ツマグロゼミは、中国、台湾、八重山諸島に分布し、この宮古島を
北限としている。珍しいセミで市指定の天然記念物に指定されている。
宮古島が北限であるが、宮古島では城辺地区砂川、友利集落の一部と、
上野地区新里集落のイスノキという木に生息している。
羽根の先端部分に暗い色の模様があり、それが名前の由来。
普通のセミは頭を上にして木に止まって鳴いているが、
ツマグロゼミは頭を下にして止まる習性がある。
5月下旬〜6月下旬に発生し、5時半頃〜19時半頃まで「シーッシーッ」と鳴く。
方言で「ヌービスガーラ」または「ヌースピィガーラ」と呼ばれている。
生育木のイスノキが減少傾向にあることから、
1966年に上野村役場により「ツマグロゼミ増殖施設」が新里に建てられ植林や
増殖事業を行なっている。
ツマグロゼミの孵化は減少傾向にあったが、今年は早くも100匹を超える
孵化が確認されたそうだ。この調子で孵化が進めば、今年は1000匹を
超えると予想されている。
梅雨が明けるとクマゼミが一斉にに鳴き出す。
クマゼミの鳴き声は騒音に近い。
増えてほしい種もあれば減ってほしい種もある。
勝手なことを思っている。