そんなこんなで、さる12日金曜日、両国駅19時30分発の臨時快速「お座敷東金号」に乗ってきました。
先週、「誰かマジでこいつに乗りませんか?」とあれやこれやと声をかけていたのだけれど、生憎と年末の週末と、ある意味一番タチが悪い日取りだったので、誰も引き取り手がいないまま当日を迎え、こりゃもう乗る直前に指定席はマルスに戻すか…と考えていた。
他のイベント列車とかだったらいざ知らず、お座敷列車なのだから、やはり列車内では飲んだくれてナンボ、語り合ってナンボなので、一人で乗るというにはどうしても抵抗があるのだが、この列車の乗車に合わせて半休を取ってしまった手前、さすがに前日になって「来週に振りかえて下さい」などと言い出せるはずもないので、下手すれば単騎でも乗り込む以外に他がなかったのだ。
しかし、事態は夕方に急転直下。
真っ先に声をかけては仕事の都合で断られていた、当ブログの参謀役、またの名を大目付(笑)役のFumi氏から連絡があり、「お座敷列車の相手は決まったの?」というので、「決まってないから来る?」と問うたらば、「じゃあ乗るべ」との返事キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
Fumi氏はこうした某掲示板チックな絵文字を嫌うタイプなのだけれど、この時ばかりはさすがに喜ばずにはいられず、まさに「キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!」という絵文字にふさわしい展開。いやいや、マジで助かったよ。・゜・(ノД`)・゜・。
旅立ちは両国駅から。
1980年代前半までは、両国駅地平ホームからの始発の急行列車が存在し、房総半島(偉大なるうちのAHOK様いやATOK様は、「ぼうそうはんとう」と打ったら一発目で「暴走半島」って出たぞ。どうしてくれる(泣))への出発駅だった両国駅も、急行列車が全廃されたと同時にほとんど両国駅始発の列車がなくなり、1991年3月のダイヤ改正で、僅かに残っていた両国駅始発の特急列車も廃止され、以降はお正月の初日の出の臨時列車が発着する程度で、旅客用としてはほぼ始発駅として使われなくなった両国駅。
先にも触れたとおり、平日の房総半島への新聞輸送列車がその後長らく両国駅で積み込みをする程度で、以前は内房、外房へ荷物車が1両ずつ定期列車にぶら下がって走っていたのだが、いつからか113系の4両編成のまる1両を荷物車扱いとして運転、両国~千葉間を4両×2の8両で運転、千葉で内房線と外房線の車両に分かれて運転される形態になって今に至っている。昼過ぎの千葉駅から下り列車に乗ると、今でも沿線の駅に止まる毎に、積み荷の新聞を降ろして回る光景を見ることが出来る。
両国駅名物、今となっては相撲協会理事長となった武蔵川親方、元横綱三重ノ海の壁画を見ながら改札から総武線各駅停車ホームへ向かおうとすると、エスカレーターを上った先に、いつもはシャッターで閉じられている通路が開け放たれて、赤絨毯とイルミネーションで彩られている。
かくいうおいらも、この両国駅地平ホームへ向かう通路を歩くのは、もちろん初めてなので、ちょっとドキドキな体験。高校時代まで列車の発着はあったのだけれど、当時の両国駅始発の列車は特急列車だけで(あやめかすいごうかどっちだっけ?)、とてもとても高校生風情が乗れる物ではなかった。
通路の先の階段を登ったホームの入り口では改札要員が配置され、ここでグリーン券をチェックしている。
ホームに上がると…。
来ましたよ。
赤ちょうちんが。
元よりこの時期のこの時間帯にお座敷列車を走らせるのだから、赤ちょうちんをぶら下げずして何をぶら下げるのかと。
写真が暗くて申し訳ないが、焼き鳥や串カツ、焼きそばなどのおつまみやお酒が、各種400円で販売されている。
駅で売られていることもあって、値段には一瞬「?」と点灯することもあるだろうが、焼き鳥も4本で400円、串カツも2本で400円と考えると、コンビニで買うよりは高いだろうが、野球場やギャンブル場で同じ物を買うと考えれば、十分に良心的な値段かと。
この写真の右側でライトが点灯しているのだけれど、この列車の運転初日とあって、NHKの取材班がテレビカメラやマイクを持ってうろうろ。さっそく、おつまみを買い求めるオヤジさんが餌食に(笑)。
他にも、乗り込もうとするカップルさんなどを捕まえてインタビュー。こればっかりは、いかに飲んだくれのイメージにぴったりな人かを選ぶのに苦労しそう。間違って同業者の皆さんを捕まえてしまったら(以下省略
使用されるのは、千葉支社の切り札「ニューなのはな」。
ちなみに側面の方向幕は「快速」表示でした。
この駅名標も、今や首都圏の駅を探さないと残ってない。
Fumi氏が買ってきた、1000円だか1050円也の、夕刊フジ協賛「おつまみ弁当」。
2段重ねの特製のお弁当で、1段目がつまみ、2段目がお食事となっていて、なかなか凝った造りで好感が持てる。さすが飲み鉄のツボを分かってらっしゃる、NRE。
さあさあ、列車が動き出したのでさっそく乾杯!
