goo blog サービス終了のお知らせ 

旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

トルコのピスタチオのお菓子「バクラヴァ」

2021年12月21日 | グルメ



トルコのデザート、お菓子のお話でござる。

日本でトルコのデザートと言えば、
若干の知名度があるトルコ・アイスぐらいかもしれない。

しかし、トルコはデザート大国なのです。

トルコ人、甘いもの大好き。
多種多様のデザートが沢山ある。

そんな種類が多いトルコのデザートの中でも、
僕が一押ししてるのが、ピスタチオのデザート。

名前は「バクラヴァ(ヴァクラヴァまたはバクラバ)」

バクラヴァというのは、
シロップが付いたパイの層にピスタチオが挟まったデザート。
ピスタチオのミルフィーユかな。

現地で一般的にはバクラヴァと言うと、
正方形状のバクラヴァを指すが、
正方形だけではなく、色々な形状のバクラヴァがある。

また、ピスタチオ以外のアーモンド等を使ったバクラヴァもあるのだが、
トルコ人の友達たちは、それらはバクラヴァとは呼んでいなかった
(たぶん正式名称があるのかもしれんが分からぬ)



手前の正方形状のバクラヴァが最も広く知られたバクラヴァ。
緑色に見える部分がピスタチオ。
粒の大きさが店によって異なり、粒が大きい程食べ応えがあるので僕個人的には粒が大きい方が好き。
上部はパリっとした風味が良いパイで下はシロップに浸けられ甘く柔らかいパイ。

バクラヴァはトルコでのみではなく周囲の国々でも存在するのだが、
歴史的にみると古くはオスマン帝国時代からのデザートらしいので、
トルコの伝統的なお菓子と言っても間違いではないだろう。

バクラヴァの歴史とか(ウィキペディア)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A1



バクラヴァには色々な形状がある。

上記写真は本場ガズィアンテプのバクラヴァ専門店。
見るからに美味しそうだ。
イスタンブールとか他の街だとあんま美味しくない店もある。

イスタンブールでバクラヴァはカフェなら何処にでもあるかと言うと、
そうではなく、
ヴァクラヴァ専門店やお菓子専門店があるので、そこで食べる。
または、伝統的レストランや高級レストランなどでも食後に注文できるとこもある。



イスタンブールのデザート・カフェ。
色々食べたが、バクラヴァはイスタンブールではこの店が美味しい。
いつも地元民で賑わっている人気店。
カラキョイのフェリー港の近く。



並べられたバクラヴァ各種。
写真では映ってないが、多種多様のバクラヴァなどの焼き菓子類がショーケースに並んでいる。
個数単位で注文できて、支払カウンターで支払ってから受け取ったレシートと交換するシステム。

そのバクラヴァ、イスタンブールでも目にするが、
本場はトルコ南東部ガズィアンテプ(ガジアンテップ)。

行ってみましたよ、ガジィアンテプ。
シリア国境の近くですね。

ピスタチオの産地でもある。

仕事のついでだったが、
本場のバクラヴァを食べたいという思いもあった。

正直、イスタンブールでのバクラヴァと大差ないだろうと
高をくくっていた。

しかし、実際に本場で食べてみたら、
全く違う程に美味くて驚く。

ピスタチオ系の甘いもの好きならば、ガズィアンテプに行くべきである。
因に、ガズィアンテプは一般的には英語はほぼ通じない。
イスタンブールから離れた地で地理的に近いシリアのアレッポ的な雰囲気もある。




ガズィアンテプのバクラヴァ専門店。
街中には沢山のバクラヴァ専門店がある。
一瞬、輪切りオレンジかと思う、ドーンと掲げられた大型の看板もバクラヴァ。
このセンスはなかなかだ。



色々な形状があるバクラヴァだが、
僕が好きなのは円筒状か丸形に包まれたバクラヴァ。
正式名称は知らんが、これが一番ピスタチオをがっつり味わえるので好き。

初めてのバクラヴァは、美味しい店で食べるべきである。
ガズィアンテプならば何処の店でも極めて美味しいが、
他の街だとピスタチオの品質がイマイチな場合もあり感動は薄れるだろう。



ぎっちぎっちにタップリとピスタチオが入っている。
本場なだけあって、ピスタチオが新鮮で風味も良く味も濃い。
ピスタチオの量と質がイスタンブールで食べるバクラヴァと違う。

最初にガズィアンテプで食べた時、こんなにも違うのかと思ったくらいである。
(イスタンブールでもガズィアンテプの老舗バクラヴァ専門店のバクラヴァを出すレストランがあるようだが、
そこでは食べてないので分からないけど)



溢れ出るピスタチオ。

惜しげも無く、大量の新鮮で高品質なピスタチオが味わえる。
日本でもバクラヴァは食べられると思うが、味はどうなのかしら。




ガズィアンテプの市場にはピスタチオが量り売りで売られている。
品質?か種類?によって値段が異なるようだ。




ガズィアンテプの老舗レストランで食後にバクラヴァを頼んだら、
正方形状の伝統的なバクラヴァが出て来た。

この正方形状のバクラヴァはイスタンブールの評判の良い店で食べるのとあまり大差は感じない。
とは言え、かなりレベルの高い美味しさがある。
やはり、ピスタチオの量と質によって美味しさが左右されると思うので、
ピスタチオの量が多い形状のバクラヴァを食べると差が分かりやすいかもしれない。

