画像と文は関連がありません。
パース(完成予想図作成)の仕事をしていたときのものです。
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百科辞典で音楽鑑賞⁉
中学2年の夏休み、宿題か自由課題か忘れたが、音楽鑑賞をテーマにレポートを書いて提出した。
しかもクラシック鑑賞と題して。
ラジオもレコードプレーヤーも無いのに!!!
どうやって⁉
そこで登場したのが百科事典。
当時小学館から出版された、それなりに立派な百科事典が我が家にあった。
父親が職場に売りに来たのを買ったらしい。
経済的な余裕などないのに、断れないお人好しの性格だったため契約してしまったらしい。
堅実な母とはきっと知らないところで揉めたに違いない。
その百科事典、音楽鑑賞と言う形で私には非常に役に立ったので、百科事典様様と言いたい。
「父よ、ありがとう」「母よ、ごめん」
モーツァルト、ベートーベン、シューベルト等々、思いつくまま調べて不自然にならないように何回も読んでは、適当に抜粋してまとめた。
それなりの鑑賞記録が出来上がり、我ながら上手くまとめたなと完成の喜びに充実感さえあった。
そして休み明け大真面目に提出した。
結果、何事もなくむしろ評価も良かったような……^^;
あの時の音楽の先生、女性の先生ごめんなさい。
「私は大嘘つきでした」これって法律的に何か罪になるのかな?
だとしても、もう時効だよね。
充実した夏休みだったなぁ。
その次の年に、小型のステレオを買ってくれて、レコードの音楽、ラジオから聞こえる音楽を聞きながら、百科事典で音楽鑑賞したように実際の音楽を聞いてレポートを書くのは、かえって難しかったのではと、しみじみ思ったものだ。
むしろ不可能なことだったように感じる。
今は更に無理な事だ。
懐かしく思い出して笑える。
今が一番。ありがとう。