奥穂~ジャンダルム~西穂縦走ルート
大好きなジャンダルム<3,163m>の頂に今年も立つことができました!
<去年の山行時の写真です>
1日目 上高地~涸沢~白出のコル
2日目 白出のコル~奥穂~ウマノセ~ロバの耳~ジャンダルム~天狗の頭~逆層スラブ~
間ノ岳~赤岩岳~P1~西穂~ピラミッドピーク~西穂独標~西穂山荘
3日目 西穂山荘~上高地
夢にまで見たジャンダルム! バルちゃんの感動の大きさは計り知れない♪
前回の「奥穂~前穂縦走」の時、憧れのジャンダルムを含む北アルプス屈指の
超難関ルート縦走への思いを強くしたバルちゃんであった。
しかし、その次の8月末から9月初めの山行が雨天等で流れ ジャンダルムはお預けとなっていた。
そして迎えた今回の山行<9/29~10/1>。
これから本格化する秋山シーズンは、行動時間の短さに加え、寒さや台風など厳しい気象条件も増す。
現に、この1~2年は紅葉を前に穂高の初雪があり ザイテングラートも真っ白になったことがある。
ジャンダルムの縦走コースは リスクが大きいとバルちゃんにも理解を求め 一度は、
五竜~鹿島槍縦走に目的山域を変えた。
ところが、山行直前の天気変化で俄かにジャンダルムへの道にワンチャンスが生じた。
バルちゃん単独では、到底無理だが これまでのステップアップからして、天気が安定し
カモシカがリードすれば 今のバルちゃんなら行けるという確信とバルちゃんの願いを
叶えてやりたい思いで 今回の山行に思い切って切り替えた。
バルちゃんに再提案し、実施の運びとなった。
その結果、今年も北アルプスに於いて 困難な岩場が多い穂高連峰の中でも、
最も長大で厳しいルートに当たる奥穂~ジャンダルム~西穂の縦走ルートを極めることができた。
このコースは、他のエリアの縦走路ならクサリやハシゴがあって当然という場所でも、
自然のままの状態で穂高本来の姿を保っている。
このルートは、技術・体力・集中力・天候の変化等に適切に対応できる判断力のどれ1つを欠いても
完遂しえない充実のルートである。その点を十分バルちゃんに説いた上でのGo!である。
初日の29日は 雲一つない大ピーカン。天気が心配された最終日も晴れ。
そして、山行3日間の中でこのルートを歩くメインの30日は 早朝から日没まで1日中富士山が
はっきり見えているという程の安定した晴天の360度の大展望に恵まれて踏破できた。
ダイナミックな岩稜縦走の醍醐味と格別の達成感を味わうことが出来て幸せであった。
今回のジャンダルム縦走コースは カモシカにとっても仲間をリードするという貴重な体験であると同時に
バルちゃんにとっては念願のジャンダルム縦走コース踏破は、今まで共にしてきた山行の
集大成となったに違いない。バルちゃんにとって最大の想い出になったと共に、ちゃんと山行後
自らの未熟さや反省点も自覚していたので、次なる飛躍の大きな礎ともなったのだ。
お互いにとって有意義なダイナミックな山行となったのでした。
登らせてくれた山に感謝。
山と対峙することで大自然の中でちっぽけな存在でしかない自分を再認識すると同時に
生かされていることに感謝である。
次々と目の前に展開するルート上の困難な登攀、下降を繰り返し その縦走路を振りかえり見たとき、
よくぞこんな岩稜の登下降ができたものだと内なる自分の力にも驚かされる。
荒々しくも美しい穂高に魅せられて きっとまた来年もこのコースを歩くに違いない。
文章の連続で、お楽しみの迫力の写真の数々は?? と 拙ブログの読者の皆様は思われるでしょう。
なぜかというと 今回の山行では 朝、河童橋で写真を撮っただけで
なんと明神の入口で 大事な我がコンデジをするりと地面に滑落!
