貴殿らが、B層であっても一向にかまわない。
ユーチューブでは私の映像は圧倒的にNGが多い。
ところで、なんで、私の波長が嫌いなんだろうか?
理由は簡単、貴殿らの覚悟が浅いためだ。ついてこられないのが実情だろう。
10年以上前、和泉市鶴山台の「無端塾」稽古に向かう途中、横断歩道で人だかりがしている。
見ると人が倒れているではないか。
ハザードを出して、傾斜のきつい坂道に車を止めた。
近寄ると、老婆が倒れていた。
頭から血が流れ、口からも血が流れていた。
死んでいる、と見えた。
周りを取り囲んでいる人にこういった。
「救急救命員です、道を開けてくください」
そういう資格を取ったとき、こういう状況になったら死力を尽くすと自分に誓っていた。
死んでいる人に近づき、その口に自分の口を合わす。知らない人だ。
そのころの私は衣料品販売会社数社のオーナー兼グループリーダーだったから、30万円ほどのスーツを着ていた、仕事だから仕方ない。
上着だけ脱いで人工呼吸と心臓圧迫を始めた。
始めると、救急のプロが来るまでやめることはできない。
その15分の長かったこと、
群衆は、眺めているだけ。
ズボンもワイシャツもネクタイも血でドロドロ。
ただ、血に染まった私の手にペットボトルの水を流してくれた人はいた。
そんな覚悟があるかどうか?
老婆の死んだ原因となった「病気:気」は彼女の血とともに私の口に入りひと月は気分が悪かった。半年は体調が悪かった。
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