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WBC物語 第19話

2007-06-12 04:49:52 | WBC
ワールド ベースボール クラシック ストーリー


第19話 日本のPride キューバのPride


5回表
・追加点を奪いたい日本は3番イチローから。



3:イチロー 2ストライク2ボールからの7球目、外角のスライダーをうまく流し打ち、レフト線を破る二塁打。


左翼線に長打を放ち二塁に向かうイチロー

4:松中 無死二塁。初球、真ん中高めの変化球を打ち、ライト前ヒット。無死一、三塁と絶好の得点機を迎える。

ここでキューバは4番手、右腕のヤディアー・ペドロソをマウンドに送る。

5:多村 無死一、三塁。フルカウントからの6球目、真ん中のストレートを引っ張ると、打球はサードへ。サードが好プレーを見せるも、サード内野安打。この間にイチローが生還し、1点を追加した。
6:里崎 無死一、二塁。1ストライク1ボールからの3球目、きっちりと犠牲バントを成功させ、走者をそれぞれ進塁させた。

1死ニ、三塁となったところで、キューバは5番手アディエル・パルマをマウンドに送る。

7:小笠原 1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーをきっちりととらえ、犠牲フライ。三塁走者の松中が生還し、この回2点目を奪った。


小笠原の犠牲フライでホームインする松中。6-1とリードを広げる

8:今江 2死二塁。フルカウントからの7球目、内角のストレートを引っ張るも、ショートゴロ。

・日本はこの回、イチローの二塁打を足がかりにキューバ投手陣を攻め、2点を奪い、リードを5点に広げた。


5回裏
・5点差を追うキューバは下位打線、8番のペスタノから。5回のマウンドには2番手、渡辺俊介が上がる。

8:ペスタノ 2ストライクからの3球目、内角のスライダーにタイミングが合わず、空振り三振。
9:ラミレス 2ボールからの3球目、セーフティーバントを試みるもファウル。1ストライク2ボールからの4球目、内角のストレートに詰まり、ショートライナー。
1:パレット 2ストライクからの3球目、外角高めのストレートに手を出し、空振り三振。


・2番手、渡辺は落ち着いたピッチングを披露し、無失点の快投。


6回表
・日本は9番青木に代わり、代打金城から。

9:金城 1ストライクからの2球目、内角のストレートをうまくとらえるも、センターフライ。
1:川崎 初球、セーフティーバントをするも、サードの好プレーに阻まれ、サードゴロ。
2:西岡 フルカウントから外角のスライダーを引っ掛け、サードゴロ。

・この回の日本打線は3者凡退に終わった。


6回裏
・この回から代打で出た金城が青木の代わりにセンターに入った。キューバは上位打線、2番エンリケスから。

2:エンリケス 2ストライク1ボールからの5球目、外角のストレートを流し打つも、小笠原のファインプレーが飛び出し、ファーストゴロ。
3:グリエル 初球のストレートを狙うも、ショートへのゴロ。しかし、川崎がファンブルし、ショートゴロエラーで出塁した。
4:ボレロ 初球のストレートを流し打ち、三遊間を破るヒット。1死一、二塁となった。
5:セペダ 1ボールからの2球目、三塁線を破る二塁打。二塁走者が生還し、キューバは1点を返した。
6:ウルティア 1死二、三塁。初球、外角の変化球をうまく合わせ、センター前にタイムリーヒット。三塁走者が生還し、1点を奪い、3点差とした。


ホームに還りガルロボとタッチするボレロ

7:ガルロボ 初球、外角のストレートをとらえるも、セカンドゴロ併殺打。

・渡辺はこの回、川崎のエラーからキューバ打線につかまり、2失点を喫した。


7回表
・3点差に追いつかれた日本は3番イチローから。

3:イチロー 1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーを引っ掛け、セカンドゴロ。
4:松中 2ストライク1ボールからの4球目を狙うも、空振り三振 。
5:多村 2ストライク2ボールからの5球目、外角低めに落ちる変化球に空振り三振。

・日本は2点を返された直後だっただけに、反撃に転じたかったが、3人で攻撃終了。


7回裏
・日本はさきほどタイムリーを浴びた渡辺が続投する。キューバは8番ペスタノから。

8:ペスタノ 初球、内角のストレートを引っ掛け、ショートへのゴロ。しかし、川崎が6回に続きファンブルし、ショートゴロエラーで出塁する。
9:ラミレス 無死一塁。1ストライクからの2球目、内角のストレートを打つも、ショートゴロ併殺打。
1:パレット  1ストライクからの2球目を打つも、ファーストへのゴロ。しかし、ファーストから渡辺へのトスの際に、渡辺がキャッチできず、ピッチャーのエラーで出塁した。
2:エンリケス 1ストライクからの2球目を打つも、ライトフライ。