大事なカメラは 昇天してしまいました。 涙、涙、涙、涙、涙・・・・・・。
山行の記録写真も同行のバルちゃんの晴れ姿も自分のカメラには収められなかったことが、悔やまれます。
後日、バルちゃんのカメラで撮影した写真を頂くことになっているので、
準備が出来たら写真を追加し、今回の山行写真で再構成します。
<ヘルメットデビュー バルちゃんの勇姿>
(p.s 夏の単独山行時の写真記事も年内中には・・・・・画像UPフォルダ機能故障中)
写真がないとやはり寂しいので、
カモシカの写真と過去の拙ブログ記事からジャンダルム縦走コースの画像抜粋等でカバーしておきます。
あしからず、ご了承願います。
憧れのジャンダルムに迫る。 今年も逢いにきたよ!!
基部に取り付いている登山者の姿が見えます。
後方は、笠ヶ岳。 高度感が凄いでしょ。
ジャンダルムのテッペンはすぐ目の前に!
ジャンダルムを登るカモシカ
ついにジャンダルム山頂<3,163m>へ飛び出す! 味わいのあるプレートが好き♪
ジャンダルムには 天使がいます♪
進行方向には、西穂・焼岳・乗鞍・御嶽と名峰が並ぶ。
奥穂~白出のコル~北穂~槍ヶ岳。 その奥に、裏銀座の名峰群と鹿島槍や白馬などの
後立山連峰もずらりだ。
少しアップで眺めましょう。
写真は省略しましたが、奥穂~前穂・明神岳~上高地の眺めも素晴らしい。
コブ尾根ノ頭~畳岩尾根ノ頭を経て、天狗のコル~天狗ノ頭<2,909m>へ。
途中、逆コースからの登山者とすれ違う。
天狗ノ頭<2,909m>
天狗ノ頭を過ぎると お待ちかね;逆層スラブの大下り!
間天のコルから仰ぎ見る天狗岳逆層スラブの斜面。
厳つい間ノ岳への登りが続く。
↑ 間ノ岳<2,907m>からの展望 ↓
間ノ岳をクリアし、反対側からの間ノ岳の眺め。
ご覧のような浮石の多い滑りやすいスラブ状の急降下がある。
アップでご覧頂くと こんな急降下が続くのです!
登り返して、赤岩岳。
さらに、アップダウンを繰り返す。
頑張って、ようやくP1の山頂へ! 縦走路を振り返る。
大快晴の西穂山頂<2,909m>に立つ。 槍ヶ岳方面も
笠ヶ岳方面も <写真省略;上高地方面も> どこまでもクリアに見渡せる。
午後の遅い時間帯だが、この日は終日この大快晴であった。
ピラミッドピークから西穂~間ノ岳を振り返る。
西穂独標から ピラミッドピーク~西穂~間ノ岳を振り返る。
夕陽が傾く丸山ピーク。
映画『岳』で 三歩が久美ちゃんに山岳遭難について尋ねるシーンのロケ地でしたね。
夕方になっても この晴れっぷりである!
なんたって、この時間で八ヶ岳・茅ヶ岳、小淵沢周辺までクリアに見渡せるんですもの!
終日 大快晴の千載一遇の登山日和であった!(過去記事の抜粋)
ジャンダルムのこの縦走コースが、余りにもダイナミックで素晴らしいので、
スタートの奥穂山頂からの展望が、霞んでしまう。
カモシカブログでは、毎年、もう見飽きたという方がいるかと思いますが、
おまけの写真を。
定番の奥穂高岳<3,190m>からの展望です!
同じく定番の、涸沢カールからの穂高の眺め!
上高地に下山したら、こんなに雲が出始めました。
お気に入りの河童橋からの穂高の定番の眺め♪
河童橋からは、今回の縦走コースを全て一望できるので
何度も、何度も、穂高の稜線を仰ぎ見て 改めて 感動と余韻に浸るひととき。。。。。
いつものように
「穂高よ さらば また来る日まで」と手を振って 河童橋を後にした。
(過去記事の抜粋)
せっかくの山行なのに残念でしたね。
でも、いつ見ても穂高、槍の景色は素晴らしいです。