今日は運転初日とあって、団体さんをそれなりに動員しているようで、車内はなかなかの盛り上がりよう。
気の合う仲間と卓を囲んで酒を酌み交わしながら列車に揺られるなんて、なんて贅沢な乗り心地で御座いましょ。
こうなると、夜ということもあって、車窓なんざ2の次3の次ですよ。
いつも使い慣れている路線も、お座敷列車で飲んだくれながら見る車窓はまた違う視点。なにせ周囲の目を気にすることなく飲めるのがいい。
車内販売も乗務していて、4号車に売店が用意されているので、酒やつまみの買い足しには好都合。
ただし、お座敷列車で通路があってないようなものなので、車内の通り抜けには難儀するかも。飲んでいる人の背中を、置かれている荷物を気にしながらかすめなければいけないんで…。
列車は蘇我から外房線へ。蘇我~大網間は各駅に停車するので、試し乗りで千葉や蘇我で降りていった人も多数。
土気を過ぎるとトンネルをくぐり、明らかに下り勾配になっているのが分かるくらいの急坂も、本当に下っているのか酒に酔っているだけなのか分からないところがなんとも(笑)。
大網からは東金線に。単線に入るので、列車の行き違いが発生するため、ここで15分間停車。外気が吸えるので、またとない休憩タイムに。
おいらの乗っていた号車は、車両の半分を占めていた団体さんが鎌取でごっそり降りた後は全て1人とか2人連れのお客さん達ばかり。おいらのトイメンのお客さんは、通勤途上の試し乗りだったようで蘇我で降りていった。
お隣のテーブルさんの4人のうち2人は東金で、もう御二人のカップルさんは終点まできっちり乗車。どうやらこの列車を見つけたのは女性の方らしく、雰囲気がなかなか良かったらしいので、今度またこの列車に乗って、会社の忘年会をこの列車にしたいと話しておらてたのが印象的。っていうかこの女性、間違いなく今で言う「鉄子さん」のような気が…。だいたい、女性の口から「分水嶺」なんて言葉は普通出てきませんぜ。
え~。
車内の写真なんですが…。
ありませんm(_ _)m
撮ろうと思ったのに、乗ったのが発車間際だったんでさすがに撮れなかったよ…orz
そんなこんなで、両国から1時間40分の21時10分に成東着。
東金線専用ホームに着くのかと思ったら、総武本線の線路を横切って、一番奥の3番線に到着。
向かいの2番線には21時22分発の成東始発千葉行きが止まっていて、乗り換えも便利。しかも113系8両と来れば、こりゃもうボックスシートで2次会ですよ奥さん。
この113系の運命も、あと2~3年経つとどうなることやら。
噂では、京浜東北線の209系をローカル転用という話で、事実地方の各工場に、209系が4両になって送られているという話が各所から伝わってきている。
国鉄型の直流モーターの響きも高らかに、113系のボックスシートに身を委ね、千葉には22時22分の到着。総武快速が11分の待ち合わせで接続しているから、都内各所への帰りもかなり便利。
このお座敷列車、何がいいって、遠慮容赦なく飲めるところ。
夕方の通勤列車だったらそうはいきません。
総武快速のグリーン車でも、かっちり満席だったらアルコールを空けるのもはばかられるし、そんな人目を気にせずに飲めるのはたまりません。
運転日は今週と来週の木曜日と金曜日と、22日月曜日。
忘年会の会場に困ったら、気の合う仲間と「お座敷東金号」はいかがでしょうか?
