木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《容疑者、ホアキン・フェニックス》

2012-12-29 01:40:06 | 日記


『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010年)

ホアキンが、俳優辞めてラッパーになる!宣言。
なぜ、ラッパー?
ギター片手にフォーク歌手になる!宣言なら分かるが…
しかも、なぜあのビジュアル?
反戦活動家にしか見えませんけど?

様々な謎につつまれた騒動の顛末を描く。
実際、ドキュメンタリーとして観ると結構よく出来てます。
が、この宣言自体が大ボラで、映画はモキュメンタリーとのこと。
それは、みんな怒るね。

おイタなシーンも多く、ホアキン、大丈夫?とマジで心配に。
引退宣言を後悔する彼に思わず同情。
ワガママぶりや傲慢さに失望。
アルバム製作が進まない焦りと憤りが痛々しい。
メディアに笑いものにされる姿が気の毒。

でも、全部ヤラせですって言われると。
そりゃ白けますぜ、大将。

観るに値する作品ではあるが、
志しがいいとは言えん映画。
素人が活躍するリアリティ番組に触発されて作ったらしいが。
結局は、これだからセレブは…で終わっちゃうな。
悲しいかな、自分で自分の首を絞める結果に。

サシャ・バロン・コーエンのキャラ映画は、
明らかにエンターテイメント作品だけど。
今回のホアキン作品は、自分達が楽しんでいるという印象。
あらあら、なうえに、あらら~なホアキン。

世間からのブーイングしきりなホアキンですが。
「ザ・マスター」(2012年)は楽しみですけどね。

『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010年) 
監督・脚本・製作・撮影:ケイシー・アフレック
製作・脚本・出演:ホアキン・フェニックス

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