重要文化財の近代建築

重要文化財という定義を通して、全国の近代洋風建築を掲載し、文化財の保護、活用に貢献できるようなブログを目指します

三河家住宅

2009-02-18 00:54:39 | 徳島県・香川県


建築年 1929年
指定年 2007年
所在地 徳島市富田浜4-7 地図
設計者 木内豊次郎
コメント ドイツに留学経験もある産婦人科医三河義行の自邸として建てられた。現在も個人邸なので見学はできない。曲線的な玄関は見もので細かいところのデザインも面白く、今も建築当時も徳島で異彩を放っていることには変わりない。昭和初期にはこれだけの建築が個人の邸宅として地方にも作られていたのかと思うと感慨深かった。

旧開明学校校舎

2009-02-14 20:38:34 | 愛媛県・高知県
外部

内部


建築年 1882年
指定年 1997年
所在地 西予市宇和町卯之町3-110 地図
設計者 都築熊吉
コメント 擬洋風の小学校建築。一見すると倉にアーチ状の窓と破風が付いただけのようにも見える。外観も質素だが内部はもっと質素で、年月を経た木の光沢が美しい。ちょっとした高台に建っており、周辺にも多くの古い建物が残っているので、明治の日本に思いを馳せるのにはいい場所だと思う。真の勉学は貧しくともできる、と思い知らされた気がした。

旧善通寺偕行社

2009-02-12 20:07:48 | 徳島県・香川県
外部

内部


建築年 1903年
指定年 2001年
所在地 善通寺市文京町2-1-1 地図
設計者 陸軍省営繕課
コメント 日本陸軍関係の遺構が数多く残る善通寺の町並みの中で、市役所の後ろに隠れるように建っているのが、陸軍将校の親睦施設だった善通寺偕行社。2004年から保存および復元工事が行われたので、大変綺麗で、現在は会議室などに利用されている。堅実簡素な意匠で静かな品格を備えており、今の日本に失われた美徳を物語っているようにも見えなくもない。