玄関を出ると、あたり一面トンボだらけ。
異常発生のように見えるけれど、これは
「台風がきますよぉ~」とトンボが教えてくれている。
トンボの幼虫を「ヤゴ」というが、沖縄では、
あまり知られていない。
ここ宮古島では川や池がないのでトンボの幼虫である
ヤゴをほとんど見ない。どうやらこのトンボは島の外から
遠くはマリアナ諸島近海の島から飛んできていると
いわれている。
オジィやオバァ、そして老練の漁師たちも
「トンボが低く大量に飛んでいると、台風がくるよ。」
という。実際、台風の前後には異常発生したかのように
トンボだらけになる。
本土では夏になるとオニヤンマのような大きなトンボが
いるが、沖縄のトンボは小さいのが特徴である。
そして赤トンボではなく「ベニトンボ」で、その赤色も
毒々しい。
本土ではほとんど見ることのない「ベッコウトンボ」
という種類も船に飛んでくる。
愛知県の一部地域でも「トンボが家の中に入ると、
台風が来る。」という言い伝えがあるそうだ。おそらく
このトンボもマリアナ近海から台風の風に乗って
やってくるものだろう。
見た目はトンボでトンボではないトンボというのが
沖縄にはいる。
オキナワツノトンボという種類で、一見トンボのようだが、
分類上はまったく異なるグループに属する。
身体は黒色で、羽は褐色。メスは腰部が太く、小太りの
トンボといったところ。
決定的な違いは長いツノがある。世界で沖縄だけに生息して
いる昆虫で、夏になると写真入りで
「オキナワツノトンボ発見」
という記事が毎年出るのが恒例となっている。
おそらく本土でも台風とトンボは深く関係しているので、
都心でトンボが異常発生のように多く見えたら、それは
台風の接近を教えてくれている。
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mama
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