ギャラリーフェイス

話題の顔(そうでもない顔)気になるニュース等、気まぐれに更新していきます。よろしく。

WBC物語 第15話

2007-01-11 22:53:27 | WBC
ワールド ベースボール クラシック ストーリー

第15話 死のグループ


強豪が集まる2次リーグ2組は激戦!


地元・プエルトリコ4連勝!

【プエルトリコ7-1ドミニカ共和国】
日本時間3月13日(月) 10:00/ヒラムビソーン・スタジアム

優勝候補のドミニカ共和国を大差で下し、1次リーグから4連勝。スタンドを埋めた約2万人の地元ファンに後押しされ、投打ともに万全の試合運びを見せた。同点の6回にクルーズ(ドジャース)の2点適時打で勝ち越すと、7回にも3点を追加。先発で5回を3安打1失点と好投したバスケス(ホワイトソックス)は「相手の打線が強力なのは分かっているが、ウチの投手陣だって素晴らしいメンバーがそろっている」とリリーフ陣を称えた。

1次L全勝対決はプエルトリコに軍配!


キューバ快勝!これがキューバの野球だ!

【キューバ7-2ベネズエラ】
日本時間3月13日(月) 3:00/ヒラムビソーン・スタジアム

2試合連続完封中だったベネズエラに快勝。5回までは04年のサイ・ヤング賞投手サンタナに1点に抑えられたが、6回に代わったカラーラ(元西武)を攻めて、セペダ、ペスタノの連続アーチなどで一挙5点を挙げた。10日のプエルトリコ戦では23年ぶりのコールド負けという屈辱を味わったアマ最強軍団。ベレス監督は「みんなその敗戦をばん回したかった。これがキューバの野球」と胸を張った。


ベネズエラを破り、喜ぶキューバチーム


ベネズエラ、完封リレーで勝利!

【ベネズエラ6-0プエルトリコ】
日本時間3月14日(火) 9:00/ヒラムビソーン・スタジアム

ベネズエラが誇る強力投手陣が本領を発揮した。先発のカルロス・ザンブラーノが、4回を投げて無失点に抑えると、その後も6人の投手を小刻みにつなぎ、完封リレー。援護したい打線も、5回にチャベスの2試合連続となる本塁打で2点を先制。さらに、8回、無死満塁からビクター・マルティネスの満塁弾で4点を追加し、試合を決定づけた。
一方、プエルトリコは13日のドミニカ戦で7得点を奪った強力打線が不発に終わり、無得点。投手陣も踏ん張りきれず、完封負けを喫した。
これで、両チームとも通算成績が1勝1敗となった。



ドミニカ キューバ討ちで2組は大混戦

【ドミニカ7-3キューバ】
日本時間3月14日(火) 3:00/ヒラムビソーン・スタジアム

WBC2次リーグ2組で、ドミニカ共和国が準決勝進出に望みをつないだ。前日、プエルトリコ戦で沈黙した打線が爆発。3回にテハダ(オリオールズ)の2点二塁打などで4点を先行すると、5回には主砲・オルティス(レッドソックス)が右翼場外にソロ本塁打。アクタ監督は「きょうは自分たちがするべきことをした」と納得顔だ。2組は4チームが1勝1敗で並んだが、指揮官は「選手たちは皆プロ。どのように巻き返すのか理解している」と自信の口ぶりだった。


ドミニカ共和国 3回に、ミゲル・テハダの2点タイムリーなどで4点を先制。


見逃し三振に倒れたキューバのE・パレは審判のストライクの判定に不満

 <キューバ まさかの自滅>
守備の乱れで自滅した。3回、2点を失い、さらに三塁手の悪送球で2失点。4回にも失策絡みで失点すると、投手陣も四球を連発し、反撃のリズムをつかめなかった。
試合中には前日に続き、数人のファンがカストロ国家評議会議長を中傷する政治的メッセージを掲げ、警備員が出動するひと幕も。代表チームはこれに抗議する意味で、2日連続で試合後の会見を拒否した。




