難聴たすけ隊

おもにシニア難聴者のため、自分ができるご奉仕をさせていただきます。ただただ困っている難聴者のために…。その心を癒したい。

本の紹介「耳と補聴器のひみつ 学研まんがでよくわかるシリーズ121」

2024-08-18 07:38:00 | 難聴
 こんにちは。

 やっと涼しくなってきました。よかった。

 前回に続き今回も読書の話題です。小生は中途失聴者なので補聴器をつけています。
 健聴者に補聴器の着け心地などを説明するのは結構難しいです。最近、かかりつけの耳鼻咽喉科の本棚で補聴器の説明をしたマンガ本を見つけました。今回みつけた本を読んでもらえば補聴器のことが理解できます。

 さっそく紹介します。「耳と補聴器のひみつ」という学研の本です。全部マンガです。内容も浅く広く扱ってくれていますので、読みやすかったです。

 現在この本は絶版です。さいわい「メルカリ」で古本として出品されています。1000円前後で購入が可能です。2024年8月現在で4冊が「メルカリ」出品中ですよ。







【あらすじ】
 ある学校の授業風景が話の舞台になっています。学生のサトシとスズが自分の難聴に気付いていないカザマ先生をサポートして、活躍の場を繰り広げます。カザマ先生も難聴に気付いて補聴器を購入します。正常な授業ができるようになります。先生と生徒とのやり取りを通して、補聴器の機能が正しく理解できます。ところどころで補聴器の妖精「リーノ」が詳しい解説をしてくれます。
 以下はこの本の目次です。

 はじめに 音の妖精・リーノ

 第1章 どうして音が聞こえるの?

 第2章 難聴って何?

 第3章 補聴器にはすごい機能がいっぱい!

 第4章 補聴器の工場へ行こう!

 第5章 補聴器を買いに行こう!

 おわりに いつかどこかで



【小生のコメント】
 補聴器の基本がわかる本です。2016年に発行なので、補聴器で音楽も聴けることやスマホとつないで音質調整ができることなど補聴器の最新機能の紹介はありません。この本に書いてある内容は補聴器の基本であり、将来も変わらないと思います。

 ご訪問ありがとうございました。
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本の紹介「アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス著」

2024-08-17 12:41:04 | 難聴
本ブログ内の写真の一部は「photoAC」様ホームページから入手しました。 

 こんにちは。

 ちょっと涼しくなってきました。

 読書の秋です。小生は中途失聴者です。中途失聴者として感銘を受けた本を紹介します。

 中途失聴者の不安はいつ完全失聴してしまうか、という不安です。完全失聴したらどうしようと中途失聴者はみんな頭のどこかで考えていると思います。
 そんなこと、どうでもいいことがこの本からわかります。今この瞬間、瞬間を「大切に大切に」生きて、それを積み重ねていけばいいんだということがよくわかります。
 人間の幸せはその人の優劣にあまり関係がないということがこの本の結論だと思います。小説からほんとうによく伝わってきます。


【あらすじ】
(ねたばれしない程度に...)
 チャーリイは知恵遅れの青年です。チャーリイはある医学的な手術実験によって、誰にも劣らない優秀な頭脳を手に入れます。そして、チャーリイはその頭脳を活用して世の中の役にたちます。知恵遅れだった時にあれほど願った人並以上のことができる頭脳。その頭脳を手に入れたのにまわりの景色はチャーリイが想像していたものと何かが違うのです。生きずらいのです。いままで自分には無縁だった自分に対する嫉妬や恨みに悩み始めます。優秀な頭脳を手に入れてから昔からの親友はなぜか離れいってしまいました。チャーリイは人並の平凡な幸せがほしかっただけなのに。
 ちなみに、アルジャーノンというのは、チャーリイと同じ手術を受け、同じ境遇をたどった実験用のネズミの名前です。

【小生の感想】
 この小説では、チャーリイという名前の主人公が、実験的な手術で優秀な頭脳を手に入れます。しかし、手術の副作用で今度は逆に急速に知能が衰えていくのです。手術前はその事実はわかっていませんでした。そしてまたチャーリイは知恵遅れの青年へと戻ってしまうのでした。
 チャーリイがふたたび知恵遅れの青年に戻る過程は、まさに中途失聴者が完全失聴する過程とすごく似ていると思いました。読んでいる時、一体どうなってしまうのかはらはらしました。
 チャーリイはもとの知恵遅れの青年に戻ったとき、平凡な生活をすることについてどう感じるのでしょう。



 文庫本でしたが、ちょっと文章量が多いので腰を据えて読まれることをおすすめします。

amazon↓


 今日もいい日でありますように。
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