唐津市近代図書館のイベント情報

主に展覧会についてお知らせします
(ときどき、他の施設の情報も…)

第5回 市民美術祭 (4/7~6/5までの間)

2011年03月30日 | 展覧会
「大島小太郎とその時代」展も、いよいよ今日が最終日となりました。

明後日からは新年度。
23年度最初の展覧会は、恒例となりました「市民美術祭」です。

まずは、オープニング特別展“KOUKAN Ⅳ”。
絵画のゴタール会と和美会、書道の唐津篆美会と一玄社と茜会、
5つの団体による合同展です。

KOUKANは、「興感、交歓、好感、交感、交換」などを表し、
団体の枠を超えてともに芸術文化の振興を図ろうと名づけられたもの。
四度目の開催なので、「Ⅳ」がつきました。

入場は無料となっておりますので、
身近な方々が手がけた作品をお楽しみいただき、
さまざまなKOUKANを感じていただけたら
嬉しいなあと思っています。


【とき】
 
 ■オープニング特別展“KOUKAN Ⅳ”
  (絵画・書の合同展)

  4月7日(木)-17日(日) 11日(月)は休館
  10:00-18:00 最終日は17:00で終了
  
 ■ゴタール会絵画展
  
  5月18日(水)-22日(日)
  10:00-18:00 最終日は17:00で終了
 
 ■和美会絵画展

  5月25日(水)-29日(日)
  10:00-18:00 最終日は17:00で終了

 ■唐津篆美会展(書道展)

  6月2日(木)-5日(日)
  10:00-18:00 最終日は17:00で終了

【ところ】

 唐津市近代図書館 美術ホール 入場無料


写真:昨年のKOUKANⅢの会場風景



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/

「大島小太郎とその時代」展は3月30日(水)まで!

2011年03月27日 | 展覧会
「大島小太郎とその時代」展は3月30日(水)まで。
今日を入れて、残り3日となりました。
まだご覧になっていない方、もう一度見たいなと思われている方、どうぞ期間中にお越しください。
展覧会が終わってから、「まだやっていますか?」という問い合わせが必ず入るんです……

昨日、旧唐津銀行がリニューアル・オープンしましたね。
2階の展示コーナーでは、辰野金吾さんや田中実さんとともに、大島小太郎さんの紹介もありました。(唐津銀行の初代頭取ですから!)
今回、近代図書館で展示した写真なども一部ご覧になれます。
旧唐津銀行にもぜひ足をお運びください。

↓ 旧唐銀行ホームページ
http://karatsu-bank.jp/


【とき】
  3月30日(水)まで 入場無料
  午前10時-午後6時(入場は午後5時30分まで)

【休館日】
  月曜日

【ところ】
  唐津市近代図書館 美術ホール(1階)

【主催】
  唐津市教育委員会

【問い合わせ】
  文化課:0955-72-9171



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/

4月のビデオ映画劇場 (3Fビデオルーム)

2011年03月25日 | ビデオ上映会
4月のビデオ映画劇場のご案内です。

ほかにも、土・日曜日の午後に、子ども向けのアニメーションなども上映します。
上映プログラムは図書館の窓口などにおいていますので、
わからないときには職員にお声をおかけくださいね。
電話でお問い合わせいただいても大丈夫です。

上映プログラムはホームページにも掲載しています。
トップページ右側の「4月のビデオプログラム」をクリックしてください。

なお、都合により、プログラムを予告なしに変更する場合があります。ご了承ください。

↓4月の上映プログラム
http://tosyokan.karatsu-city.jp/hp/cnts_lib/images/2011.04_AV.JPG


【4月のビデオ映画劇場】

「冬の猿」
 1962年/フランス映画(字幕)/105分
 監督:アンリ・ヴェルヌイユ
 出演:ジャン・ギャバン、ジャン=ポール・ベルモンド ほか

 4月1日(金) 10:30~/14:00~(2回上映)
 4月2日(土) 10:30~(1回上映)
 4月3日(日) 10:30~(1回上映)

