「決められる政治」とは言うけれど
前回、EU離脱派のデマゴギーの話を取り上げたが、今の参議院選挙をみても、候補者はコマーシャルのようなことを述べて宣伝に余念がない。まるで、デマゴギーの様相である。これだと聞いているだけではどこの政党の候補者かわからない。保育士や介護士の待遇改善、待機児童ゼロを目指すとか、無年金者の救済とか、よく言うものだ。前の衆議院選挙や3年前の参議院選挙でも似たようなことを言っていたが、終わってみれば何も改善されなかった。
「決められない政治」から「決められる政治」へと言って、実現した現政権、やりたい放題に自分勝手の政策をやっていたと最近思うようになった。これでは「決められない政治」の方が、チェック機能が効いてよいのではないかと思う。与党も野党も、調子のよいことばかり言っているが、チェック機能だけは望むことができるからだ。
だいたい、今までいつも言われていた格差問題、非正規雇用者増大の問題、待機児童問題、介護の問題、いっこうに改善されなかった(民主党政権の時も現与党政権も)のに、選挙になると突然訴えるようになり、いったいどうなっているのかと思ってしまう。辞任した舛添前知事も、選挙の時は待機児童ゼロにすると、選挙カーから演説していたが、結局東京五輪のことが優先されて、五輪のためだと自分勝手に決め込んで外遊し、自腹を切らず海外旅行をしたと言われてもしかたがない行為だった。
それから、財政についてもどう工面するのかがぜんぜん見えてこない。突然唐突に、消費税10%の実施時期を引き延ばして選挙に望む。しかも、どの政党も財政問題にはいっさいふれない。
若い人たちは、このような状況を理解していて、将来の不安解消のために消費を控えて貯蓄にまわすとか、案外増税に賛成している人が多いという。この不安を取り除かないで、消費を増やそうとがんばってもそれは不可能であろう。しかも、景気はあまり良いとは言えない中で、消費が増えることなどありえない。
だからこそ、ケアの問題(不安解消のため課題)を政府に要求する野党勢力の議席を増やすことによって、勝手気ままな政治をやめさることが必要だと思う。それでなくても、憲法改正や成長戦略(小手先の)にばかり目が行き、福祉や格差是正を後回しにするところがある政権だから。
私は、護憲はともかく、福祉の充実や格差是正に取り組む(ケアに取り組む)ことが、不安の解消になり、消費の拡大をもたらすのではないかと思っている。成長、成長と言うけれど、世界中が低成長時代なのにどうやって成長できるのか、これからは低成長時代にふさわしい政策に舵をきることが求められているように思う。(このことについては、ノートのどこかでふれている。)
前回、EU離脱派のデマゴギーの話を取り上げたが、今の参議院選挙をみても、候補者はコマーシャルのようなことを述べて宣伝に余念がない。まるで、デマゴギーの様相である。これだと聞いているだけではどこの政党の候補者かわからない。保育士や介護士の待遇改善、待機児童ゼロを目指すとか、無年金者の救済とか、よく言うものだ。前の衆議院選挙や3年前の参議院選挙でも似たようなことを言っていたが、終わってみれば何も改善されなかった。
「決められない政治」から「決められる政治」へと言って、実現した現政権、やりたい放題に自分勝手の政策をやっていたと最近思うようになった。これでは「決められない政治」の方が、チェック機能が効いてよいのではないかと思う。与党も野党も、調子のよいことばかり言っているが、チェック機能だけは望むことができるからだ。
だいたい、今までいつも言われていた格差問題、非正規雇用者増大の問題、待機児童問題、介護の問題、いっこうに改善されなかった(民主党政権の時も現与党政権も)のに、選挙になると突然訴えるようになり、いったいどうなっているのかと思ってしまう。辞任した舛添前知事も、選挙の時は待機児童ゼロにすると、選挙カーから演説していたが、結局東京五輪のことが優先されて、五輪のためだと自分勝手に決め込んで外遊し、自腹を切らず海外旅行をしたと言われてもしかたがない行為だった。
それから、財政についてもどう工面するのかがぜんぜん見えてこない。突然唐突に、消費税10%の実施時期を引き延ばして選挙に望む。しかも、どの政党も財政問題にはいっさいふれない。
若い人たちは、このような状況を理解していて、将来の不安解消のために消費を控えて貯蓄にまわすとか、案外増税に賛成している人が多いという。この不安を取り除かないで、消費を増やそうとがんばってもそれは不可能であろう。しかも、景気はあまり良いとは言えない中で、消費が増えることなどありえない。
だからこそ、ケアの問題(不安解消のため課題)を政府に要求する野党勢力の議席を増やすことによって、勝手気ままな政治をやめさることが必要だと思う。それでなくても、憲法改正や成長戦略(小手先の)にばかり目が行き、福祉や格差是正を後回しにするところがある政権だから。
私は、護憲はともかく、福祉の充実や格差是正に取り組む(ケアに取り組む)ことが、不安の解消になり、消費の拡大をもたらすのではないかと思っている。成長、成長と言うけれど、世界中が低成長時代なのにどうやって成長できるのか、これからは低成長時代にふさわしい政策に舵をきることが求められているように思う。(このことについては、ノートのどこかでふれている。)