名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

学校が急に「マスクを用意して」と言い出した

2020-03-25 15:33:46 | 教育に関する私論
学校が急に「新学期に向けて、マスクを用意して」と言い出した。でも売ってないよ!?

マスク作りが春休みの宿題になった。なにそれ!?


そんな声を、SNS等で見かけました。

中には、「学校の先生は何を考えているのだ、非常識だ」との声も。

これについて、少し説明をさせて下さい。



私は、昨日の記事で、文科省のガイドラインと、その概要を紹介するNHKのニュースを示しました。

その記事で、「文科省のガイドラインは長いから、読まなくても良い。NHKの概要を読めば良い」と書きました。

取り消します。

皆さん、是非、長くて大変読みにくいですが、文科省のガイドラインを読んで下さい。

これを読むことで、文科省が何を示したのか、なぜ学校の教師はそんなことを言うのか、ということが見えてくるはずです。



さて、今日の本題のマスクです。

この文科省の通知の、4ページ目をご覧下さい。

それには

多くの学校においては人の密度を下げることには限界があり,学校教育活動上,近距離での会話や発声等が必要な場面も生じることが考えられることから,飛沫を飛ばさないよう,咳エチケットの要領でマスク※を装着するなどするよう指導すること。
※なお,手作りマスクの作成方法については,子どもの学び応援サイト等を参考
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00460.html

と記されています。

要するに、学校の教師に、「マスクをしなさい」と児童生徒に言うことを求めているわけです。

ご丁寧に、手作りマスクの作成方法を紹介していると言うことは、買えない場合は自作してでも用意してマスクをしろ、というのが文科省の見解なのでしょう。

つまり、一部の方が非常識だと立腹していた、学校による「マスクを用意して」との呼びかけは、文科省のガイドラインに準拠したものなのです。



話は少しそれますが、ウイルスなんてのは電子顕微鏡でないと見えないほど微細なものです。

ですから、マスクは、ウイルスをガードするというよりかは、ウイルスを含んでいるかも知れない飛沫をガードするというものです。

そう考えると、マスクではなくて、バンダナをあごに巻けば良くないですかね?

そんな格好で学校生活を送ったら、授業にジハード感が出ちゃいますけど。





話を元に戻します。

昨日の記事でも申し上げましたが

ここまで警戒しなきゃ行けない情勢下で、学校を再開することは、果たして妥当なのでしょうか?

また

①換気の悪い密閉空間
②多くの人が密集
③近距離での会話や発声が行われる

この3条件が重なることを避けなさい、とのことでしたが

②と③は普通に授業をしたら、容易に満たされます。

本当に、3条件の重なりの回避を徹底できるのでしょうか?

仮に避けられたとして、それで本当に感染は防止できるのでしょうか?

疑問だらけです。



この件について、皆さんの意見をお聞かせください。

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