先日お亡くなりになった、野球観戦仲間の奥様のご葬儀のため、実に久しぶりに浦安へ出掛けてきた。
地下鉄浦安駅前は、おいらにとっては、ホテル時代に幾度となく同僚達と飲み明かした、いわば庭といっていい土地である。小さいながらもおいしい居酒屋が軒を並べ、飲み明かすには困らない土地で、いい気になってよくタクシー乗り場のベンチに寝っ転がっては連れに蹴りを入れられ転げ落ちるというネタを披露していたものだ(笑)。
そうでなくても、ある程度のお年の方なら、ディズニーランドへ行くのに、浦安駅からちょっと歩いたバスターミナルから、連絡バスに揺られた記憶がおありのことだろう。京葉線が開通してからも細々と残り、1990年代はじめまでバスターミナルは残っていたはずで、跡地はやなぎ通りに面した広大な駐車場になっている。この駐車場がまた使い勝手がよく、飲み会に後から合流する時に、よく車をこの駐車場に置いて出席したものだった。もちろん、車で来ているわけだから、アルコールは一滴たりとも口にしてはいない。
浦安駅前から葬儀場へ行く道すがら、この通りを歩いたら、昔の記憶が蘇ってきて、ちょっとセンチメンタルになったりして。駅前のマック隣のスロット屋は出さなかったなあ、千葉銀トイメンのパチ屋はよく勝ったなあ、勝った金で同僚と飲みに行って、万札を机に叩きつけた時の気分が最高だったことが、昨日のように思いだされた。雑居ビル2階にあった「上海夜市」という店は潰れちゃったのか、あそこは美味しかったのになあ…。
ホテルを去って1年半、まさかこうした形で、浦安の街を歩くことになるなんて…ね。
葬儀が無事終了して、観戦仲間のたこすけさん他一名と、西船橋へ移動して昼食。
その後、たこすけさんと、毎度おなじみ西船橋駅14号沿い武蔵野線高架下、一源に移動して、真っ昼間から野郎二人でサシで飲み。
そこではじめて、観戦仲間の長く苦しい闘病生活を聞いて、真っ昼間から野郎二人して大号泣。
…。
…。
言葉が出ないよう…。
長く苦しい闘病生活の話を聞いている最中、山本正之の「LIFE」という曲の一部分が、頭の中をぐるぐる回っていた。
この歌が頭の中を駆けめぐった瞬間、せき止められていたなにかが、土石流のごとく崩れるように心の中を覆い尽くした。
辛かったろう…。
苦しかったろう…。
そんな状況でさえも、奥様になにもしてやれぬ無力感たるや、察するに余りある。
そんな状況を電話越しに振られても、なんの言葉もかけてあげられなかった無力感たるや、察するに余りある。
ごめんなさい。
今の僕には、この程度しか、故人を偲ぶ言葉を持っていません。
ごめんなさい。
もう、苦しむことはありません。
安らかにお眠り下さい。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
地下鉄浦安駅前は、おいらにとっては、ホテル時代に幾度となく同僚達と飲み明かした、いわば庭といっていい土地である。小さいながらもおいしい居酒屋が軒を並べ、飲み明かすには困らない土地で、いい気になってよくタクシー乗り場のベンチに寝っ転がっては連れに蹴りを入れられ転げ落ちるというネタを披露していたものだ(笑)。
そうでなくても、ある程度のお年の方なら、ディズニーランドへ行くのに、浦安駅からちょっと歩いたバスターミナルから、連絡バスに揺られた記憶がおありのことだろう。京葉線が開通してからも細々と残り、1990年代はじめまでバスターミナルは残っていたはずで、跡地はやなぎ通りに面した広大な駐車場になっている。この駐車場がまた使い勝手がよく、飲み会に後から合流する時に、よく車をこの駐車場に置いて出席したものだった。もちろん、車で来ているわけだから、アルコールは一滴たりとも口にしてはいない。
浦安駅前から葬儀場へ行く道すがら、この通りを歩いたら、昔の記憶が蘇ってきて、ちょっとセンチメンタルになったりして。駅前のマック隣のスロット屋は出さなかったなあ、千葉銀トイメンのパチ屋はよく勝ったなあ、勝った金で同僚と飲みに行って、万札を机に叩きつけた時の気分が最高だったことが、昨日のように思いだされた。雑居ビル2階にあった「上海夜市」という店は潰れちゃったのか、あそこは美味しかったのになあ…。
ホテルを去って1年半、まさかこうした形で、浦安の街を歩くことになるなんて…ね。
葬儀が無事終了して、観戦仲間のたこすけさん他一名と、西船橋へ移動して昼食。
その後、たこすけさんと、毎度おなじみ西船橋駅14号沿い武蔵野線高架下、一源に移動して、真っ昼間から野郎二人でサシで飲み。
そこではじめて、観戦仲間の長く苦しい闘病生活を聞いて、真っ昼間から野郎二人して大号泣。
…。
…。
言葉が出ないよう…。
長く苦しい闘病生活の話を聞いている最中、山本正之の「LIFE」という曲の一部分が、頭の中をぐるぐる回っていた。
唄って 唄えなくても 唄を聴いて
歩いて 歩けなくても 瞳でたどって
僕の百歩に彼の一歩は少ないけれど
彼の一秒に僕の百年は まだ追いつけない
LIFE LIFE 人の永さは
計り知れない その人の永さ
この歌が頭の中を駆けめぐった瞬間、せき止められていたなにかが、土石流のごとく崩れるように心の中を覆い尽くした。
辛かったろう…。
苦しかったろう…。
そんな状況でさえも、奥様になにもしてやれぬ無力感たるや、察するに余りある。
そんな状況を電話越しに振られても、なんの言葉もかけてあげられなかった無力感たるや、察するに余りある。
ごめんなさい。
今の僕には、この程度しか、故人を偲ぶ言葉を持っていません。
ごめんなさい。
もう、苦しむことはありません。
安らかにお眠り下さい。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。