名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

スタディクーポンという提案をみて考えさせられた。

2017-11-28 21:55:17 | 日記(学校)
お金がなくて塾に通えない中学生に、みんなの力で「スタディクーポン」を届けたい!

だそうです。

簡単に言うと

家庭の経済事情により塾に通えない子どものために、みんなでお金を出してあげましょうという、クラウドファンディングです。

詳細はこちらを見て下さい。



この取り組みを否定するつもりはありませんが

問題の本質は、現在の公教育学校では、すべての子の学力を伸ばすことができていないということではないでしょうか?

変な話ですが、公教育学校の教育力がもっと高ければ、そもそも塾に通う必要は無くなるので、塾に通えない子は不利益を被らないはずです。



公教育学校の教師に求められる仕事はどんどん増えています。

道徳の教科化、プログラミング教育、小学校英語教科化、スマホによる新たな生徒指導問題、特別支援教育、増加する配慮の必要な生徒……

そのくせ、教師の人件費は可能な限り抑制しようとするため、非正規職員の割合がどんどん大きくなる。

質が落ちるに決まってるじゃんと言いたい。

公教育に携わっているからこそ、公教育の今の状況を知っているし、限界も分かる。

だから、塾に行けるかどうかで大きな差が生まれてしまうことも、容易に想像ができてしまう。



公教育のシステムを見直す時期が来ているのでは無いでしょうか。

そのための議論を国民全体でやっていくべきでは無いでしょうか。


幼稚園無償化の方が大事ですかそうですか……


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