うんたま森のキジムナー

ボトルレター

銚子漁港で水揚げされたサメカレイに手紙が
ひっついていたそうな。手紙は14年前に川崎小学校
から飛ばした風船手紙。そういえば29年前に行なわ
れた海流調査の手紙も見つかったと報道されていた。

今だから話せる話・・・
10年前、海から帰ってくるとビールを飲む。
さんざん飲んだ後にウオッカを飲む癖があった。
ウオッカは三日で1本空けていたのでキッチンには
ウオッカの空き瓶だらけ。ビンの日に捨ててはいたが、
ついつい忘れることが多くなり、貯まっていく
空き瓶を見ているとなんだか捨てるのがもったい
ないように思えてきた。
何かに使えないかと考えていたところ、
ロビンソン.クルーソーの漂流記を思い出した。

どうせ毎日、海に出て行くのだから沖に出た
ついでにボトルレターにして、数十本流してみた。
海上廃棄物として違法になるが、ボトルの中には
私の名前と住所、宮古島の砂、そして流した日を
記してある。海にボトルを流すことは沖合いを走る
小型漁船にとってスクリューを傷つけることもあり
危険なので絶対してはならないことだが、今だ
どこからも返事も苦情も来ないところを
見ると誰も拾ってくれていないのだろう。
もうそろそろハワイかアメリカの西海岸に漂着して
もいい頃なんだけどなぁ~
もし無人島に漂着してSOSを書いたボトルレターを
流しても、あまり役には立ちそうにないという
ことだけはわかった。


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