旧暦の10月に、もう一度、夏が戻ってくる。
沖縄では、「戻り夏」とか「10月夏ガマ」と呼んでいる。
ローソクが消える前にもう一度、最後の炎が大きくなるような、
そんな夏。ベタナギの海が1週間から10日ほど続く事もあるので、
漁師にとっては、魚の値段が暴落する嫌な戻り夏かも知れない。
10月は、「神無月」。全国の神様が出雲大社に集合して会議を
行うと教えられた。地元の神様が出張に出かけるので、神様が
いなくなる。沖縄の暦には旧暦の10月1日に「カママーイ」と
書かれてある。集落をあげて防災に勤める行事でいつも見守っていて
くれる神様がいなくなるので、せめて自分達で出来る事をやろうと
言う意味があるらしい。
宮古島はそのような行事はないが、防災訓練などはなぜか、
この月に行われることが多い。昔々は、宮古島でも「カママーイ」を
行ったそうだが、今は知っている人の方が少ないだろう。
それでも、この月に防災訓練が行われると言うことは
遺伝子の中にそのような記憶が埋め込まれているのかも・・・・
まさか・・・そんなことはないよなぁ～
