重要文化財の近代建築

重要文化財という定義を通して、全国の近代洋風建築を掲載し、文化財の保護、活用に貢献できるようなブログを目指します

四日市旧港港湾施設

2009-08-29 17:08:48 | 愛知県・三重県


建築年 1894年
指定年 1996年
所在地 三重県四日市市稲葉町および高砂町 地図
設計者 ヨハネス・デ・レーケ 服部長七
コメント JR四日市駅から歩いて十数分、臨海工業地帯の中にこの防波堤はある。私財をとおじて四日市港を整備した稲葉三右衛門の顕彰碑の周辺が記念公園になっており、潮吹き堤防の模型も置いてある。現在は埋め立てられ潮を吹く姿は見ることはできないが、その連続して開けられた穴を見ているとかつての独創的な発想に感嘆する。

山形県旧県庁舎及び県会議事堂

2009-08-22 17:45:43 | 宮城県・山形県・福島県
県庁舎(外部)

県庁舎(内部)


県会議事堂(外部)

県会議事堂(内部)


建築年 1916年
指定年 1984年
所在地 山形県山形市旅籠町3-4-51 地図
設計者 田原新之助 顧問 中條精一郎
コメント 山形の町を睥睨するように朝鮮総督府並みの威圧感でたたずむ旧県庁舎と、それと渡り廊下でつながれた議事堂が並んで建つ。一見すると石造りに見えるが財政上の問題でレンガ造りになり花崗岩で貼ってある。内部もすばらしく、特に三階中央の正庁から知事室までは、目を疑うような豪華絢爛さに満ちている。議事堂も現存するのは珍しくヴォールト天井が美しい。

旧内田家住宅

2009-08-10 10:02:17 | 神奈川県・静岡県
外部

内部


建築年 1910年
指定年 1997年
所在地 神奈川県横浜市中区山手町16 地図
設計者 JM・ガーディナー
コメント 港町の丘の上にバラに囲まれて立つ洋館…という、絵に描いたような建造物だが、移築されたと聞くとそのできすぎた演出に納得がいく。もとは東京都内にあり、明治時代の外交官内田定槌の自邸として建てられた。さすが外交官だけあって、当時日本では一般的に迎賓館的な要素のほうが強かった洋館で実際に生活していたらしい。