名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

修学旅行のホテルの浴槽で女児溺死 市教委が対応検証

2016-10-01 20:37:29 | 日記(学校)
痛ましい事件が起きてしまいました。

引用ここから

修学旅行のホテルの浴槽で女児溺死 市教委が対応検証
29日夜、島根県出雲市の小学6年生の女子児童が、修学旅行で宿泊したホテルで入浴中に溺れ死亡していたことがわかりました。事前に、母親から「入浴中、意識がもうろうとなったことがあり、注意深く見てほしい」と連絡があったということで、市の教育委員会は対応に問題がなかったか検証することにしています。
島根県の出雲市教育委員会によりますと、市内の2つの小学校の6年生28人が修学旅行で宿泊していた広島県廿日市市のホテルで、29日午後9時すぎ、女子児童が浴槽で溺れているのを見回りの女性教員が見つけました。女子児童は病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されたということです。
女子児童は、ほかの児童13人と一緒に入浴を始めたと見られていますが、女性教員が見回りをしたとき、脱衣所にはこの児童の服だけが残されていたということです。
学校には今月13日に、母親から「家で入浴中、意識がもうろうとなったことがあり、注意深く見てほしい」と連絡があったということで、引率する2つの学校の教員たちが打ち合わせをした際に、内容を文書にして確認していたとしています。教育委員会は、見回りの方法など当時の対応に問題がなかったか検証することにしています。
記者会見した出雲市教育委員会の槇野信幸教育長は「大切なお子さまを預かっていた立場として誠に申し訳なく、心から深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

引用ここまで
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160930/k10010713481000.htmlより


先生は何を見ていたんだ!というお叱りの声が聞こえてきそうです。

同業者として、ポイント(と私が思うところ)をまとめると

・6年生が10名強の小さな学校が2校で合同の修学旅行を行っていた。
・当然、引率職員も2校の合同チーム。
・事故が起こったとき、その女の子の在籍校ではない方の学校の教師が監督に当っていた。
・事前に母親から注意深く見て欲しいと要請があった。
(上3つは記事中には書いていないが、動画で報道されています)


誰が悪いって、やはりこれは学校側でしょう。

事前に申し出があったのにこれでは……です。

しかし、私はこれを「現場の教師の注意不足による監督不行き届き」で済ませてはいけないことだと思うのです。

やってみれば分かりますが、あの手の宿泊行事の引率は大変です。

そんな中、イレギュラーは発生して当たり前。

そのイレギュラーの結果、多少の監督不行き届きは起こってもしかたがないと思うんです。

で、多くの場合、監督は行き届いて無くともトラブル無く時が過ぎるのです。


また、今回の場合は、引率も合同チーム。

きっと、申し送り事項として「誰々さんはこうゆう事に気をつけなければならない」というのをまとめた紙が配られていたと想像するけれど

普段接していない生徒相手だと、それも有効に機能するか微妙。


じゃあどうするべきだったか。

私が思うに、この女子児童をほかのこと一緒に大浴場に入れてはいけなかったのだと思います。

教師用の部屋の小さな浴室を使用させ、その子が入浴する間は、女性教諭が脱衣所に待機。

ということで、学校側の手落ちであることはもう否定できないと思うんですけど

計画段階での不備であり、決して現場の注意散漫では無いと思うんですよ。

必ずこの手の行事の前は、学年主任を中心に現場のスタッフが引率計画を作成し、それを管理職がチェックするハズなんだけど、なんでこれで通っちゃったの?

と若造の私ですら思ってしまう。


私も色々と気をつけなきゃ。

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