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門掛けのもみじ舞い散る冬支度

我が身に旅立ちの支度を教えているようで、寂しい景色です。
振り返ればいろんなことがありました。

少子化で 日本沈没 ほんとかえ

2018-05-15 12:50:48 | seiji
<自民党の加藤寛治衆院議員(長崎2区、当選3回)は
結婚披露宴に出席した際は
「必ず3人以上の子どもを産み育てていただきたい」
と呼び掛けていることを紹介した。

他の出席者から「セクハラと言われる」との指摘が出ていたが、
加藤氏は会合後、記者団に発言を撤回しない考えを示した。

 加藤氏は会合の席上、披露宴では若い女性に対し、
「結婚しなければ子どもが生まれないから、
ひとさまの子どもの税金で(運営される)
老人ホームに行くことになる」と説いていることも明らかにした

★この短絡なる独断と偏見は喧々諤々検証し是非を問いたい。

果たして子供さえ産めば日本は浮上出来るのか?

子供一人に、幼稚園から大学まで、国費を膨大援助して育て、
トータルで収支を計ったら、働いて実質ペイ出来てるか?

全員働けば可能性があっても、お釈迦の役立たずが多数出来るのも
目を背けパスしてはいないか?
大学出しても、3か月で俺様には合わないんだと辞め、
企業も打撃を受けている。
本人もそんな自分専用の願ったり適ったりのお膳立てし、
迎える企業は無いから、行き着く先はパ~ト、パラサイト
親は自分の人生はボロボロ、年金まで喰われている。
地球的に視れば、多すぎて人間に壊されている。
アフリカ人の何十倍も資源を費やしてる日本人に反省はないのか。

将来は、弁護士や、税理士、会計士等知能職種は
AIにとって代わられ、路頭に迷うとの診断も出ている。
工場の仕事もロボットが深夜でも文句言わず、電灯も要らない。

将来何になりたいか 希望に添って少年から勉学しようにも
介護ぐらいしかない。高給取って、税金たっぷり納め自分の老後も
それは絵に描いた餅。

おひとりさまをむげにけなしてるけど、
控除なく身に余る税金を払って子供養ってるのはむしろ独身者だ。
あれもだめ、これもでは、まあばくちうちで大儲けし、
格差の上で贅沢夢見るしかない。

そもそも論でいえば、子供を将来自分の老後の為に産めよ増やせよ
そんな利用する勝手思想で、子供の幸せは構築出来ない。
子供は愛の結晶で、無償の愛で育てる決意のない者が、親になっても
なんで生んだ、頼みもしないのに、子が荒れ捻くれるのは必至。

凍った荒土に植えても飢えるだけで、芽は育たない。

議員様もえばってるけど、税金バク食いを精査すれば
結構お釈迦も居て無駄の象徴になっている。
国会議員のこんな浅墓な知恵に任されるか。
もう国会議員もAIに変え、
要らないのではないか。

代議士は AIに替え 無駄はぶけ



ミーツーで 元を正さず 吠えるひと(野党議員)

2018-04-25 09:28:45 | seiji
セクハラは確かに悪い。
これは無くさなければいけないのは衆知のとおり同感である。

しかしその根っこ日本の古い伝統歴史に起因していることを
スキップして、だた、一財務次官、大臣を罷免し
一件落着出来る軽い問題ではない。

万世一系の男性天皇を維持する為に、最高38人妾がいた。
今は皇后さまお一人でも、天皇は男性しかなれないとは。

欧州王国では、男女の差別なく、第一子が王様になれる。
エリザベス女王然り。
相撲では土俵に女性を上げてはならない。
相撲協会は必至で伝統だと守っている。
神様が穢れると本当に怒ているのか。
女性から相撲取りも生まれているのに。
女性蔑視をかわした苦しい方便は明らか。

そこにこそ女性が一丸となって集中砲火を浴びせるべきである。

方向性を狂わせ、怒る標的が違っていて滑稽に視えてならない。
怒ってるその根底にあるマグマは倒閣にあるのは見え見えだが、
それも国会議員なら、国民がこぞっていいと唸る
法案を考え提示し勝負しないのか。