「アラン」
 1934年/イギリス映画(字幕)/75分
 監督・撮影:ロバート・J・フラハティ
 製作:マイケル・バルコン

 4月8日(金)  10:30~/14:00~(2回上映)
 4月9日(土)  10:30~(1回上映)
 4月10日(日) 10:30~(1回上映)

「黒いオルフェ」
 1959年/フランス・ブラジル映画(字幕)/105分
 監督:マルセル・カミュ
 出演:ブレノ・メロ、マルペッサ・ドーン ほか
  アカデミー賞外国語映画賞受賞
  カンヌ映画祭グランプリ受賞

 4月15日(金) 10:30~/14:00~(2回上映)
 4月16日(土) 10:30~(1回上映)
 4月17日(日) 10:30~(1回上映)

「殯(もがり)の森」
 2007年/日本・フランス映画/100分
 監督:河瀬直美
 出演:うだしげき、尾野真千子 ほか
  カンヌ国際映画祭グランプリ受賞

 4月22日(金) 10:30~/14:00~(2回上映)
 4月23日(土) 10:30~(1回上映)
 4月24日(日) 10:30~(1回上映)

「會議は踊る」
 1931年/ドイツ映画(字幕)/95分
 監督:エリック・シャレル
 出演:ヴィリ・フリッチュ、リリアン・ハーヴェイ ほか

 4月30日(土) 10:30~(1回上映)


※ 都合により、プログラムを予告なしに変更する場合があります。



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/

【唐津市】 東北地方太平洋沖地震関連情報

2011年03月19日 | 唐津の情報
詳しくは、唐津市ポータルサイトをご覧ください。
トップページの「最新情報」に、地震関連の情報が掲載されています。

このブログ(唐津市近代図書館のイベント情報)の左側の「ブックマーク」からも飛べます。


●唐津市ポータルサイト

http://www.city.karatsu.lg.jp/index.php


●東北関東大震災義援金および支援物資を受け付けています (唐津市)

http://www.karatsu-city.jp/article.php?articleid=05670370013013784021027409698


●東北地方太平洋沖地震で被災された方々の民泊受入家庭を募集します (唐津市)

http://www.city.karatsu.lg.jp/article.php?articleid=01641030013010366951027409698


●東北地方太平洋沖地震で被災された方々に対し市営住宅を一時提供します (唐津市)

http://www.city.karatsu.lg.jp/article.php?articleid=01122360013010365241027409698


●義援金詐欺にご注意ください! (唐津市)

http://www.city.karatsu.lg.jp/article.php?articleid=08827830013000715281027409698

【唐津市】 東北関東大震災義援金および支援物資を受け付けています (市役所本庁ほか)

2011年03月17日 | 唐津の情報
唐津市では、東北地方太平洋沖地震で被災された方を支援するため、義援金および支援物資の寄付を受け付けています。


1 義援金について

【義援金受付場所および受付時間】

 ●受付場所
  ・市役所本庁玄関ホール
  ・各支所の玄関ホール
  ・文化体育館(和多田大土井)
  ・唐津市社会福祉協議会(二タ子・高齢者ふれあい会館りふれ内)

 ●受付時間
  平日の午前8時30分から午後5時15分まで

   ※ 3月19日(土)、20日(日)、21日(月・祝)も受け付けます。

【義援金についての問い合わせ】

 ●唐津市東北地方太平洋沖地震災害支援センター
  (平日:午前8時30分~午後7時)
 TEL:0955-72-9218 FAX:0955-72-9180

 ●唐津市社会福祉協議会
  (平日:午前8時30分~午後5時15分)
  TEL:0955-70-2334


2 支援物資について

【支援物資の受付場所および受付時間】

 ●受付場所
  ・市役所本庁玄関ホール
  ・各支所市民福祉課
  ・文化体育館(和多田大土井)

