南海上には台風の卵がいくつかある。「来ないと困るのも台風」だと、
オジィ漁師がよく言っていた。
沖縄は台風のメッカ!風速50mを超える台風もめずらしくない。
気象庁の資料によると風速が50mになると
「列車が倒れる。たいていの木造家屋が倒れ樹木は根こそぎになる」と
書かれている。実際に経験しないと台風の風の怖さはわからない。
観測史上歴代の台風は1966年、宮古島台風(コラ)の最大瞬間風速85・3m、
2位が1961年の室戸台風で84・5m、
3位は2015年に与那国島を襲った台風21号で81・1m
4位が1968年第三宮古島台風(デラ)で、79・8m。
風速50mを超えると車は空き缶のように転がり、港に積み上げてあるコンテナが
宙を舞い上がる。外を歩くこともできない。
観測史上では1966年のコラ台風の85・3mがトップであるがこのときに
計測された風速計の数字が最大で85mだったそうだ。
本当の風速は確認されていない。
今まで実際に経験した中で最大の台風は2003年の台風14号だった。
歴代では8位となっているが島の電柱は800本以上薙ぎ倒され港に停めてあった
ほとんどの車が海に飛んでいった。記録上910hPa 最大風速55mとなっているが、
航空自衛隊宮古島分屯基地では最大風速86・6mが計測されている。
これも最大記録の数字が最大だったそうだ。
この台風で西平安名崎にあった風力発電が倒壊した。
風力発電は最大120mの風でも耐えられる設計になっている。
55mを超える台風が一番多く記録されているのも宮古島である。
そんな台風でも「来ないと困る」とオジィはいう。