Circle of Life

COURAGE=Communication+Simplicity+Feedback
膠原病・MCTDの通院記録など

功成りて万骨枯る

2007-03-03 00:04:47 | 入院
偉大なる師父、Zombieを偲んで……

なんとなく微熱がある感じだけど、いいや。
右足の潰瘍が激烈に痛いし、足もむくんでいるけど、もういい。
ばれないように注意をはらうだけ。
ここから脱出する。
……勝利条件は8割方達成、最後は奇跡の大脱出ではなく、惨めな敗走に。
いっそ、主治医と感情をむき出しにして、殴り合いの大喧嘩をしたほうがよかったのかもしれない……
まぁ、この失敗を教訓として、今後もやっていくしかないか。

・血圧
起床時 116-66
朝食後 121-83
夜 129-102
降圧剤ディオバン服用。
降圧剤の飲み忘れが多い。
以後、注意します。

・昨日の尿総量 880ml

●主治医から家族説明
・退院してもいい状態になりました。
・薬の副作用の心配はないようです。
・精神的に不安定な状態なので、注意してください。
……昨夜、わざわざ自宅へ電話してくださったそうです。
お手数おかけしました、ありがとうございます。

最後に、同室者の患者さんに挨拶したとき、手術前にこっそり泣いていた女の子に、「がんばって」としか言えなかった。
「勇気があったね、お疲れさま」と言えなかった。
彼女も近日中にリハビリを終え、退院予定。
再発しないことを願う。

とりあえず、釈放されたものの、「戻ってくるな」と言われないのが悲しいところ。
「また来い」だから、たまらない。
院内で楽な生活をしていて動き回ることがなかったので、動き回るとすぐに動悸と息切れが激しくなる。
院内のロビーでへたりこみ、地元駅の階段が地獄で、動悸が激しくなって心負荷がかかりすぎていることがわかって、プラットホームで倒れそうになった。
……プログラフの効果がでてから、退院した方がよかったのではと、後悔。
普通の日常生活で、無茶しなければいいだろう。

家へ帰れば、予想通りハウスキーピングがまったくできていなかった。
たまりこんだ洗濯物に食器、ホコリまみれの室内……
替えの下着がないと怒鳴る親父に、荒れるアル中の母……もう最悪、憂鬱になる。
別居を真剣に考えた方がいいのかもしれない。
あ、障害基礎年金のこと、すっかり忘れていた。
手続きをしないといけない。

私は幸運にも、主治医、皐月花先生、(そして他の医療スタッフ)と一緒に、病院での激しく、恐ろしい、そして挑戦的な1ヶ月をともにする素晴らしい機会を持った。
私は、先生方と一緒に、間質性肺炎をプログラフで治療する詳細を解明しようと戦いながら、ものすごく多くのことを彼らから学んだ。
私たちには技術的な問題があった。
人の問題があった。
管理の問題があった。
(そして公平を期するなら多くの支援もあった)。
今回は、すごく人材に恵まれていて、私は幸せだったと思う。
この強運も、いつまで持つのか不安になるけど。

この「航海」につきあっていただいた方々へ。
あなた達のおかげです、ありがとうございました。

まず、最初の感謝を高名な膠原病医N・M先生へ。
先生のメールで、楽しく、興奮的で、教育的な入院生活が始まりました。
先生の一押しがあったことを感謝します。

そして、私たちが脇道へそれないように、見守ってくださった師匠先生に感謝します。

私の担当医となった皐月花先生、私がした馬鹿げたことを容認してくださって、ありがとうございます。
先生の「患者の話を一字一句漏らさず真剣に聞く」というスタンスは素晴らしいです。
男社会で女医さんがやっていくのは厳しいと思いますが、そのスタンスは忘れないでください。

残念ながら、離脱してしまいますが、皮膚科医の薫先生に感謝します。
先生のさりげない一言が、大きなエネルギーになりました。
開業されたクリニックが繁栄することを願います。
お世話になりました、ありがとうございます。

いつも「担当患者が多すぎて、疲れているんです」と、やる気なさげな雰囲気を漂わせていた精神科医の堂信先生。
主治医との仲裁者になっていただいたことに感謝します。
自分の立場が悪くなるかもしれないのに、私の代弁者となっていただきました。
慎重に言葉を選びながら、主治医に抗議してくださって、ありがとうございます。
先生の果たした役割に謝辞を贈りたいです。

お見舞いに来てくださった、患者学会の桜塚さん。
話し合って、私も学んだことは多かったです。
貴方が教えてくれたことは、忘れないようにします。
遠方から、ありがとうございました。

いつも明るく、点滴は未熟でしたが、支援と理解をしてくださった看護婦さんたちに感謝します。
とても個性的な方たちで、これからも患者の味方になってください、ありがとうございました。

入院中の私にメールをくれた人たち……sidaさん、かりんさん、ごうさん、りゅあさん、すーちゃん、migalooさん、TOKOさん、うしゃこさん、なっちゃん、あと他に誰かいたっけ、抜けていたら、ごめんなさい。
心配してくれて、ありがとう。
心の支えになりました。

Zombieの格言の数々が、混乱しがちな私を冷静にさせてくれました。
先生に怒られないような人生を過ごすことが、最大の恩返しになると思います。
厳格な人だったけど、先生が師で、本当によかった。
生きているうちに言えなかった、「ありがとう」

そして、事の言いだしっぺ、私の主治医、不幸の代名詞M先生。
プログラフの奇妙な遅い跳躍を説明し、生きて帰らせてくれた、どうもありがとうございます。
仕事の倫理、粘り強さ、そして決意することを教えてださった。
最後は私が、がめつい奴になってしまったので、やりづらかったと思うけど、辛労をおかけしました。
底意地の悪い粗探しをして、申し訳ありませんでした。
嫌かもしれませんが、さらに不幸になっていただくために、先生についていくことにします。
疫病神にとりつかれた、憐れな医者……
地獄の果てまで追い続けてやるから、腹くくって覚悟しておけ。
お疲れさまでした。

最後に、隠れて私を支援してくださったワトソン先生に感謝します。
先生と話すたびに、自分の未熟さを痛感します。
辛抱強く教えていただいて、ありがとうございました。

今回の「航海」は終わった。
でも、私の船旅はまだ続く、私が倒れるまで。
……航路図をしっかり書きとめておくこと>主治医。

今回の教訓:お互いに話し合って、書き留めること。

最新の画像もっと見る