 ●受付時間
  平日の午前8時30分から午後5時15分まで

   ※3月19日(土)、20日(日)、21日(月・祝)も受け付けます。

【必要な支援物資】

  1 保存食(カップ麺・インスタント麺・乾パン・アルファ米)
  2 水(ペットボトル・500ml・2L)
  3 その他飲料(ペットボトル・500ml・2L)
  4 生理用品
  5 粉ミルク
  6 紙おむつ
  7 高齢者用オムツ
  8 尿失禁用パッド
  9 毛布

  ※ 毛布はクリーニングしたもの、または未使用のものに限ります。

※3/21現在の情報……毛布は充足しつつありますので、毛布以外のご支援をお願いします。

※3/28現在の情報……被災地からの連絡によると、これまで支援いただいた物資の一部は充足しつつあることから、今後は、下記の日用品についてご支援をお願いします。

歯ブラシ・オムツ・粉ミルク・ウエットティッシュ・生理用品・トイレットペーパー・ボディーソープ・リンスインシャンプー


【支援物資についてに関するお願い】

 ・事前に電話でご連絡ください。
 ・使用済みのもの、使用期限が1か月以内のもの、生ものはご遠慮ください。
 ・毛布以外は、搬送に便利なように箱単位でお持ちいただければ、大変助かります。

【支援物資についての問い合わせ】

 ●唐津市東北地方太平洋沖地震災害支援センター
  (平日:午前8時30分~午後7時)
 TEL:0955-72-9218 FAX:0955-72-9180


集まった義援金は、日本赤十字社を通じ、被災者へ届けられます。
市民の皆様の心温まるご支援、ご協力をお願いします。

小太郎伝…「大島小太郎とその時代」展 (3/30まで)

2011年03月15日 | 展覧会
「大島小太郎とその時代」展の章毎の紹介も第六回目、最終回になります。

Ⅵ エピローグ 大島小太郎伝 

 明治末年から大正初期をピークに、近代化の波は退潮期を向かえ、その始まりが昭和初期の世界恐慌となって日本全域に影響を与えることになります。唐津市はその逆境をばねにし、市を誕生させ、国際観光都市という新しい風貌をもつて進むことになります。吉田初三郎の鳥瞰図は、新しい唐津の広告そのものだったと考えられます。そして、これが現代唐津への第一歩でもありました。
 大島小太郎らが活躍した時代、近代の唐津は、活気とともに華やぎを生み出した時代でもあり、近世という重い鎧を脱いで人々が自由という門出を歩みだした時代でもありました。そのスタートには、高橋是清が存在し、そしてその死を境とするかのように、悲しい時代をむかえます。
 大島小太郎はそうした第二次大戦が終了し、平和な時代が日本に再び訪れるともに、この世を去りました。
 明治という世界に泳ぎ出した人々が、試練を経ながら近代を築いていった姿そのものが、大島小太郎の人生に重なりました。そうした意味で、唐津の基礎づくりこそ、かれの生きた時代だったのだと考えます。


この章では、近代唐津を支えた石炭産業に関する資料・写真、唐津近松座(大正3年)の写真・図面、昭和8年の「唐津鳥瞰図」の複製(吉田初三郎・画)、妙見から大島への海中鉄道が描かれた昭和2年の「唐津風景」(武藤辰平・画)などを紹介しています。
また、「大島小太郎総合年表」では、同時代の外交の動きや文化・生活、唐津の動きなどにも触れています。


大島小太郎とその時代展

【とき】
  3月5日(土)-3月30日(水)まで 入場無料
  午前10時-午後6時(入場は午後5時30分まで)

【休館日】
  月曜日

【ところ】
  唐津市近代図書館 美術ホール(1階)

【主催】
  唐津市教育委員会

【問い合わせ】
  文化課:0955-72-9171



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/

【旧唐津銀行】 旧唐津銀行リニューアルオープン (3/26)

2011年03月13日 | 唐津の情報
近代図書館では、現在「大島小太郎とその時代」展を開催していますが、大島小太郎にゆかりの深い「旧唐津銀行」(辰野金吾設計監修・田中実設計)が、3月26日(日)にリニューアルオープンします。
くわしくは、唐津市観光課にお問い合わせください。