先週、「誰かマジでこいつに乗りませんか?」とあれやこれやと声をかけていたのだけれど、生憎と年末の週末と、ある意味一番タチが悪い日取りだったので、誰も引き取り手がいないまま当日を迎え、こりゃもう乗る直前に指定席はマルスに戻すか…と考えていた。
他のイベント列車とかだったらいざ知らず、お座敷列車なのだから、やはり列車内では飲んだくれてナンボ、語り合ってナンボなので、一人で乗るというにはどうしても抵抗があるのだが、この列車の乗車に合わせて半休を取ってしまった手前、さすがに前日になって「来週に振りかえて下さい」などと言い出せるはずもないので、下手すれば単騎でも乗り込む以外に他がなかったのだ。
しかし、事態は夕方に急転直下。
真っ先に声をかけては仕事の都合で断られていた、当ブログの参謀役、またの名を大目付(笑)役のFumi氏から連絡があり、「お座敷列車の相手は決まったの?」というので、「決まってないから来る?」と問うたらば、「じゃあ乗るべ」との返事キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
Fumi氏はこうした某掲示板チックな絵文字を嫌うタイプなのだけれど、この時ばかりはさすがに喜ばずにはいられず、まさに「キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!」という絵文字にふさわしい展開。いやいや、マジで助かったよ。・゜・(ノД`)・゜・。
旅立ちは両国駅から。
1980年代前半までは、両国駅地平ホームからの始発の急行列車が存在し、房総半島(偉大なるうちのAHOK様いやATOK様は、「ぼうそうはんとう」と打ったら一発目で「暴走半島」って出たぞ。どうしてくれる(泣))への出発駅だった両国駅も、急行列車が全廃されたと同時にほとんど両国駅始発の列車がなくなり、1991年3月のダイヤ改正で、僅かに残っていた両国駅始発の特急列車も廃止され、以降はお正月の初日の出の臨時列車が発着する程度で、旅客用としてはほぼ始発駅として使われなくなった両国駅。
先にも触れたとおり、平日の房総半島への新聞輸送列車がその後長らく両国駅で積み込みをする程度で、以前は内房、外房へ荷物車が1両ずつ定期列車にぶら下がって走っていたのだが、いつからか113系の4両編成のまる1両を荷物車扱いとして運転、両国~千葉間を4両×2の8両で運転、千葉で内房線と外房線の車両に分かれて運転される形態になって今に至っている。昼過ぎの千葉駅から下り列車に乗ると、今でも沿線の駅に止まる毎に、積み荷の新聞を降ろして回る光景を見ることが出来る。
両国駅名物、今となっては相撲協会理事長となった武蔵川親方、元横綱三重ノ海の壁画を見ながら改札から総武線各駅停車ホームへ向かおうとすると、エスカレーターを上った先に、いつもはシャッターで閉じられている通路が開け放たれて、赤絨毯とイルミネーションで彩られている。
かくいうおいらも、この両国駅地平ホームへ向かう通路を歩くのは、もちろん初めてなので、ちょっとドキドキな体験。高校時代まで列車の発着はあったのだけれど、当時の両国駅始発の列車は特急列車だけで(あやめかすいごうかどっちだっけ?)、とてもとても高校生風情が乗れる物ではなかった。
通路の先の階段を登ったホームの入り口では改札要員が配置され、ここでグリーン券をチェックしている。
ホームに上がると…。
来ましたよ。
赤ちょうちんが。
元よりこの時期のこの時間帯にお座敷列車を走らせるのだから、赤ちょうちんをぶら下げずして何をぶら下げるのかと。
写真が暗くて申し訳ないが、焼き鳥や串カツ、焼きそばなどのおつまみやお酒が、各種400円で販売されている。
駅で売られていることもあって、値段には一瞬「?」と点灯することもあるだろうが、焼き鳥も4本で400円、串カツも2本で400円と考えると、コンビニで買うよりは高いだろうが、野球場やギャンブル場で同じ物を買うと考えれば、十分に良心的な値段かと。
この写真の右側でライトが点灯しているのだけれど、この列車の運転初日とあって、NHKの取材班がテレビカメラやマイクを持ってうろうろ。さっそく、おつまみを買い求めるオヤジさんが餌食に(笑)。
他にも、乗り込もうとするカップルさんなどを捕まえてインタビュー。こればっかりは、いかに飲んだくれのイメージにぴったりな人かを選ぶのに苦労しそう。間違って同業者の皆さんを捕まえてしまったら(以下省略
使用されるのは、千葉支社の切り札「ニューなのはな」。
ちなみに側面の方向幕は「快速」表示でした。
この駅名標も、今や首都圏の駅を探さないと残ってない。
Fumi氏が買ってきた、1000円だか1050円也の、夕刊フジ協賛「おつまみ弁当」。
2段重ねの特製のお弁当で、1段目がつまみ、2段目がお食事となっていて、なかなか凝った造りで好感が持てる。さすが飲み鉄のツボを分かってらっしゃる、NRE。
さあさあ、列車が動き出したのでさっそく乾杯!
