チベットのバター茶碗【ザップ・ポバ】

チベットの伝統的な素材である、
木のコブ部分を用いた【ザップ】を削り出してつくられた器である。

ザップ特有の美しい木目がある。

用途は、バター茶碗またはツァンパ椀を食すために在り、
名前は、【ポバ】という。

チベットの木製バター茶碗を、一括りにザップという場合もあるが、
正確にはザップは、素材そのものを指す。
ザップでない素材を使ったバター茶碗も多くある。

バター茶碗の代表的な形は、
口造りや胴部分に「反り」があったり、銀装飾を施す物であるが、
中には、何もしていない素朴な姿の物もある。

使い込まれた古さが愛おしい。


「民藝」という言葉は、安易に使いたくはないが、
意図するかどうかは置いておいて、
民藝という価値観、を感じさせるのである。


チベットの古いバター茶碗
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