ローマーは一日にしてならず

ミーツーで騒いで、国会空転させた、安っぽい議員を選んだ
国民は反省して、こんな議員は木から落とし、
セクハラが男女同等に立脚した撲滅に力を注ぎ、
根本から改善出来る議員を次は本気で選ぶよう願ってやまない。



くのいちが 首した次官 あっぱれか

2018-04-21 09:29:26 | seiji
落ちた落したやんやの大喝采。
週刊誌は売上倍増ウヒヒヒ 笑がとまらない。
それに便乗した野党国会議員も
重要法案審議拒否、
世界動転の緊急時に政治空白なんのその
あっそう大臣も落とせと騒いでいる。

朝日TVは抗議文を財務省に突き付け
どうだ参ったか。
巧くいったとほくそ笑んでいる。

確かに脇が甘く次官にも、隙があった。
だが飲み屋さんでの会話が録音されていたなんて
普通思わないだろう。
5・6回セクハラの言葉を浴びたと、
悪行を暴露したのに ん?
自分もその強調こそが返って罠に嵌っている。

人の人生を真っ逆さまに突き落とし
平気でそれをメシの種にしている
週刊誌様に売り込むほどの大勇断がある者が、
なぜ一回目にぴしっと本人に
面と向かって優しく諭さないないのか。
女性対等に自分から差別し引いている。
もっと一段上の愛に包んで、
矯正する方法もあったはず。
悪者だと決めつけ、首なる成り行きを仕掛け
当然だとの思考には付いていけない。
ウインウインの解決法はあったのをスキップし、
耐えたのはエスカレートさせ
最後にバーまで行って酔ってる相手に1対1で
更に助長させた言葉を効果的に自分の音声は切った
被害者の涙物語は提灯ついて万巻となった。

流石、あさひさんも、最も効果的な場面を待って、
総理・トランプ会談で支持率UPに冷水掛けるのは
今しかない。
前日の夜中12時に会見を開き、
明日のニュース席巻を目論み、安倍総理のニュースを
煙に巻くための作戦は、見事的中した。

韓国の従軍婦慰安婦では散々落とされた
リベンジでもっとらしい筋書
はやがて真実が霧の中から浮かび上がってくるだろう。





総理より 詐欺師信じて 野党吠え

2018-03-24 15:40:17 | seiji
天に唾し、国民の生死に掛かっている北朝鮮問題を
放置し、最優先順位を安倍政権打倒に的を絞った。

核攻撃で日本沈没が現実味を帯びる今、
この危機をノー天気に過ごすボンクラ
夜盗が代わって乗り切れるか?
わしらにやらしたら、全て一発解決だあと豪語した
民主党の政治で何もできなかった失望の元、同じ徹を踏み
任したら、日本崩壊だ。

嘘の中から真実を探り当てる愚かさを国会議員がするとは
不見識も甚だしい。信が無ければ真も無い。
ひとつでも嘘があってはならないのが、政治の世界なのに、
こんな了見だから、不信の元凶が分からず、支持率は
低飛行が続いている。

日本歴史に類を見ない極悪詐欺師に
三顧の礼を以て代議士が接見すれば、思う壺。
尊大になって、逆忖度で望み通りの答えが返ってくることは、
誰でもでも分かる。
それを鬼の首取ったようにはしゃぎ、
塀の中で言ったことが本当だと喧伝しても、
真実だと説得力があると思うのは、野党議員だけ。
ドンキホーテの水車攻撃喜劇を観るのはもうご勘弁を。

こんな話は外国記者が世界に発信したら、
恥ずかしくて海外は面をしなければ歩けない。

国会は先ず国民の生命を護ることを
最優先に審議・行動することが、
膨大な予算を食っている贖罪として反省し、
価値観を高める唯一の方法ではないか。




眼が点に 先進飛びつき 袈裟懸か

2018-02-21 13:42:16 | seiji
或る大学病院長のHPで高らかに吹いた喇叭は
心の琴線を激しく揺さぶった。
患者さんとともに、そしてご家族と一緒に、
「患者さんの笑顔を取り戻す」ため、
職員一同これからも一層努めてまいります。