今日は運転初日とあって、団体さんをそれなりに動員しているようで、車内はなかなかの盛り上がりよう。
気の合う仲間と卓を囲んで酒を酌み交わしながら列車に揺られるなんて、なんて贅沢な乗り心地で御座いましょ。
こうなると、夜ということもあって、車窓なんざ2の次3の次ですよ。
いつも使い慣れている路線も、お座敷列車で飲んだくれながら見る車窓はまた違う視点。なにせ周囲の目を気にすることなく飲めるのがいい。
車内販売も乗務していて、4号車に売店が用意されているので、酒やつまみの買い足しには好都合。
ただし、お座敷列車で通路があってないようなものなので、車内の通り抜けには難儀するかも。飲んでいる人の背中を、置かれている荷物を気にしながらかすめなければいけないんで…。
列車は蘇我から外房線へ。蘇我~大網間は各駅に停車するので、試し乗りで千葉や蘇我で降りていった人も多数。
土気を過ぎるとトンネルをくぐり、明らかに下り勾配になっているのが分かるくらいの急坂も、本当に下っているのか酒に酔っているだけなのか分からないところがなんとも(笑)。
大網からは東金線に。単線に入るので、列車の行き違いが発生するため、ここで15分間停車。外気が吸えるので、またとない休憩タイムに。
おいらの乗っていた号車は、車両の半分を占めていた団体さんが鎌取でごっそり降りた後は全て1人とか2人連れのお客さん達ばかり。おいらのトイメンのお客さんは、通勤途上の試し乗りだったようで蘇我で降りていった。
お隣のテーブルさんの4人のうち2人は東金で、もう御二人のカップルさんは終点まできっちり乗車。どうやらこの列車を見つけたのは女性の方らしく、雰囲気がなかなか良かったらしいので、今度またこの列車に乗って、会社の忘年会をこの列車にしたいと話しておらてたのが印象的。っていうかこの女性、間違いなく今で言う「鉄子さん」のような気が…。だいたい、女性の口から「分水嶺」なんて言葉は普通出てきませんぜ。
え~。
車内の写真なんですが…。
ありませんm(_ _)m
撮ろうと思ったのに、乗ったのが発車間際だったんでさすがに撮れなかったよ…orz
そんなこんなで、両国から1時間40分の21時10分に成東着。
東金線専用ホームに着くのかと思ったら、総武本線の線路を横切って、一番奥の3番線に到着。
向かいの2番線には21時22分発の成東始発千葉行きが止まっていて、乗り換えも便利。しかも113系8両と来れば、こりゃもうボックスシートで2次会ですよ奥さん。
この113系の運命も、あと2~3年経つとどうなることやら。
噂では、京浜東北線の209系をローカル転用という話で、事実地方の各工場に、209系が4両になって送られているという話が各所から伝わってきている。
国鉄型の直流モーターの響きも高らかに、113系のボックスシートに身を委ね、千葉には22時22分の到着。総武快速が11分の待ち合わせで接続しているから、都内各所への帰りもかなり便利。
このお座敷列車、何がいいって、遠慮容赦なく飲めるところ。
夕方の通勤列車だったらそうはいきません。
総武快速のグリーン車でも、かっちり満席だったらアルコールを空けるのもはばかられるし、そんな人目を気にせずに飲めるのはたまりません。
運転日は今週と来週の木曜日と金曜日と、22日月曜日。
忘年会の会場に困ったら、気の合う仲間と「お座敷東金号」はいかがでしょうか?
なかなか知らない人と酒飲みながら話をする機会ってないしね~。
ただ、てっきり土曜日だと思っていたので、2時間後に両国と言われてびびりましたが
おかげでワイン持っていったのに、コップを忘れてしまい、日本酒が飲めないと言う小馬氏のために、出羽桜のワンカップを2本あけるはめになりました(笑)。
いやいや、来て貰って本当に助かりました。
言ってくれたらコンビニに酒とつまみを買い込んだついでに買っておいたのに…。
っていうか、「じゃあワインを持って行くね」という話の時点で、紙コップくらい買っておきなさいよって。すいませんorz