ちいさなさえずり

柏崎と刈羽の現在の鳥を柏崎の人が柏崎から発信していく。

ウ ソ

2018-06-09 05:31:47 | 鳥多与里

 スズメ目 アトリ科 Pyrrhula pyrrhula

 

  “フィッ  フィッ“、と口笛に聞こえる鳴き声が冬の野山から聞こえてくることがあります。その鳴き声が開けた、葉の落ちた広葉樹の小さな林の枝先から聞こえていたら、その小鳥が、柏崎では冬鳥のウソです。同じく冬鳥のベニマシコも、似たような口笛音を出します。ベニマシコは、ウソより小さな少し尾の長い小鳥です。ウソが樹木の枝先が好きなのに対し、ベニマシコ草地が大好きです。葉のない広葉樹の枝先に数羽で群れていることの多いウソは、樹の芽を食べることができます。冬の雪具期でも冬を過ごせるのです。一方、雪で草原見えなくなると、ベニマシコは草地を求めて、柏崎を離れます。

 ウソは、サクラの木の芽も食べます。かつては、桜の芽を食べるということで、人に毛嫌いされていたこともあります。春、花見を楽しみにしていた多くの人の期待を裏切るわけですから、怒られても仕方ないです。その頃は、ウソも数が多く、まとまって大量の食害を行いました。目の敵にされたことから、マスコミにその食害を取り上げられたこともあります。   

 今から数10年前のことです。11月の末に、柏崎小学校で3日間産業祭が行われていました。この名称も期間も、記憶を頼りに書いていますので、間違っていたら申し訳ありません。この行事は、柏崎刈羽のその年の工業や農業の出来高実績を披露するもので、優秀者には表彰もあったと思います。野菜や農業機械などが、各教室や講堂、体育館などに並んでいたと思います。ここに輸出用に飼育されていたカナリアが出展されていました。それに混じり、野鳥も出典されていました。ウグイス、ホオジロ、メジロ、シジュウカラなどが竹製の鳥かごの中にいました。そして、このウソもいたことを覚えています。色の赤いウソをアカウソと表示してありましたが、それはウソの雄だったと思います。未だ、野鳥が売買され、多くの方が家で飼っていた時代です。現在は、野鳥も減り、捕獲、売買、飼育のできない時代です。野鳥は、野にあって見るものと、再認識したいです。

 

 (写真は総て、(2016.12.26))

 

 

 


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