映画・アート・時代を読む

映画、演劇、アートの感想や批評、ときには日々の雑感を掲載します。

インド社会の現実を描く「スラムドッグ$ミリオネア」

2009-04-19 21:28:36 | Weblog
 4月18日、今年のアカデミー賞作品「スラムドッグ$ミリオネア」(ダニー・ボイル監督・イギリス映画)を観た。(以降はネタばれを含むのでご注意を!)
この作品、ストーリーだけをみるとかなりのご都合主義である。主人公の人生の苦難のすべてが、クイズで全問正解しミリオネア(富裕層)になるための伏線だったというのだから。それゆえ、映画が、貧しい若者のサクセス・ストーリーといったハリウッド的内容に終始していたら、これほどの成功を収めることはなかっただろう。
 この映画の成功は、映画的イマジネーションを駆使しながら、今日のインド社会の繁栄の裏側に潜む混沌をリアルに映し出し、とりわけスラム街の子供達の悲惨な現実を告発している点にある。その意味で、観客に夢のみを与え続けようとする典型的なハリウッド映画とは一線を画している。
しかしながら、スラムを生きる貧しい子ども達の姿は、たんに痛ましいだけの存在として描かれてはいない。どん底を生きる彼らはエネルギッシュで生命力に溢れている。だから映画はインド社会の悲惨な現実を描きながらも、けっして悲壮感をにじませない。スラム街を疾走する子どもたちをとらえるスピード感溢れるカメラワークと軽快な音楽は、イギリスの下層階級の若者たちの姿をエネルギッシュに描いた監督の出世作「トレインスポッティング」に通じるものがある。
 それでも「愛の勝利」というハリウッド的モチーフがあったからこそ、万人の共感を得られたのも確かだ。映画では2人の兄弟の生き方が対照的に描かれる。兄は金銭的欲望を追い求め、主人公である弟は、イノセントな愛を失うことはない。自らの保身のために弟を裏切り続けた兄も、最後に自らの命を賭けて、弟の愛を成就させようとする。
主人公が恋人の頬の傷にやさしくキスするラスト。映画史に残るキスシーンの一つだ。

竹の抗菌・抗酸化パワー

2009-04-09 21:59:06 | Weblog
竹のもつ抗菌、抗酸化パワーについていくつかの実験結果をご紹介します。

財団法人日本食品分析センター
 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を抑制する効果があることが証明された。
約4000個の菌を綿と竹繊維に接種して、37度で18時間後経過の状態を比較
したところ、綿が100倍に増殖したのに対して、竹は40000個すべてが殺菌された。

日本防菌防黴学会/北里大学衛生学部(1987)
 竹の表皮と竹茄に特に強い抗菌作用があり、乾溜竹にも同様の効果があること、
また水虫菌にも効果があることがわかった。

大阪市立工業研究所(1994)
 大腸菌、緑膿菌、枯草菌、ブドウ球菌、虫歯菌などの細菌に抗菌性が認められた。

日本農芸化学会「竹茄に含まれる抗酸化成分」/大阪市立大学生活科学部(2000)
 竹に含有する五種の化合物(リグナン類)に、強い抗酸化作用が認められた。


近年、放置竹林の解消、竹の有効利用のための研究が盛んですが、竹の薬理効果に注目したところに「淡竹(はちく)石鹸」のユニークさがあるように思います。

竹石鹸にはまっています

2009-04-02 08:41:25 | Weblog
引越しをしたので、その準備で忙しく、しばらくぶりの投稿です。
最近、友人から買い求めた新しい石鹸にはまっています。その名は「HACHIKU淡竹-竹石鹸-」。通称「淡竹(はちく)石鹸」です。
「淡竹」とは竹の種類で、その筍は美味で知られています。その成長力は驚異的なものがあり、一日に1メートル伸びることもあると言います。抗菌作用にもすぐれ、昔から竹細工職人は水虫にならないと言われています。
その竹を生のままパウダーにして練りこんだのが、この淡竹石鹸です。効果を期待できないはずはないと思い、さっそく試してみたところ、驚いたことがありました。
それまで、身体のある部分が夜になるとかゆくなる症状に悩んでいました。掻いたたために皮膚がぼろぼろはげることもありました。ずっと治らないので皮膚科にも行ったのですが、効果なし。とりあえず薬用石鹸をつかっていましたが、改善の兆しはありませんでした。
ところがこの石鹸を使い始めたら、ほどなくかゆみを感じることがなくなったのです。ですから、価格は高めだけれども今は手放せなくなりました。
これはやはり竹粉末の効果によるものだと感心しています。
(関心のある人は、左下のロゴ「淡竹石鹸のお店」を訪ねてみてください。)

そこで竹についていろいろ調べてみました。それは次回に。