旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

チベットアンティークの現地買付けツアーをやらないかって話。(日本、狭いぜ。本編)

2018年10月29日 | 日記




前回、前置きを話したが、
その本編。


日本、狭い。


国土とか土地の話じゃないよ。
情報とか価値観のお話でっせ。


何が言いたいかってゆーとさー、
僕が扱う品物に関しても同じで、
主にチベット物なんだけど、
日本での情報なんて、
ほんっとに、ほんっとに、
限られた少量の情報と価値観しかない。

繰り返すよーだが、これ、マジ。

狭い日本で知る事ができる情報や、
目に出来る物は、めっちゃ少ない。

限られた個人の見解の価値観や情報を
妄信的に信じている人も多いと感じる時すらある。

俺も含めて、
日本の何処かの誰かが言っている言葉を
正体不明の「信用」って理由で信じるか、
現地へ自ら行って、
自分の目と耳と五感で感じとって、
「自分の価値観の物差し」をつくるかは
個人の自由だが、

「現地、行っちゃったほーが、いーって」

まぁ、現地仕入れで日本での販売を仕事にしてる俺がこんな事を言うと、
自分の首を絞めるが、
色々現地で見たほーが、みんな楽しいっしょ?


百聞は一見にしかず、
ってゆー言葉があるよーに、
チベット物とか海外物ってさー
現地で見た方が、日本で見たり聞いたりする情報の
100倍、いや、一万倍くらい、
現地の風土も含めての情報量はあると思う。


日本での情報や価値観、物の数が
どれほど少なく、
時には、
偏った価値観がまかり通っているのを痛感するだろう。


でも、個人では行けない様々な事情があったりもすると思う。


そして、
単に突撃しても、
よほど旅慣れているか、
海外での買い物に慣れているか、
現地の情報(←これ大事)や、コネクションがあったり、
時間的な余裕や、強運がないと、
(買い物目的で行くと)
大コケしたり、
思った程の収穫がないのは目に見えてる。

これが現実だと思う。

行け、行け、とは言ってみるものの、
実体験として、
そんなに甘くはないのも事実だ。

失敗する事も含めて経験でっせ、と言いたいので
行け〜とあえて言っている。

が、
まぁ、現実的には仕事や色々な事情を調整しての渡航になると思うので、
そこまで心の余裕を持て、と言っても難しいだろう。


そんな時、ある友人に言われた。


「この際、興味ある人つれて、
あんたが現地買付けツアー主催すれば?」


は?

ワシが?

ツアーを?


ワシ、今まで、多くの大失敗や、
少なく無い労力と時間やお金を
費やしとるんだで。
それを一発のツアーで放出させるんかいな。

それに、ツアーやっちゃたら、ツアー以降、
自分で行ったりするのができちゃうし、
ワシから買わなくなるでしょうが。

そもそも、ワシ、いつも単独渡航やで。
複数人をツアーで連れてくなんてケアできないさかいな。

....という理由で置いておいている。


でも、愛好者や買い手にとっては、
個人で現地へ突撃するより
圧倒的に効率的だろう。


商売としては自分の首は絞めるが、
一方、
狭い日本の限られた情報と価値観だけじゃなく、
現地で、自らの真実を感じてほしい、
とも思う気持ちの狭間で揺れ動く。


どーしたモンかなー


チベット物じゃなくて、
イスタンブール買付けツアーとかなら
何の抵抗もなく、
やれちゃうんだけどね。



気軽に意見くださいな。


kihachijapan@yahoo.co.jp
喜八宛


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