日大に似て、いずくも同じ秋の夕暮

最終章が楽しければ、全ての労苦が吹っ飛び、
最も望んでいた人生の終活になる。
そして遂に念願の救世主
”患者の為を最優先”正に理想の病院に辿りついたのでした。
その理念はあらゆる点に於いて、求心力を遺憾なく発揮した、
吸い寄せられる魔力を持った美麗美句が並び感動しました。
ちなみに

内科(循環・呼吸・老年病内科)
内科に所属する担当医が一体となって、診療と研究に取り組みます。
リウマチ・膠原病、血液、糖尿病・内分泌、消化器、循環器、
老年病について内科に所属する専門医が
一体となって診療と研究にあたっています。
早期診断、それに基づく標準的治療、
そして最先端の治療からリハビリテーション、
温泉療法にいたるまで、さまざまなオプションを
備えた医療を提供します。

内科(循環・呼吸・老年病専門診療科)では、
循環器疾患(心臓・血管疾患)、
呼吸器疾患(気管支・肺疾患、睡眠時無呼吸)、
慢性疼痛性疾患(主として線維筋痛症)、
骨粗しょう症の診療を行っています。
これらの疾患のベースになる
生活習慣病(高血圧・高脂血症)の診療も合わせて行う他、
「物忘れ」や「手が震える」などの相談も受け付けています。

高齢の悩みの全てを網羅し、何よりも先進医療によって、
ああ長生きしてよかった!
これは一般病院では望むべくもない刻一刻変わる治療最新改革の
高いハードルをクリアーした、夢の実現であり、藁をも掴みたい
患者の心理をわしづかみされ、
是非転院したいと願うのは、分不相応な誤解だったのか。

先日、早起きして通院した結果は、
ケンモホロロでシャッターアウト。
重大なストレスを頂戴して、
シェーグレンが再発、目が痛くなり寝込んでいます。

★目下最大の悩みは、骨粗鬆症で、
現在値がどうなっているのか
老年治療に当院の熱い取り組みに感動し、最終章を
コケて寝たきりにならないよう、順次検査の上
治療を受けたいと切実に希望して伺いました。
宜しくお願い申し上げます。
答えは担当医師ではなく難病担当にスイッチされ、
上から目線で、あなたみたいな人が大勢来て困るのよ。
現在通っている個人病院にそのままかかっていなさい。
だったらこっちの水は甘いぞは何だったのか。
高らかに完璧対応を謳った看板を
そのまんま受け取るのは馬鹿正直の阿呆のすること。
医療にも厳然とした利権温床の
格差拡大があることぐらい常識でしょうが、、、


高齢者の視野の狭い馬鹿にも分かるまで
優しく説明は出来ないのか。

誰が為に鐘は鳴る 魚心あれば水心

厚生省が掲げる
病院は何処にでも掛かれる公平公表は、
真っ黒な嘘 を見抜けなかった。
言ったことに責任持たないで平気。
実体は切り捨ての現実があった。

御立派な理念は、厚生省の査定に於ける
高い国費給付を受ける為の老人担保で利用した
お飾り文書でまんまと満額受給。
それを検証するのは、
実際に通院した患者しか出来ないではないか。
厚生省には出来ないで
血税原資の国費投入し、
後は野となれ山となれ

だがね、一旦困窮すれば、医大のように
かんか~ん優先入院ありは医大裏入学で垣間見えた。

涙で読んだ「楢山節考}深沢七郎著のように
新しい命の為に高齢者延命は絶望も喜んで従い納得する。
正直に、心底思っている理念表示だったならば
病を忍て行き、寝た子を起こし泣かされ
痛い目に遭うストレス災難もなかったものを。

巧言令色少なきかな仁 嘘が加味は最悪だ。
医から仁を取ったら何が残る 信無くして立たず

ふるい分け 医と官からみ パワハラか


再会を 固く誓った 友いずこ

2018-01-06 15:07:46 | seiji
4年経ったらまた逢いましょう
オリンピックの顔と顔
トトントトトント顔と顔(^^♪

そんな悠長な雰囲気ではなかった。
みんな蜘蛛の子を散らすように
祖国にに向って引揚げる不安の中で、
目的地の住所を書いて、交換し
きっと会おうと誓い合った。
日出小学校を追われ最後の授業を終えた
教室は暗く不安に満ち満ちていた。

