木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《47RONIN》

2013-12-20 15:12:32 | 日記


『47RONIN』(2013年アメリカ)

この企画、大丈夫?

ということで、足取り重く映画館へ。

ロード・オブ・ザ・リングが始まったか?
いや、SAYURIか?
え?敦煌!?
で、いきなり─もののけ姫が繰り広げられる。
。。。
その後は、ラスト・サムライと里見八犬伝煮込みマクベス風味。
一部、パイレーツ・オブ・カリビアン。。。
なるほど、ね。
って納得するかぁー!!

そもそも物語りの発端がキアヌ扮するカイって・・・
そこから始められちゃったら、
忠臣蔵的には「違います!」大合唱するしかなかろーが。
反射的に思いっきし否定してまうがな。
ま、それを乗越えつつ、ハリウッドを信じねば、と念じつつ。

諦めた─。

凛々しいキアヌ(相変わらずセリフはボー読み。でもキアヌなら可。)を中心に提供される
アトラクションとして楽しむことにする。
んだけど~。
なんか~、誰が主役なのやら感が漂いすぎ。

真田さんの落ち着いた役者ぶりが、予想以上にみごと。
もちろん、アクションも上手いし。
で、女優陣が大健闘。
柴咲さんたら、文句のつけようのないヒロインぶり。
菊地さんの妖怪ぶりも堂に入ったもんで、ドラゴン化しても魅力的。
更に、りく役の國元さんもかなりイイ感じ。
アジア的しっとり感(清楚って言うべきか?)と清潔感(だから清楚だってば)。

三女優に満足したところで、天狗きたー!

きたけど、即効却下。
天狗、デーモン扱い。
年老いたジグソウみたいなことになってますけど。
(ほっペにクルクル書いてやるぅぅう!)
天狗猿のほーが、よっぽど、、、
スシ、フジ、テ・ン・グ。
いっそ、世界中に広めてくれ。

おっと。
取り乱したら、負けや!

アメリカ資本でほぼ日本人キャストで製作された大作。
ストーリー、衣装、セットとちぐはぐ。メチャクチャですけど。
取り乱したら、いかんぜよ。
この戦、パニくったら負けや!!
ん?
参戦せよ!って、そういう意味か?

アメリカ資本に、おもてなしの心で臨みたい一本。

『47RONIN』(2013年アメリカ)
監督:カール・リンシュ、原案・脚本:クリス・モーガン、原案:ウォルター・ハマダ、脚本:ホセイン・アミニ、
撮影:ジョン・マシソン、プロダクションデザイン:ヤン・ロールフス、衣装デザイン:ペニー・ローズ
出演:キアヌ・リーヴス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、田中泯、
ケイリー=ヒロユキ・タガワ、國元なつき