【第11節第3試合目】Iwatsuki Futsal Club / tzk vs LIBERDADE CHIBA

関東フットサルリーグ2部 第11節


 
Iwatsuki Futsal Club / tzk  0-5 LIBERDADE CHIBA
 
前半 1-1
後半 1-0
 
【得点経過】
11分 菊池（リベルタージ）
12分 大久保（tzk）
30分　須田（tzk）
 
 【シュート数】
tzk 28本（前半14、後半14）
リベルタージ 31本（前半15、後半16）
 
 【個人シュート数】
tzk　石垣5、須田5、大久保4、後藤4、北野3、富田3、石橋2、木村2
リベルタージ　瀬戸10、加納6、木村5、山崎3、菊池2、篠原2、宮尾2、根津1
 
 【累積ファール】
tzk 前半1、後半4
リベルタージ 前半1、後半3
 
【警告】
28分　瀬戸（リベルタージ）遅延
38分　荒井（tzk）無許可入

【退場】
28分　根津（リベルタージ）阻止（他） 
 
【試合レポート】
11位tzkと12位リベルタージの参入戦圏内チーム同士の絶対に負けられない戦い。tzkは1勝1分の勝ち点4、リベルタージは1分の勝ち点1と今シーズンは両者とも苦しい状況。この試合を含めて3節で是が非でも勝ち点9を積み上げたい。その一歩目となるか。
 
さて、試合に入っていこう。お互い慎重な立ち上がりから相手の様子を窺う。tzkはやはり大久保の個人技から、リベルタージはピヴォ当てから攻め手を探る。静かな立ち上がりではあったが、ボール支配の時間はややtzkが長いか。
 
tzkは前プレとハーフからのディフェンスを使い分けてリベルタージの攻撃を迎え撃つ。両者シュートの場面までは持っていけているものの、枠内に飛ばせない。すると11分、tzkDFがハイボールの処理を誤ったところをリベルタージ14番菊池が見逃さず奪取、右サイドに持ち運びながら右足シュート。これが入り待望の先制点。しかし、直後の12分tzk中央でのFKを横に流し、大久保が右足ダイレクトシュートを打つと、リベルタージDFにあたってコースが変わりゴールイン。リベルタージはリードを保ちたいところであったが、悔しい失点。その後はお互い持ち味を発揮しきれず決定的な場面がないまま前半終了。
 
後半の立ち上がりは、一層締まったゲーム展開。tzkはリスクを負わずに前線へのロングボールを多用してチャンスを待つ。一方のリベルタージはピヴォ当てして攻めたい。すると、28分tzkカウンターから石橋がドリブルで持ち運ぶと、リベルタージ根津がスライディングで阻止。これが足に引っ掛かってしまい一発レッドカードを提示される。リベルタージは2分間の間FP3人で戦う。tzkはこの時間に勝ち越し弾を取りにいく。30分、tzk中央やや右からの横パスに右足インサイドでゴール右下に流し込みついに勝ち越し弾。リベルタージにとっては非常に痛い失点だが、まだ時間は10分ほど残されている。
 
リベルタージ山崎が左サイド抜け出して左足シュートを試みるも、ゴレイロ北野の飛び出しでしっかりと対応。残り5分のところでリベルタージタイムアウト、ここからパワープレー開始。左サイドで木村の左足シュートを打たせたいがラストパスが微妙にずれ、良い形を演出できない。逆にtzkはパワープレー返しで何度かリベルタージの肝を冷やす場面も。tzkは北野が大声を張り上げて気合いを入れる。じっくりと耐え凌いできたtzkの待ちに待った瞬間が訪れる。試合終了のブザーとともにお互いに喜びをにじませるtzkの選手たち。一方のリベルタージは肩を落とす。
 
tzkは失点してから追いつくまでの早さや、リスクを負わない戦い方の徹底などこういった固い試合に適した戦いぶりであった。エース大久保が失点後すぐに同点弾を決めたあたりはさすがである。決勝点の須田も、チャンスはそう多くない中で確実に決めきったことは非常に価値あることだ。守備面では、北野が後方から常にディフェンスに指示を出し続けFP、ゴレイロ連携をとって守り切った。天王山を乗り切ったとはいえ、まだ参入戦圏内である。強豪との戦いになるが、今日のように勝ちに徹底した戦いを見せてほしい。
 
一方のリベルタージは先制点をとるまでは良かったものの耐えきれなかった。後半の退場がやはりこの試合のキーポイントであった。拮抗した試合展開で退場者を出してしまうと、流れが大きく変わってしまうことがしばしばある。攻め手は木村のドリブルや加納のチョンドンなどから惜しい場面は作れていたが、なかなかゴールを挙げられなかった。この試合を落としたことで11位以下は確定してしまったが、これまで入れ替え戦で数々の奇跡を起こして関東リーグに残留し続けたリベルタージがまた残留を掴み取ることを期待したい。


須田選手
重要な試合での値千金の決勝点を挙げる。