ベネズエラ 2 - 7 キューバ
ドミニカ共和国 1 - 7 プエルトリコ
キューバ 3 - 7 ドミニカ共和国
プエルトリコ 0 - 6 ベネズエラ

〝死のグループ〟の各国が1勝1敗と並んだため、最後の2試合はサドンデスになった。


この試合  負ければ  終わり



ドミニカ 準決勝進出一番乗り

【ドミニカ共和国2-1ベネズエラ】
日本時間3月15日(水) 9:00/ヒラムビソーン・スタジアム

負けた方が敗退という息詰まる接戦を2-1で制し、準決勝進出を一番乗りで決めた。決勝点は7回、捕逸による1点。「こんな重要な試合は記憶にない」という先発カブレラが4回を無安打7奪三振と好投し、その後は4投手の継投でベネズエラ打線をわずか1安打に抑えた。「本来なら打って勝つチーム。投手が頑張ってくれた」とアクタ監督は絶賛。キューバとの初戦を落としたが、連勝で底力を見せた中南米の雄。最高のムードで決戦の地サンディエゴに乗り込む。


ベネズエラを破り準決勝進出を決めたドミニカ共和国代表チーム

<ベネズエラ ぼう然2次リーグ敗退>
1点を追う9回、2死満塁の好機もアルフォンゾが右飛に倒れた。優勝候補の一角だったナインは2次リーグ敗退にしばらくベンチから動けなかった。投手陣はドミニカ共和国の打線を6安打2点に食い止めたが、打線が1安打では打つ手なし。「自分たちの攻撃ができなかった。相手投手を称えるしかない」と、ソーホ監督は打線の不振を嘆いた。


キューバ 監督退場も4強決めた

【キューバ4-3プエルトリコ】
日本時間3月16日(木) 9:00/ヒラムビソーン・スタジアム

アマ最強軍団のキューバが堂々の4強入りだ。数々の国際大会を制してきた勝負強さは“完全アウエー”状態でも健在だった。1点差の9回、地元・プエルトリコ最後の打者ロドリゲスを空振り三振に仕留めると、マウンドのオデリンはガッツポーズをつくって絶叫。ナインはベンチを一斉に飛び出し、優勝したかのような喜びよう。約4時間の死闘を制した主砲グリエルは「キューバ野球の質の高さを示したかった」とまくし立てた。


7回、判定に猛抗議して退場処分となったベレス監督(左)

勝利への執念はすさまじかった。7回にはベレス監督が判定に猛抗議して退場処分。8回の守備でも微妙な判定がセーフとなってコーチが審判に食い下がった。超満員の約2万人の地元ファンからは大ブーイングを浴びせられたが、直後の1死満塁を併殺で切り抜けるなど全く動揺することはなかった。「われわれは世界チャンピオンであり、五輪チャンピオン。偶然だけでは、この2つを獲ることはできない」。ベレス監督の声も弾んだ。

 プエルトリコには1次リーグで2-12でコールド負けを喫した。同国にとって23年ぶり2度目の屈辱だったが、直後にベレス監督が言った「戦争はこれから」の言葉は選手全員に浸透していた。一時は政治問題が絡んで出場が危ぶまれたが、野球の実力で米・サンディエゴへの切符を勝ち取った。あと2勝。「アマ最強」の肩書きは「世界最強」に変わる。


9回、祈るように頭をバットに乗せるプエルトリコのシントロン

<プエルトリコ 相手に脱帽>
地元の大声援の中で大一番に臨んだプエルトリコだったが、キューバの6安打を上回る9安打を放つも、拙攻で3得点にとどまった。
初回に1点を先行されるも、すぐにウィリアムズの先頭打者弾で追いついたが、先発ゴンザレス(ヤクルト)が4回途中4失点でKO。1点を追う8回は1死満塁と攻めたが、シントロンが最悪の遊ゴロ併殺打。クエンド監督は「キューバには大リーグの球団が欲しいような選手が何人もいた」と素直に相手の力を認めた。



準決勝進出が決まったキューバ代表


 これで2次リーグ・プール2は、ドミニカ共和国とキューバの準決勝進出が決定。米国ペトコ・パークで19日、決勝戦進出を懸けてこの2チームが再び対決する。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