FUNAGENノート

私の考えたことや、読書から学んだことを伝えます。
私の脳は書いたり読んだりすることで研ぎ澄まされると思っています。

高齢者の悲哀

2019-01-04 14:07:13 | コラム
高齢者の住宅事情
 新年そうそう、はなはだ寂しい話になって、申し訳ありませんが、私たち高齢者の置かれている現状の一つ、住宅問題について述べたいと思います。
 今年になってもう少し縮小した生活をしようと、調布市から、府中市のこじんまりしたマンションへ引っ越すことにしました。それは、一つにいずれ一人暮らしという状況になるだろうということもあるからです。(一人暮らしとなりますと、年金が減ります。特に妻が残ったときは、遺族年金となり確実に年金は減ります。)
 賃貸住宅に住む高齢者にとって、アパートやマンションを借りることは、困難な状況にあります。不動産仲介業者の方がいくら頼んでも、これぞという物件はことごとく門前払いとなりました。やっと、府中のマンションが息子の連帯保証付きということで、認可されました。
 世は100歳時代といっても、多くの高齢者が住宅難民といった状況にあるのです。都営住宅は、エレベーターのあるところで、便利なところは倍率がそうとう高いのです。中には、100倍とか200倍を超えるところも多くあります。反対に、エレベーターがなく、不便なところは倍率0というところもあっります。エレベーターがないということは、高齢者にとって厳しいことです。ですから、エレベーターのあるところに殺到するのは当然です。だから、そう簡単に当たる訳がありません。
 民間の賃貸アパートやマンション(エレベータ付きであっても。)は、どうかと言えば、ほとんど高齢者は、先にも話したように門前払いです。多分、訳あり住宅(そこで亡くなっていたとか、事件があったとか・・・)を避けたいという意味があるのでしょう。都営住宅も、訳あり住宅というのはあります。それは、倍率が3倍ぐらいです。(便利なといころは10倍ぐらいのところもあります。)その訳あり住宅も、ただそこで高齢者が亡くなったというだけの住宅も入っているのです。もちろん、そこで事件があった、自殺者がでた、殺人事件があったとかの住宅も訳あり住宅です。人間はどこででも死ぬもので、住宅だってその一つでしょう。高齢者の介護は家族がやれと言いながら、死んだら訳ありということになってしまいます。
 年金額が高い高齢者は、家賃は月額12万以上でも大丈夫でしょうが、それもなかなか簡単には貸してはもらえないでしょう。もちろん、富裕層でお金のある人は購入すれば良いから、心配はいりません。問題は年金だけで暮らしていて、蓄えもさほど無い場合、借りたとしても、夫に先立たれたご婦人は大変です。私たち後期高齢者にとりましては、妻が専業主婦という方が多くいて、年金は遺族年金となります。国民年金もありますが、丁度過度期であいまいな時代でしたから各自様々です。
 人生100歳と言われている時代でありながら、住宅問題で高齢者の悲哀を感じるこのごろです。まさしく、高齢者の一部は住宅難民なのです。多分、自分の家に住んでいる人たちには、理解できないかもしれません。
 先にも触れましたが、今回不動産仲介業者さんに頼んだのですが、10回以上これぞと言うところに電話しましたが、ほとんどNOという答えでした。それでも、やっと見つけてもらうことが出来きました。それも、息子が近くにいて、連帯保証人となることが条件です。
それでは、そういう保証人になる人がいない人はどうなるのでしょうか。
 この高齢者住宅難民をどうするのか、もっと国や地方自治体は考えてほしいと思う今日このごろです。長寿社会を迎えて、この問題はほっておけない問題だと思います。幸い私は借りることが出来ましたが、次の更新時は無理かもしれません。この状態ですと常に放浪の旅となり、ややもするとホームレスになりかねないという不安がつきまといます。こんな心配をするということは、日本は福祉国家とはとても言えないということを意味します。それこそ、「高齢者は賃貸住宅ノー、日本死ね!」と言いたいところです。