そんな不安は的中し、
住所が確認出来た同級生は十指に満たない。
希望の落ち着くべき住所は多分削除されたのだろう。
毎回の同窓会となれば出席者は五指に満たなかった。
五年生で卒業生ではなかったので仕方ないか。

出席した同級生は絞り出すように親戚を頼って行ったら、
お前らに呑ます水さえ一杯もない
と門前払いされたとか。

しかし、同窓会に出席した人達は、
当時も大連に何度も行き恩返ししていた
長野県会議員の日出小学校同窓会長はじめ、
みな成功を収めて社会に貢献しているのが
せめてもの慰めだった。

しかし、数十人も居た
犬年の友は何処で何しているのだろう。
犬も歩けば棒に当たる。
棒に叩かれてキャンキャン鳴いて
追われていたのではだろうか?

平均寿命の過ぎた昨今、
同級生の一生が幸せだったと
総括出来ることを祈るや切。


花の宴 月観て想う 別府会

2018-01-05 12:49:22 | seiji
熱烈フアンのフオレスタが日本各地で公演し、
いよいよ故郷に帰って参りました ん?
大分市いいちこ文化会館での
公演キャッチフレーズにビビットきた。

故郷とは荒城の月を作曲した滝廉太郎が生まれた、
大分県竹田市を指しているのでは。

実は同じ思いで、今は去ること幾年かに
大連日の出小学校同窓会を開催した
別府ホテル白菊で歌っていた。

残念ながら、日出同窓会も時の移ろいと共に
寄る年波には勝てず、数年前解散した。
みんなで月に届けと高くより高く一斉合唱した
 荒城の月♪
だが、詩 そのままの運命を辿って、、、

春高楼の 花の宴 巡る盃 影さして
千代の松が枝 分け出でし 昔の光 今いずこ

秋陣営の 霜の色 鳴きゆく雁の 数見せて
植うる剣に 照り沿いし 昔の光 今いずこ

今荒城の 夜半の月 変わらぬ光 誰がためぞ
垣に残るは ただ葛 松に歌うは ただ嵐

天上影は 変わらねど 栄枯は移る 世の姿
映さんとてか 今も尚 ああ荒城の 夜半の月



同窓会 日いずる国で 日出小

2018-01-04 17:38:22 | seiji
大連日出小学校・昔の名前で出ています。
京都・静岡や日本各地で催された同窓会。
遂に白羽の矢がおおいたた大分に当たった。

開催推進の為、数回会合をもった。

トルストイの有名小説の冒頭に、幸福な家庭は一様にうなずける。
しかるに、不幸な家庭は、それぞれに深い趣がある。
たしかこんな意味深な滑り出しに合点しました。

私も誰にも明かさなかった辛かった引き揚げ当時を
同胞のよしみでぶちまけた。
次に聞いた言葉には上には上の話に唸った。
引き揚げ船に乗船出来るのは、健康で歩ける者との規定があって、
それをクリアーするため、前後から家族が分からぬよう懸命に支え、
臨時足場を上がって乗船を果たしたそうで、もし見付かったら、家族全員
×だった薄氷を踏む想いだった。その母は帰郷して1か月で亡くなった。
故郷の土が踏めてよかったとのこと。

更に打ち明けて戴いた話に、頭を抱え込んだ。
小学2年の子供だった、A氏は父親がお前はなにも持たなくていいから、
この箱だけは大事に故郷まで届けるだよと頼まれた。
その箱の中には、父親を慕って、大連に来た、若い甥夫婦の遺骨が入っていた。
入水自殺したそうで、ロスケの兵隊たちの蹂躙によって
犠牲になったことは明らか、それ以上聞く事は憚れた。

