はなんて名前だったんでしょうか..............)
作者は
Giuseppe Terragni (ジュゼッぺテラーニ)
彼はイタリアのファシズム体制のための建築を沢山作っているんですね。
その中でも
カサ・デル・ファッショ(Casa del Fascio/1932)
(日本語でファシストの家と言う意味。そのままです。)
は有名です。
かれは最終的にファシズムの終焉とともに自殺してしまいます。
ああ!!!
やはり危ない椅子ですね。
それを好きになっている私も
やはり あぶないのか!!!!!