重要文化財の近代建築

重要文化財という定義を通して、全国の近代洋風建築を掲載し、文化財の保護、活用に貢献できるようなブログを目指します

舞鶴旧鎮守府倉庫施設

2009-09-19 19:09:23 | 京都府・滋賀県
外部

内部


建築年 1902年(魚形水雷庫1903年 (附)第三水雷庫1918年)
指定年 2008年
所在地 京都府舞鶴市字浜2011 字北吸1039 字北吸 地図
設計者 臨時海軍建築部支部
コメント 2008年、舞鶴の代名詞的な存在「赤レンガ倉庫」の中から七棟+重文指定郡と一体的な価値を持つ附一棟が重文指定を受けた。舞鶴は軍港として発展し、特に日露戦争にかけては急速に整備が進められ、その過程でこれらのレンガ倉庫も建てられた。内部はギャラリーや博物館として整備され、現在放置されている数連の倉庫も今後改装され利用されていく模様。(写真にもあるが倉庫にスズメバチが巣を作っており見学の際はご注意を)

旧京都中央電話局西陣分局舎

2009-01-24 19:20:46 | 京都府・滋賀県



建築年 1921年
指定年 2006年
所在地 京都市上京区油小路通中立売下ル甲斐守町97 地図
設計者 岩本禄
コメント 夭折の建築家、岩本禄の唯一現存する作品。戦前からこのような建物が街中にある京都という町の懐の深さに感激する。現代では何気ない日常に埋もれているが、ふっと足を止めて眺めていると、建築に詳しくない私でも、これは一体何なのだろう…と思う。前衛芸術的な突拍子もない存在感が、もはや京都という厚い地層に埋もれつつ、足を止めて眺める者に、強いメッセージを発し続けている。