過去・現在・未来

逢えてよかった。お互いの笑顔にそれぞれ秘め
みんな違った忌まわしい過去を乗り越え、
同窓会に臨んで来ることに
不幸の深い意味と共に感銘を覚えた。



引揚者 祖国で生きる 厳しさよ

2018-01-03 10:03:41 | seiji
波の背の背に揺られてゆれて 
玄界灘の荒波に水葬された同胞が居た。
止まって汽笛が三度、暗い闇をつんざき、胸に深く刺さった。
艦橋に一点の灯りあり、船長が棺に向って敬礼を捧げ続けていた。
あと一歩、祖国の土を踏めなかった無念は察するにあまりある。
そう 祖国に帰れただけでも、自分達は幸運だとその時切実に想った。
そんな私達を慰める歓迎会で
船員さんの妙なる美声の絶唱♪
初めて聴いた日本の歌謡曲が眼からうろこの「かえり船」だった。

舞鶴港で上陸し、大浴場に入る前、素っ裸で頭から撒かれた
洗礼のDDTの白い粉。
舞鶴までは歓迎の日の丸小旗が振られたが、
各自散った行く先は貨物列車の切符を戴いた。

敗戦国での生活は果たして生還した方がよかったか?

舞鶴まで列島を船で並行して視る祖国は、山のまにまに無味乾燥として、
不安を募らせ、あたかもこれからの厳しい生活を示唆しているようであった。
それは的中し棘の道を踏む始まりだった。
心の葛藤にさいなむ着の身着のままの実体験は想い出すのも疎ましく
もう戦争は何としてもなしにしたいと叫びたい。

厳しかった一例として敢えて言えば、
食べ物が無く、隣村に父と彷徨い、
あ、いいものを見付けた それは芋ずるを取った、
裸の種イモが苗床にあったのです。
田舎の大きな本屋・長屋を構えた当主を見付け、
あの種イモが欲しいというと、なんぼ出すのかと言われ、
父はなけなしの金をはたいてどうせ捨ててかたずける手間を省くのに
全財産で買ったみじめさは今も忘れない。

父は、村が束になっても、わしの蓄えには勝てないわい。
それは口癖でみんなおまえのものだぞ 
それが真っ逆さまのこのざまは
満鉄で身を賭し働き、幹部になっていた体面も地に堕ち
その悔しさは
夜泣く鳥のようにしとしと雨の夜中に聞いたことがあった。

その芋はカスのように味がなかった。
しかし、涙が絡んだ一種名状し難い、隠し味に心凍る味がした。

その種の任務を終えたタネ芋が、更に人間をも救い、
今の私があることを感謝しなければならない。

それでも死にたいと思ったことはなかった。

そこには私の応援団長・父が居て母が居た幸せがあった。

父母の愛 生きゆく意義を 教えられ


まぼろしか 楽園都市の 大連は

2018-01-02 13:00:05 | seiji
大連生まれの私には11歳まで住んだ断片的光景が、
今は無いノスタルジアとして浮かび切ない。

産声あげた大連市日出町の満鉄社宅を原点として、
アカシア並木の大連、
道路が広く舗装され活力の源になっていた。
表面だけではなく昭和の初め既に下水道完備し、
衛生にも気配りがあったのは驚きだった。

この都市を創ったのが、初代満鉄総裁・後藤新平氏。

海水浴に行けば、氏の威厳を放った銅像をいつも眺めていた。

あそこに行けば思い通りの物がある。
まからんやはおもちゃの宝庫 本も毎月少年倶楽部を買いに歩いて
太平洋広場まで一人で行っても、なんの危険もなかった。
別に警官が多い訳でもないのにその統率力は不思議でさえあった。

想い出は尽きないがそんな都市も去る時がきた
Xデーは涙なくしては語れない。

国破れて山河あり しかしそれは生まれた故郷ではあっても
異国の地であった。
大連生まれでも異国人として去らねばならなかった。

国破れて、難民となった私達を救いに来たおんぼろ船。
しかし民間貨物船ではあっても日の丸の旗をたなびかせている
興安丸の姿は素晴らしかった。
船長はじめ船員さんの迎えに来た優しい対応の感激は筆舌に尽くせない。

乗船して大連港を離れるその時、全員甲板で離れゆく大連を眺めた父母たちの
胸中はいかばかりだったろう。

東本願寺の釣り鐘だけが高い山の中から忽然と見え、
みんなで拝んだのが最後の仕事。
もうそんな父母たちは居ない。

今ははや 臨むべきなき 大連の
 遥か轉山 野菊咲しや