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ケンタシノリのバルコニーから眺めて

勘太と夜中の便所(その15)

 そんなある日、勘太はふとんに入る前に着物を脱ごうとしています。この様子を見ていた佐次郎は、勘太に向かってからかおうとしています。
「へへへ、今日も腹掛けでねるのかな?」
「う、うん……」
「勘太のおふとんにどんなおねしょをするのか、今から楽しみにしているぜ」
 佐次郎が笑いながらからかう声に、勘太は言葉を全く出すことができません。勘太がふとんにおねしょをしてしまうのは、佐次郎たちにすでに知られているからです。

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