↓ 旧唐銀行ホームページ
http://karatsu-bank.jp/


【とき・内容】
  3月26日(土)
  10:00~子供たち100人によるテープカット
  13:00~トーク&ライブコンサート(要申込)

  3月27日(日)
  11:00~1日限りの旧唐カフェ&ライブコンサート
  11:00~唐津の近代化遺産を巡るツアー(有料・要申込)

【ところ】
  旧唐津銀行(唐津市本町)ほか

【申し込み・問い合わせ】
  唐津市観光課
   TEL:0955-72-9127
   FAX:0955-72-9182
   E-mail:kankou@city.karatsu.lg.jp

唐津東高等学校と中学校の美術部・書道部・写真部合同展 (3/13~20)

2011年03月13日 | 展覧会
現在、1階美術ホールで「大島小太郎とその時代」展を開催していますが、4階では今日から唐津東高等学校・中学校の美術部・書道部・写真部の合同展が開催されています。
こちらは、3月20日(日)まで。
最終日は午後3時で終了します。

学生たちの力作約90点が勢ぞろい!
この機会にぜひご鑑賞くださいね。


【とき】
 3月13日(日)-3月20日(日) 入場無料
 午前10時-午後6時
 最終日3月20日(日)は午後3時で終了
  
【休館日】
 3月14日(月)

【ところ】
 唐津市近代図書館 4階会議室・ロビー



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/

文物の語るもの…「大島小太郎とその時代」展 (3/30まで)

2011年03月13日 | 展覧会
写真:旧大島邸の寛永雛
※ 写真の無断転載はご遠慮ください。

「大島小太郎とその時代」展の章毎の紹介、第五回目です。

Ⅴ 文物の語るもの―今に残る歴史遺産―

 明治、大正、昭和と近代から現在へと時代は変わっていき、その時代を生きた人々の足跡を辿るものとして、わずかに残されたものがあります。それは、建物であり、景観であり、物としての品々です。 
 大島興義、小太郎親子の残したものは、建物等の一部かもしれませんが、時代をつくるという意味では、現代に繋がる多くのものを生み出しました。
 この中から、旧唐津銀行と旧大島邸という建物を通して、大島小太郎が抱いた思いを、近代という場面でどのように表現したかを見てみましょう。
 旧唐津銀行は、明治18年(1885)に創設された当時の唐津町大石町の本店を明治45年(1912)に新たに建物を本町に移転新築したものです。設計は、田中実、建築は清水組(現清水建設)が担当しました。かつての三の丸外濠を埋め立てて、その場所に建てられています。この表側は、当時のメーンストリートである通りで、昭和初期までは、軌道が走る通りでした。
 向かいには、貯蓄銀行等の金融機関、通りを隔てた場所には東松浦郡役所が建てられ、後ろには警察署がある、まさに町の中心地でした。というのも、この場所こそは、外郭から濠を渡り、三の丸に入る門口であり、大手門の広場であったのです。そうした意味で、この広場に公的な施設が明治期に生まれていったのも人々の意識として無理からぬものがあったものと考えられます。
 一方、大島興義、小太郎の住宅は、かつては郭外にあったものが、維新後郭内に居住するようになり、明治10年代後半には、城内の地に住まうようになったようです。今回の解体調査でも、明治26年(1893)の墨書が確認され、この時代には今に残る主屋が建てられていたことがわかります。近代和風という時代を象徴する建物や時代の空気を建具等や残された遺品から見てみましょう。


