フライング・ヌーボー

　11月第三木曜日は、ワイン好きには特別な日。すなわちボジョレー・ヌーボーの解禁日だ。

　ところが、僕の行きつけのBAR 「眞山」の謎のバーテンダー松尾君は、その掟を軽々と破ってフライングし、二日前には樽の封を切ってしまった。それで僕達は他の人より早く今年のヌーボーを賞味する幸運に恵まれた。これを称し、フライング・ヌーボーという。



　開けたてのヌーボーは、当然のことながら若くて青臭い。でもワインは空気と触れ合うことでまろやかさを増す。

　松尾君のフライングのお陰で、十分にまろやかさの出たヌーボーを満喫した。
　つまみに食べた鹿の肉とよく合っていた。

　地球温暖化は困ったものだが、2003年のフランスの猛暑以来、ワインの出来は良い。

　今年のワインもいけそうだ。

　松尾君、来年は三日ぐらいフライングしよう。期待しています。

＜追伸＞眞山オープン5周年おめでとうございます。