尚、伝統的デザートかどうか不明だが、
トルコには正方形状のバクラヴァにそっくりなデザートもあって、
甘い牛乳ベースのソースをたっぷりと浸したパイ生地にカカオ等を挟んでいるが、
それは正式にはバクラヴァではないらしい。
デザート屋で置いてある店もあるが、これも凄く美味しい。


あ〜
美味しいバクラヴァを食べたい。


以上
トルコのお菓子「バクラヴァ」でした。


おまけ



トルコでピスタチオのデザートはバクラヴァだけではなく、
もちろん、ピスタチオ味のアイスもあるが、
この、パイ生地の上にピスタチオの粉をかけたお菓子もガズィアンテプで有名。
名前はカトメル?だっけな。
薄い生地の中にカスタードのようなクリームが入っている。
これも美味いのだ。



コメント

美味いジョージア(グルジア料理)のグルメ

2019年12月11日 | グルメ



ジョージア(旧グルジア)料理は美味い。

美味い、
美味い、
とは聞いていたが、
実際に現地で食べてみると、
確かに美味い。

しかーし、
あまりにもハードルを上げすぎていたからなのか、
あれ?すごく美味いけど、
もっとだと思った、と思えてしまった。

ともあれ、
ジョージア料理はワインによく合う。

ワイン発祥の国と言われるジョージア。

ワインも激安であり、
スーパーだとボトル一本(100円だっけな?)もあれば買えるし、
週末は予約しないと難しい人気のレストランでも
一番高いボトルワインで3000円程だ。

もちろん、
上を見ればキリがないとは思うが、
総じて安い。

そしてワインの味は非常に良い。
軽く飲む程度でも美味いワインが出てくる。
総じてレベルがかなり高いと思える。

個人的には料理の美味しさもそうだが、
ワインのレベルの高さに驚いた。

料理も安い。

ボリュームと味に比べ、値段を見ると、
かなりの価値はある。




煮込み料理
シチューかな。
オーストリという名らしい。
食べ馴染んだ味という感じで、全く抵抗無く食べられる。
上に乗ったハーブは、コリアンダー。




ハチャプリ
真ん中にチーズと半熟卵。
かき混ぜて食べる。
写真では伝わらないが、巨大でこれだけでも満腹になるほど。
僕はめちゃくちゃ好きだ。
街中のテイクアウトのパン屋でもハチャプリは売っているが、
レストランで食べた方が圧倒的に美味い。




ヒンカリ。
例えるなら、小籠包かな。
店によっては肉の種類が選べる。
スパイスの味付け。
食べると肉汁が吹き出すのがタマラン。
小振りかと思いきや、これも結構な大きさがある。
小籠包感覚で女性一人で10個とか頼んじゃうと大変な事になるだろう。




よく覚えていない牛肉料理。
薄味の味付けで肉も思ったより柔らかく美味かった。
ざくろの実がアクセント。
ワインに良く合った。




シュクメルリ。
これも美味かった。
グリル・チキンに
ニンニクとスパイス、コリアンダーの味付けのホワイト・ソース。
評判の店、シャビ・ロミにて食べる。
この店、辺鄙な住宅街にあったが、サービスや味の質ともに良い店だった。
シュクメルリは店に寄って味付けが結構違うらしい。



ジョージア料理は美味いが、
毎日食べると、
物足りなくなるのを感じた。

なぜだろう?

比べる事はしたくないが、
冷静に考えると、
お隣の国トルコのトルコ料理の方が
レパートリーが圧倒的に豊富である。

流石に世界三大料理である。

和食にしたって、
出汁にも種類があり、
煮る、焼く、蒸す、生、など食べ方、香り、見た目、も
改めて考えると、すごい多彩だ。

イタリア料理、フレンチ、中華、和食、インドのカレーなど、
「食べる」ということに
「異常な執着心」とも思える「狂気性」を感じる時もあるが、
ジョージア料理には、そういた狂気性は感じず、
ほっこりとする感じである。

最も、
日本を知らない外国人が和食というと、
スシか、
テンプラしか、
思い浮かべないのと同じで
短期だけの滞在で一概にジョージア料理を語れないのは
間違いないだろう。
僕がまだ知らない家庭料理とかも数多くあるだろうし。

また、
基本、駅周辺に飲食店は集中していて、
ワインバーはそこらへんに沢山あるが、
観光客向けのレストラン以外で、
地元民向けの飲食店となると、
ザ・レストラン、という感じになって、
日常気軽に入れる大衆食堂、トルコで言う所のロカンタ、の様な立ち位置の飲食店は
思ったより数が少ないように感じるのは
気のせいだろうか?


で、
僕、思うのだ。

結果、
和食って凄い。

日本にいると
あんま意識しないかもしれないが
世界に出てみると、
改めて凄い高いレベルなんだねー、
と感じるのでした。




コメント