旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

美しいチベタン・ターコイズ(ラダッキー・ターコイズ)

2023年09月01日 | チベットもの



ラダックやザンスカールではトレッキングしたり様々な事があったが、
まずはチベタン・ターコイズの話題から書こうかな。

チベット語だと「ユゥ」
ラダックやザンスカールでも同じくユゥと呼ばれる、ターコイズ。

多くはチベットから古くは渡ってきたターコイズだが、
ラダック人も昔から伝世品として愛用しているので、
ラダッキー・ターコイズ(ラダック人のターコイズ)と呼ぶのが正確かな。

因みに、パキスタン直近のモスリム圏として知られるカルギルでも、
チベット仏教を信仰する人々の間でターコイズは愛用されている。

で、そのターコイズ。

今回、約100個、仕入れました。

大中小、様々です。

小売店、一店舗だけで集められれば楽なのだが、
色々な店や業者、
一般人に至るまで
沢山あたり、
選び抜き、集めました。

数百個、数キロ単位で見まくった。

まぁ、もっとお金さえあれば、
全部買ったよね。

これ、本音。

だって、無くなるのが目に見えている物だからね。

少なくとも金額は上がる。
と言うか、既に高くなっている。

コロナ前には、
中国で驚くほどの値段で売買されていたが、
今はどうなのだろうか。

僕が知る限り、ネパール、中国、チベットでは
値段が高くなっている上、数が少なくなっている。

ラダックにおいても、
以前の数倍くらいにはなっている場合もあるし、
一般人に至っては、
「は?まじ?」という位のクレイジーな値段を言われる時もある。

新しいターコイズでさえも、
質の良い石であれば、
結構高い現状なのです。

「あの頃は現実的な値段で手に入れられたのにな〜」と
将来は誰かが言っているかも知れない。

もう言い過ぎだろうから、この辺にしておく。

言葉はあまり必要ないだろう。
幾つか載せておこうかな。



ズドーン。
極大ターコイズ。
トロトロの艶々。
摩耗しまくりである。
何年経過したのであろう。
今回、手にしたターコイズでは最大の大きさ。

ラダック人の一般人の私物から譲り受けたから、
これこそ、ラダッキー・ターコイズであろう。

写真だと大きさや存在感が伝わらないのが悔しい。



スネーク・スキン(蛇柄)と四角型。
どちらも古い。
珍しい。



大きく見えるが、
小粒達。

知らないとあまり理解されないが、
小さくて古いターコイズは貴重。

大きいのは現地でも重宝され着用されるが、
小さいのは基本的には着用されないので、
古くて良いターコイズを見つけるのも大変なんでっせ。

だって想像して欲しい。
チベット仏教圏の人々が首に極小ターコイズをしているのを見た事はあるだろうか。

彼らが着用するのは、
基本はある程度の大きさである。

古く残っている小粒は、
偶然や必然が重なり伝世されているのです。



中粒たち。
一般的には大粒の部類に入るだろう。
どれも質が良い。
一番上と一番下は劇古である。
色も濃く深緑色。

まとめてしまうと一個一個の素晴らしさが伝わらないかも知れないが、
どれも美しいのです。





チャンタン地方からのターコイズ。
紐穴、摩耗しまくり。
大きさも存在感もある。
丸みを帯びたフォルムが美しい。





髑髏型チベタン・ターコイズ。

まるでドクロである。
持ち主も髑髏をイメージしていたのかも知れない。
この類は本当に珍しい。
個人的には初めて見た。
大きさもある。
たぶん100個、見ても見つからないだろう。
数キロ単位でチベタン・ターコイズを持つ友人がコレクションしていた物を譲り受ける。
実は売りたがらなかったのだが、値段提示で即決で下す。


どれも物語のある、
チベタン・ターコイズ(ラダッキー・ターコイズ、ちょっと並列表記するのが面倒くさくなってきた)であるが、
何せ数が多すぎるので一個一個、説明できん。

本来は、
直接見せられれば良いのだが、これはネット上のブログである。

あくまで参考までに見て下さいな。

美しいチベタン・ターコイズ、ラダッキー・ターコイズでした。



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