真剣道外伝★無端晟輝の残日録

真剣道・基道館宗師範の残しておくべき余談集

君たち、私が苦手だろう

2019年09月24日 | 目先を変えてもええやんか!

貴殿らが、B層であっても一向にかまわない。

ユーチューブでは私の映像は圧倒的にNGが多い。

 

ところで、なんで、私の波長が嫌いなんだろうか?

理由は簡単、貴殿らの覚悟が浅いためだ。ついてこられないのが実情だろう。

 

10年以上前、和泉市鶴山台の「無端塾」稽古に向かう途中、横断歩道で人だかりがしている。

見ると人が倒れているではないか。

 

ハザードを出して、傾斜のきつい坂道に車を止めた。

近寄ると、老婆が倒れていた。

頭から血が流れ、口からも血が流れていた。

 

死んでいる、と見えた。

 

周りを取り囲んでいる人にこういった。

「救急救命員です、道を開けてくください」

 

そういう資格を取ったとき、こういう状況になったら死力を尽くすと自分に誓っていた。

死んでいる人に近づき、その口に自分の口を合わす。知らない人だ。

 

そのころの私は衣料品販売会社数社のオーナー兼グループリーダーだったから、30万円ほどのスーツを着ていた、仕事だから仕方ない。

上着だけ脱いで人工呼吸と心臓圧迫を始めた。

 

始めると、救急のプロが来るまでやめることはできない。

その15分の長かったこと、

群衆は、眺めているだけ。

 

ズボンもワイシャツもネクタイも血でドロドロ。

ただ、血に染まった私の手にペットボトルの水を流してくれた人はいた。

 

そんな覚悟があるかどうか?

 

老婆の死んだ原因となった「病気:気」は彼女の血とともに私の口に入りひと月は気分が悪かった。半年は体調が悪かった。

 


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