・渡辺は2つのエラーがあったものの、何とか無失点に抑えた。


8回表
・ダメ押し点の欲しい日本は、今大会ラッキーボーイの6番里崎から。

6:里崎 2ストライク2ボールからの5球目、外角の変化球を引っ掛け、ショートゴロ。
7:小笠原 2ストライク1ボールからの4球目、真ん中低めのカーブをとらえるも、セカンドゴロ。
8:今江 2ストライクと追い込まれた後の3球目、真ん中低めの変化球に手を出し、空振り三振。

・日本は6、7回に続き、この回も3者凡退に終わった。


8回裏
・日本はこの回も渡辺が続投する。キューバは3番グリエルからの好打順。

3:グリエル 1ストライクからの2球目、外角のストレートを引っ掛けるも、セカンドへの内野安打。キューバは無死の走者を出した。

日本は2番手渡辺に代えて、藤田を投入。

4:ボレロ フルカウントからの7球目、外角のスライダーを打ち上げ、レフトフライ。
5:セペダ 2ストライク1ボールからの4球目、外角のスライダーをとらえ、レフトスタンドへ飛び込む2点本塁打。キューバは2点を返し、1点差に迫った。


2ランを放ち、祝福されるセペタ

1点差に追い詰められた日本は、守護神大塚をマウンドに送る。

6:ウルティア 初球のスライダーを狙うも、ピッチャーゴロ。
7:ガルロボ 2ストライクと追い込まれた後の3球目、外角のストレートをとらえるも、ライトフライ。

・キューバ打線はセペダの2ランが飛び出し、1点差に詰め寄った。試合は、日本1点リードで9回へ。


9回表
・1点差に詰め寄られた日本は、途中出場の9番金城から。

9:金城 2ストライクと追い込まれた後の3球目、外角の変化球を引っ掛け、サードへのゴロ。しかし、サードの送球エラーで出塁 。無死の走者を出した。
1:川崎 初球、犠牲バントを狙うも、サードの好守備で二塁封殺。結果は犠牲バント失敗。1死一塁となった。
2:西岡 初球、プッシュバントを成功。セカンド内野安打となり、1死一、二塁。
3:イチロー 1ボールからの2球目、外角のカーブを引っ張り、ライト前ヒット! 二塁から川崎が生還し、1点を追加。


1死一二塁からイチローが一二塁間を破るタイムリーヒットを放ち、貴重な追加点を挙げる



イチローのタイムリーヒットで二塁走者の川崎が絶妙なスライディングでタッチをかいくぐりホームイン


一見、完全なアウトのように見えるが川崎の白いグローブの指がホームベースを触っている

4:松中 1死ニ、三塁。敬遠四球で、1死満塁のチャンスを迎える。

後がないキューバはユネスキー・マヤに投手交代。日本ベンチは多村に代わり、準決勝の立役者、福留を代打に送る。


5:福留 2ストライクと追い込まれた後の3球目、外角のスライダーを流し打ち、レフト前タイムリーヒット。2者が生還し、2点を追加。日本はリードを4点に広げた。


地面を這いつくばるようにしてホームインするイチロー


福留の左前適時打でホームインしてタッチするイチローと西岡

6:里崎 1死一、二塁。2ストライク2ボールから粘った後の10球目、内角のカーブを見送り、四球で出塁した。

1死満塁となったところで、キューバはユリエスキ・ゴンザレスに継投する。

7:小笠原 1死満塁。1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーを打ち上げるも、犠牲フライとなり、1点を追加した。


小笠原の犠牲フライで三塁からタッチアップして生還した松中

キューバは8番手、ヨンダー・マルティネスを投入。

8:今江 2死一、三塁。初球を積極的に狙うも、ショートゴロ。

・日本はこの回、猛打爆発で4点を追加。5点リードで、9回裏のキューバの攻撃に入る。


9回裏
・日本は、大塚が8回に続きマウンドに上がる。日本の守備は宮本が川崎に代わり、ショートに。レフトには多村に代わり、福留が入った。キューバは8番ペスタノから。

8:ペスタノ 初球、外角高めのストレートを打ち、左中間を破る二塁打。
9:ラミレス 無死二塁。2ストライクから粘った後の6球目、外角のストレートをとらえるも、ライトフライ。
1:パレット 1死三塁。1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーを打ち、ショート内野安打。三塁走者が生還し、キューバは1点を返した。
2:エンリケス 2ストライク2ボールからの5球目、真ん中低めのスライダーに手を出し、空振り三振。



2アウトを取り、世界一まであとアウトカウントひとつとなった大塚

3:グリエル 2死一塁。2ストライク1ボールと追い込まれた後の4球目、真ん中低めのスライダーに手を出し、空振り三振。

・大塚は、1点を失ったものの、後続を抑え試合終了。日本はついに“世界一”の称号を手に入れた。


日本   4 0 0 0 2 0 0 0 4 =10
キューバ 1 0 0 0 0 2 0 2 1 = 6

勝:松坂  負:ロメロ  S:大塚
日本: 松坂、渡辺、藤田、大塚

キューバ: ロメロ、オデリン、N・ゴンザレス、ペドロソ、パルマ、マヤ、Y・ゴンザレス、マルティネス

本塁打: パレット1号、セペダ2号



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