この章では、旧唐津銀行(明治18年大石町・明治45年本町)の写真や彩色図面、旧大島邸の写真、旧大島邸にあった建具類などを紹介しています。
会場の正面には、彩り鮮やかな襖(ふすま)「春秋図」(長谷川雪塘・画)と床の間天袋(てんぶくろ)「桜と燕」、「菊と鳥」を展示。ほかにも、ワシを描いた衝立(ついたて)や、江戸時代前期の雛人形「寛永雛」などもあります。
この寛永雛、現存するもっとも古い形式の座り雛と考えられています。寛永年間(1624~44)に制作されたといわれ、この名称がついているとか。男雛が12㎝あまり、女雛は9㎝あまりの、かわいらしい素朴なおひなさまです。
また、会場入口のガラスケースに、でん! と展示されているのが、旧大島邸正面玄関の「板蟇股(いたかえるまた)」。
正面側に三つ揚羽蝶の大島家の家紋が彫られ、裏側には大島家の屋根を覆う瓦の棟瓦に使われた鬼板の文様と同じく、「大」の字が掘り出されています。(※ 裏側は見えません、ゴメンナサイ) 正面は格式どおりの家紋、裏に近代の身分を示した大島小太郎の姿勢が見て取れるものです。


大島小太郎とその時代展

【とき】
  3月5日(土)-3月30日(水)まで 入場無料
  午前10時-午後6時(入場は午後5時30分まで)

【休館日】
  月曜日

【ところ】
  唐津市近代図書館 美術ホール(1階)

【主催】
  唐津市教育委員会

【問い合わせ】
  文化課:0955-72-9171



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/

小太郎の仕事…「大島小太郎とその時代」展 (3/30まで)

2011年03月10日 | 展覧会
「大島小太郎とその時代」展の章毎の紹介、第四回目です。

Ⅳ 大島小太郎の仕事

 大島小太郎は生涯を通じて、どのように唐津とかかわったのでしょうか。この場面では、小太郎の仕事を通して、この関わりと影響を見てみます。
 経済の分野では、なによりも根幹となる金融という世界で、銀行経営という創業的な役割を担いました。石炭産業の隆盛と国外貿易の活性化という時代の上げ潮と、世界恐慌、昭和恐慌という不況期や基幹産業の衰微といった波を乗り切って、現在の佐賀銀行の元になるまでの沿革を知ることができます。
 こうした、活性化は港湾の整備や鉄道等の交通機関の整備や発電等のインフラ整備も礎を築いていったのです。
 石炭産業の隆盛の元は、輸送運搬の近代化が不可欠でした。川舟による輸送の改善と接岸できる港湾の整備は飛躍的に需要が伸びる石炭産出の緊急の課題でもあったわけです。唐津興業鉄道の設立、北九州軽便鉄道の設立は、現代の唐津線、筑肥線という唐津の交通の柱に繋がっています。
 また、そのための動力としての電力開発は、大きな問題でした。日本の近代の電力が水力から火力へと移行していく中で、当初から「火主水従」の電力供給はこの地方の産炭地としての面目躍如といえるものでした。
 加えて、明治18年(1885)には、大島小太郎は有志77名とともに、佐賀県教育会の先駆となる唐津教育会を立ち上げ、教育に関する事項の推進を図るとともに、図書館の運営をも企画し、明治43年(1910)に県内最初の図書館設立も行いました。
 このように、近代化という現代の基礎になる仕事に大島小太郎は関わっているといえましょう。


この章では、タイトルどおり、鉄道・電力・港湾・銀行ほか大島小太郎の仕事を写真と資料で紹介しています。
明治36年(1903)の九州鉄道路線図には、今はない「妙見」の駅名も登場。
町田橋鉄橋を渡る石炭列車(明治40年頃)や妙見から大島への海中鉄道(大正中頃)、大正末期の旧唐津銀行通りや昭和初期の東唐津駅構内など、昔の唐津風景の写真パネルも展示していますよ。


大島小太郎とその時代展

【とき】
  3月5日(土)-3月30日(水)まで 入場無料
  午前10時-午後6時(入場は午後5時30分まで)

【休館日】
  月曜日

【ところ】
  唐津市近代図書館 美術ホール(1階)

【主催】
  唐津市教育委員会

【問い合わせ】
  文化課:0955-72-9171



■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/