透明な人

　ＷＯＷＯＷで録画した「セイジ」「蛇の人」を見ました。

　「セイジ」

　ちょっと「ＣＵＴ」の秀二に見た目近いけど、

　秀二よりも世間を見通していて、

　世間の考えと、物事の正解・最短距離とのズレを知ってる人。

　未来君よかったなあ。

　伊勢谷監督がああいう作風なのは正直意外だった。

　好き嫌い分かれそうだけど、

　単館系映画好きな人向けかも。


　「蛇の人」

　面白かった。女性の脚本なのは納得。

　浦沢直樹の「ＭＯＮＳＴＥＲ」も悪魔的な人間の魅力を描いているけど、

　今西のは悪意でも善意でもなくて。

　ある種の天才というか。

　それはヨハンもそうかもしれないけど。

　構成のしっかり効いた物語であり、人物像がリアルであり、

　って言おうとすればするほど本質からずれていく。

　面白いものって、面白いというしかないんだ。

　

　

　

　

　
　
　

偽装編

　前の放送も見たし録画でも見てるんだけど、

　何回見ても辛いなあ。

　高山が内通者だとわかっても我慢して

　先に自分の身分を元に戻してもらって、

　それを他の人に証明してから・・って考えたけど、

　高山は頭いいからすり抜けちゃうんだろうな。

　
　お天道様に恥じないやり方を貫いた純と、

　手段を選ばない高山。

　善人の道を歩みたいと言った後で、兄弟分の境の手段の選ばなさを

　目の当たりにして。


　救われない死を迎えた純と、

　どこまでも堕ちていく高山。

　辛いけど、これを生ぬるいハッピーエンドにしてたら

　ここまで心に残らなかったろうな。

　この容赦の無さに、制作側の覚悟が見える気がする。

　

明日から

　wowowで西島さん特集始まる。

　セイジや蛇の人も放映するのがうれしい。

　リアルタイムで見れないから録画しなきゃ。

　ダブルフェイスもCMなしで録画できる。

　電車男はCSで始まってて敦史くん可愛さ満載。

　トオルさんの推定有罪も来週からだっけ。

　楽しみ楽しみ。

凱旋ＳＰ

　将軍ＳＰ。連ドラ終了の半年後に制作されてたんですね。

　物語は時間無かったんだろうなっていう雰囲気が出てました。

　脚本の後藤さんも、本当はもっと練りたかったんじゃないのかな。

　白鳥さんと速水先生の医大時代の過去とかも出てて、

　連ドラ見てた人には色々楽しいかな。


　特典映像のインタビューは役者さんたちの素が見えて。

　敦史くんはしっかりしてる。トオルさんは誠実で、ちょっと人見知り？

　チームジェネラルの面々は仲よさそう。

　ＴＫＯの木下さん、白石さん筆頭にいじられまくり。

　クランクアップで西島さんが加藤さん白石さん両名に

　キャンディーブーケ贈呈するところ、素敵だった。

　
　

空の羊

　新春向田邦子ドラマ、久世光彦演出。

　戦前～戦後の時代。田中裕子と小林薫。

　お母さんが加藤春子で、三～四人姉妹の家族の物語。

　女正月の１月１５日前後で放映されてたシリーズは、

　昭和生まれの方なら記憶にあるかも。

　子供心に素敵だなって思いながら毎年見てました。
　
　
　『空の羊』も、その一作。

　やっと通して録画を見ました。

　西島さんが長髪で端役の頃なので制作は９０年代前半頃？

　出版社勤めの次女と付き合ってる小説家志望の男。

　殆んど顔の出ない役だけど、兵児帯にだらしない着物が

　らしくてよかった。

　
　今の西島さんなら、向田邦子の短編に出てくる男が似合いそう。

　電車の路線（駅？）を言っていく男の役とか。