大河。先を見て、一刻も早くより良い方向に向かいたいのに。
せっかく江戸から学んできた西洋砲術も蘭学も許可が下りなくて、
歯がゆい思いをしてる覚馬兄さん。
何かの決まりをずっと守ってきた人々にそれを変えさせるには、
その人たちの面子を保つやり方が必要で、
その人たちの自尊心を擽るような物言いで上へ意見を通すやり方もある。
でも覚馬兄さんにはそんなのは似合わない。
槍の勝負のときも、銃が腰抜けの使うものって言われたのが
相当頭に来たんでしょう。
自分が会津で学んだ武術を身に着けて、鍛錬を積んた上で
銃が優れていることを証明するために、ああいう勝負を挑んだ。
銃を馬鹿にした相手も、覚馬兄さんの体と槍の技術を見たとき、
しまったって後悔したんじゃないのかな。
自分じゃ敵わないって。
藩を捨ててまで自分に尽くすために会津に来た尚之助を
使うことができない苛立ち、道理の通らない腹立ち。
現代でも感じるリアルな焦燥。
八重ちゃんが初めての実弾で的に命中というのは、
才能だけでは無理だろうから、ゲベール銃の性能もすごいんだね。
歴史オンチが見てるから変な解釈あるかもしれないけれど、
大河面白い。でも来週の兄様の婚礼は少し切ないなあ。