かつて人が、花や樹や鳥たちと
本当に話ができた時代がありました。
その頃、人は、自分たちの命が
宇宙の大きな命の一部分であることを誰もが知っていました。
太陽を敬い月を崇め風にたずね火に祈り水に癒され
土と共に笑うことが本当にいきいきとできたのです。
ところが最近の科学技術のめまぐるしい進歩と共に
人は、いつの間にか「自分が地球の主人であり、自然は
自分たちのために利用するもの」と考えるようになってきました。
その頃から人は花や樹や鳥たちと話す言葉を
急速に忘れ始めたのです。
人はこのまま自然と語り合う言葉を
永遠に忘れてしまうのでしょうか。
それとも科学の進歩と調和しながら
もう一度、その言葉を思いだすことができるのでしょうか。
皆さん 「地球交響曲」 ガイアシンフォニー
という映画ご存知でしょうか?
上の言葉は 「地球交響曲」の公式ガイド に
かかれている言葉です。
また この映画の簡単な説明としてHPより言葉をかりますと
映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。
美しい映像と音楽、珠玉のことばの数々によって織り成されるドキュメンタリー映画『地球交響曲』は、環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在となっており、1992年公開の「地球交響曲第一番」から2006年公開の「第六番」まで、草の根の自主上映を中心とした上映活動だけで、これまでに5600回以上上映され、延べ220万人に上る観客を動員、その数は今なおとどまることなく、かつてないロングランヒット作となっています。
というものです。
まだ、見た事のない人も多いのではないでしょうか?
ここで
ごたごたと
これからの地球環境がどうだとか
これからの人間と自然がどうだとか
はいいません。
皆さんぜひこの映画をみてください。
とくに
これからの地球をになっていく世代
10~40代の人々に見ていただきたい映画です。
この映画の中に
温暖化などあらゆる環境問題を抱えている
現在の私たち人間にとっての
残された道しるべ
のようなものがあるかとおもいます。
いまは
精神的なものや環境に敏感な方々
に圧倒的な支持を得ていますが
近い将来、みんなの
バイブル的な存在に必ずやなるでしょう!?
そんな映画です。
決して、あやしい宗教映画ではないですからね。
ご心配なく。
ここまで長くなってしまいましたね。
おつきあい ありがとうございました。
これからが本題なんですよ。
上の写真の話にもどりますね。
じつはこの映画の最新作(現在公開されていますよ。)
ガイアシンフォニー「第7章」
の出演者3人のうちの一人に
グレッグレモン さんが出演したんです。
グレッグ・レモン Greg LeMond (地球交響曲 HPより)
標高3000mを越えるヨーロッパアルプスの山岳地帯から平野まで、4000キロの道のりを、20数日間に渡って駆け抜け、パリ・凱旋門のゴールをめざす自転車レース「ツール・ド・フランス」は、世界のあらゆるスポーツの中で最も過酷な競技だ、と言われている。したがって、その勝者は、一夜にして全ヨーロッパの英雄となる。
グレッグ・レモンは、1986年、ヨーロッパ出身の選手以外で、史上はじめてチャンピオンとなった男である。ところが、翌1987年春、人気も実力も絶頂期にあったレモンは不慮の事故で全身に散弾銃を浴び、瀕死の重傷を負う。再起不能と言われる中、1989年、全身に40発もの鉛の銃弾を残したまま復帰、レース最終日、その日まで50秒差で首位に立っていたフランスの英雄フィニヨンを抜き、僅か8秒差で再びチャンピオンになった。この日の奇跡のようなレモンの走りは、今も「ツール・ド・フランス」の語り草になっている。
その過激にさえみえる業績とは裏腹に、現在のレモンは柔和で優しく、時に哲学者のような雰囲気さえ漂わせる。今、日本の精神文化や伝統工芸の技術に深い興味を抱き、この5月、日本料理のシェフをめざす次男と2人で、日本の山岳地帯の聖地を訪れ、伝統工芸の匠達に会う自転車ツアーを計画している。このツアーに同行しながら、旅の途上、人間の肉体と精神の関係、自然治癒力、競争と共生、チームと個人、21世紀の人間と自転車の関係、親子関係等々の話題を話し合ってみたい、と思っている。
旅の途上、日本の自転車愛好家達と出会うことも楽しみにしている。
私たちがやっているリサイクルアートの
RECYCL'art (リサイクラート)(造語)
に賛同していただいて、映画のための来日の際に
彼自身の使用した不用品
を提供してくださいました。
靴下なんてその日の朝トレーニングに使用していたものを脱ぎたてで
直送していただきました。
本当に感謝です。
この世界に一つの大切な不用品を
意味ある姿に
変えていかないと..............
材料には
彼の用具の他に
花びらや
植物の種や葉......
砂や石......
彼の用具は
地球の自然物に囲まれています.........
なにか
忘れちゃ行けない
大切なお守り
のようなものにしたかったんです..........
グレッグさんは 結局
’86 ’89 ’90 の3度
ツールドフランスを制覇したんです。
それゆえに
作品の三角形のそれぞれの辺の長さ
は 86 89 90 cm となっているんです。
(ちょっと理屈っぽいですが、ごめんなさい。)
また、ツールドフランスの覇者には
マイヨ・ジョーヌ (maillot jaune) (フランス語で黄色いジャージのこと)
という覇者を象徴する黄色いジャージの着用が認められていました。
その理由で
黄色(フランス語でジョーヌ)
が作品を象徴づける色に自然に決まったんですよ............. 実際はイエローゴールドですが........
ということで
作品タイトルは
TRIANGLE JAUNE (黄色い三角形)
なんですよ。
最後の最後
理屈っぽい補足ですが........... 時間のある人は聞いてくださいね。
作品中央をよくみてくださいね。
植物のたねがぶつぶつと集まっている箇所があるのがわかりますか?
この種の数は 37個
1987年にグレッグさんがハンティングの際の不慮の事故で浴びた散弾銃の
弾の数 37個と同じなんです........
(彼はこの事故がなければ5度は優勝できたと言っていたらしい...........)
長い間ありがとうございました。
今日も
よい一日を。