マシマロ

記録

さて、再開。

2009-12-12 21:40:03 | Weblog
ブログ再開します。
ああ、さまざまなことがおきたなあ。

昨日『雪山を滑る人』の渡辺洋一さん、ADの町口さん、選書家の幅さんのトークをお聞きして、なんだか初心にかえった気がしました。ありがとうございました。

親とバトルをして、はっきりと今の自分を再確認できました。このブログにも本屋がやりたいということはたくさん書きました。ただ、自分が好きな本を置く本屋ってなるとピンとこなかった。自分が好きなものだけを集めて経営していける本屋ってなかなかないだろうと思ったから。自分たちの価値基準をもとに、そこにくるお客に向けてセレクトした本がおける本屋。逆に言えば、自分たちの価値基準がないとすぐつまらなくなる本屋。そんな本屋に、来年の4月からお勤めすることになりました。

これからの本屋は、専門書店か、大手の資本を元にやっている本屋しか生き残れないのか?そんなことはないと思う。雑誌が縮小してもなくならないのは、作り手が頭をひねって、考え続けて、特集や連載を生み出しているからだ。それと同じように、本屋だって小さくても、頭をひねって、考え続けて、特集(平台)や連載(棚)を展開していけば、必ず続けていけると思うし、もっともっと面白いものが出来ると思う。シブヤパブリッシングは、雑誌的な感覚が近くにある。「本屋ってもっとおもしろくて、かっこいい」ということを証明できる、日本で唯一の書店になるような気がしている。だから、きっと厳しい戦いになるとは思うけれども、その可能性を追求したいと思った。

とはいえ、自分は無知な人間なのです。モノを知らない。その上、フツウの社会人教育を受けない環境を選んでしまった。大丈夫かなあ、と毎日不安です。でも、10年後のシブヤパブリッシングが楽しみだなあ、という気持ちを忘れずに、がんばってみたい。ブルータスのフクヘンさんがよく引用している、ソンタグの言葉がまたアップされていた。


「動き回ってください。旅をすること。しばらくのあいだ、よその国に住むこと。けっして旅することをやめないこと。もしはるか遠くまで行くことができないなら、その場合は、自分自身を脱却できる場所により深く入り込んでいくこと。時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。場所が時間の埋めあわせをしてくれます。」『良心の領界』スーザン・ソンタグ





さて、がんばるぞ。


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