彷徨う

心地良い居場所は自分次第なのかな?(^-^;

田園と秋晴れの空へ旅立ち。

2023-09-24 10:40:00 | 2023年〜ひとりごと
今日はいい天気☀️
カーテン越しからの日差しが眩しい✨

宇多田ヒカル、母の逝去から10年目の命日 “死”巡る考えに反響「とっても深い」「この言葉に救われる人がいる」(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース

 シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさんが8月22日にX(Twitter)を更新。母である歌手の藤圭子(本名・宇多田純子)さんが亡くなってからちょうど10年の命日に、人の...

Yahoo!ニュース

 

母が癌で入院中
藤圭子さんが亡くなったと
皆が集まる談話室のTVで知った。


母とひとつ違いだったのよ。


この一週間後に
主治医に姉妹で呼ばれて
余命3週間を宣告されたのです。
3週間て・・・
トイレも歩いて行けるし
小食でも食べようとするのに?
ガリガリに痩せ細ってもないのよ。
目の前の母は冗談言いながら
見舞いの同僚達と笑ってる。
こんな元気なのに?
母が死ぬ?死んじゃうの?


母は生きたくても生きられない。


それなのに
自ら命を絶ってしまう人がいる。
とても複雑な気持ちになった。





母が亡くなるまでの数日間
母の手を両サイドから
姉妹でそれぞれ繋いで過ごした。


私が母の指をギュッギュッと握ると
母も力弱くだが反応してくれて
あぁ、お母さん話さなくても通じてる。
まだ、生きていてくれてる。
大丈夫。まだ大丈夫。


病室に泊まり込んでいたけど


トイレ行ってる間に
お遣い行ってる間に
洗濯物している間に
少し病室から離れた隙に
寝ている間に死んじゃうかも。


そう思ったら
片時も母の側を離れられない。
眠ってはいけない。
手を繋いでいたい。
最期の時まで見届けたい。
独りにさせたくない。
独りで逝かせたくない。


母の同僚や友達が交代で
私達に食事など届けてくれた。
自分達がいる間に少し休みなさいとも。
有り難かった。


そして、その時が来た。


早朝、看護師がモニターの前に。


え?
私達姉妹は目を合わせた。
うっかり眠ってしまっていた。
もちろん、母と手は繋いだまま。


しばらくして
当直医が病室に来て
臨終を告げ出て行った。


母は死んだ、死んじゃった。


「よく、頑張った!頑張ったよ!」
妹の声が病室で響く。
険悪な仲の私にも
妹が「ね?」と私に涙顔を向けてきた。


私はただぼう然とし涙も出なかった。


私も妹も母の息が無くなる瞬間を
見届ける事は出来なかった。


でも、きっと
疲れた私達を寝かせてくれたんだね。
お前達少し寝な!って。


私達姉妹は母と手を繋ぎ
母に見守られながら眠ったのだ。
子供の時のように。
やっぱり、お母さんなんだ。


看護師に促され1度病室から出て
オッサンに連絡し母の死を告げたら
「あんたも頑張ったね」と言われ
声を上げ泣いてしまった。


朝焼けの空が
霞んだオレンジのように見えたのは
とめどなく流れる涙のせい。


10年前の9月24日の早朝
母は旅立っていった。
清々しい秋晴れの日だった。


遺影写真は
母の実家前で撮影した写真。
真裏には田園が広がり、
満面の笑みの母だった。





今年1月の旅行の前日に
母の親戚から突然届いたトマト🍅🍅
お母さんにお供えし
旅先に持って出掛けた。




トマト=おじいちゃんの私。
毎朝、海を眺めながら食べました🍅


母の命日まで
3ヶ月間毎日更新する!と
6月23日からブログ再開しましたが
途中で挫けそうになって
まずは8月末まで!と
日々いろいろな思いを抱きながら
命日まで無事に更新する事が出来ました。
大袈裟かもしれないけど
私の中では重要で意味ある事でした。


お読みいただきありがとうございました🙇‍♀️


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日はお母さまの命日だったんですね。 (みぃ)
2023-09-24 22:58:03
10年前の今日、ご逝去されたんですね。
お母様への愛情を感じる記事でした。

私は15年前に亡くなった父の命日をすっかり忘れていました。
祖母の命日もです。
あれほど生前お世話になっていたのに
我ながら薄情だなあと思います。
自分の事ばかり考えている自分に反省です。

こんな風に命日に亡き人を想い
こうして言葉として書き起こすことは
最高のご供養になると思いました。

ブログ再開に際してこんな思いがあったことも驚きました。
続けて下さりありがとうございます。
当たり前であったはずの日常がそうではなくなってしまった今、毎日いろいろな思いを抱えておられると思います。
毎日でなくても、夏海さんの心地よいペースで情報を発信していただけるとうれしいです。

何だかうまくまとめられずすみません^_^;
返信する
Unknown (夏海)
2023-09-25 00:58:47
みぃさん✨

はい、命日でした。
10年あっという間に過ぎてしまいました。
毎年8月末頃になると、余命宣告された日から母が亡くなるまでを特に思い出してしまいます。
ドラマのような日々でした。

みぃさん、すっかり忘れていても薄情だとは思いませんよ。子育てや仕事や家事と忙しい毎日かと思いますし、うちの妹も今年は忘れてましたよ。でも、妹の母への思いは知っているし、転職して日々を忙しく過ごしているからだと思います。

意思を貫き継続するって結構大変ですよね。
私は継続出来ないタイプなんです。
グルグル考え過ぎて自爆してしまいます。

人に何を言われようが思われようが
貫ける人って凄いなと
そう思わされる人がいたんです。
私も今、自分で抱えている問題に関して
何かしたいとやり始めましたが
そのうちのひとつがブログでした。

みぃさんにはたくさんコメントや
励ましていただき本当に感謝してます。

私の記事を読んで下さった全ての方に
感謝しています。

みぃさん、いつもありがとうございます🙇‍♀️
返信する
Unknown (azukarineko)
2023-10-13 20:55:29
夏海さん、お母さまをお見送り、お疲れ様でした🙇

命日に、その時のことをまざまざと思い出されてお辛くはなかったでしょうか。

妹さんともご協力出来て良かったです。
きっとお母さまもお喜びの事でしょう。

のんは、思い悩む事無く生きることに真っ直ぐ向き合っています。

それは、私が動物を羨むところでもあります。

天寿を全うすることは難しい時もあります。
病気や事故など思わぬことが起こります。

それでも生きていく。

夏海さんも思い悩む事や憤りを感じることもおありでしょうけど、ブログを拝見させて頂く限り、とても真っ直ぐな方だと思っています。

そのまま、何時までも真っ直ぐな夏海さんでいて欲しいです😊

黒パグさん、私も見かけるとつい寄って行ってしまいます。
うちもいるんですよー、何て話しかけたりして。

いつか離れ離れになってしまうとしても、今までの思い出が消えるわけではありませんしね。

今のんが生きている幸せを、噛みしめていきたいです。

また次回ののんと歩く、待ってて下さいね🙆
返信する
Unknown (夏海)
2023-10-13 23:53:43
@azukarineko 預かり猫さん🐈🐕‍🦺✨

いろいろ大変な中、
コメントありがとうございます🙏

命日に思い出しても
今は辛くはないかもしれません。
母は62歳で亡くなりましたが、
孫の顔を見せてあげられなかった事以外は
自分なりに家族のために
いろいろやれた気がしてるんです。
お骨がまだ私の元にいるせいもあると思います。
妹とはお墓問題だけは折り合い付かないんです。
私は母が若い時の子なので
まだまだ生きるものだと思い込んでいたし
たまに温泉で親子連れ見ると
もっと一緒に行きたかったなーなんて。
そんな感じなんです😅

預かり猫さんはたくさんの動物と過ごしているし、たくさんの幸せや涙も流されたと思います。
頑なに心開かない子も、預かり猫さんの粘り強い愛情の元、心開く様を何年も拝見させていただき何度も感動しました🥹
生きる事に真っ直ぐ、猫ちゃん達やのんちゃんみてると本当そうですよね!

真っ直ぐに感じますか?😅
でも、今の私の性格は生きづらいなと感じています。若い頃なら通用した部分もありますが、でも預かり猫さんの言葉が嬉しいです😅

たまに見掛ける黒パグ2匹、実は車から何度か写真撮ってます🤳たまに、セブンイレブンの駐車場にいたり。パグは本当可愛い😍

のんちゃん、預かり猫さんのそばにまだまだ一緒にいられますように🙏
預かり猫さん、待ってますね!
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